医療脱毛クリニックへ通い始めたけれど、次の予約まで間隔が空くと毛が生えてきて嫌になりますよね。
医療脱毛に通い始めのころは、次の予約までの期間に毛が生えてくるため、待てずに自分で処理をしたいという人もいます。
家庭用脱毛器と併用して処理をしても大丈夫なのでしょうか?
家庭用脱毛器と医療脱毛の併用について解説します。
チクチクした感触が嫌だから家庭用脱毛器で処理したいな。併用したら効果も上がるかも!
ちょっと待って!医療脱毛を行っている期間は家庭用脱毛機との併用には十分な注意が必要よ。
家庭用脱毛器と医療脱毛の併用はOK?
家庭用脱毛器と医療脱毛の併用は基本的にはNGです。
基本的にはとあえて載せましたが、併用できるケースもあります。
その理由は後ほど説明するので、参考にしてくださいね。
どうして併用がNGなのかというと、それぞれの脱毛方法や期間に特徴があるからです。
- 医療脱毛
- 脱毛サロン
- 家庭用脱毛器
の3つの脱毛には、どのような特徴があるのかを解説します。
医療脱毛のしくみ
医療脱毛は、医療レーザー脱毛が主流の脱毛方法で、ほかにも毛穴にニードル(針)を手作業で差し込むニードル式もあります。
ポイント
毛根に栄養を与える部分にダメージを加える蓄熱式
この2つが医療レーザー脱毛のメイン方式です。
医療脱毛で使われる機械は、永久脱毛ができるくらい強力なものです。
その分肌への負担が大きいという懸念点があります。
ですが、医療脱毛クリニックには医師や看護師がいるので、肌トラブルがあった場合は薬の処方が可能。
また、麻酔がかけられることも医療脱毛クリニックならではの強みです。
脱毛サロンの脱毛方法のしくみ
脱毛サロンの脱毛方法は、光脱毛(フラッシュ脱毛)と呼ばれるものです。
医療脱毛と同じように2つの種類があります。
サロンの脱毛法
毛根に栄養を与える部分にダメージを加える方式
毛根に直接アタックする方式はIPL方式とSSC方式といわれるもので、肌にジェルを塗るかどうかが大きな違いです。
毛根に栄養を与える部分にダメージを加えるのはSHR方式といわれるもので、IPL方式やSSC方式に比べて痛みが少ないのが特徴です。
ダメージを与える部分の違いなどを見ると、医療レーザー脱毛と同じような脱毛方法ですよね。
でも脱毛サロンは、パワーが低く設定されています。
そのため、「医療レーザー脱毛より痛みが少ない」「永久脱毛はできない」などの特徴があります。
家庭用脱毛器のしくみ
家庭用脱毛器にも光脱毛とレーザー脱毛があります。
でもほとんどは、光脱毛のIPL方式に近い方式を採用。
家庭用脱毛器は自宅で使うから、好きな時間に行えるのが医療脱毛クリニックや脱毛サロンとの大きな違いです。
しかし、照射パワーがサロンの機械よりも低いため、効果が出るまでに時間がかかるといったデメリットも。
背中やoラインの奥など手が届きにくい部位もあり、自分一人で全身を照射するのは難しいのも特徴です。
そのため、手の届かない範囲は、誰かに照射してもらう必要も出てきます。
医療脱毛クリニックと脱毛サロンの予約・施術間隔があくのはなぜ?
医療脱毛クリニックや脱毛サロンは、予約を入れないと脱毛の施術ができませんよね。
通い初めはこの予約間隔が思ったより長くて不安になる人が多いようです。
医療脱毛と脱毛サロンの予約間隔と疑問について解説します。
脱毛の間隔があくのは毛周期によるもの
毛には「毛周期」という生えるサイクルがあります。
毛の成長は、
- 毛が元気に生えている「成長期(前期・後期)」
- 毛根や毛が細くなって衰えてくる「退行期」
- 成長をすっかり休んでいる「休止期」
この4つのサイクルで成り立っています。
このうち脱毛に最も適しているのは成長期の毛です。
医療レーザー脱毛も光脱毛も、毛根の黒色メラニンに反応させる方式。
だから退行期や休止期の薄くなったメラニンの毛には効果がありません。
つまり、医療脱毛クリニックも脱毛サロンも、成長期を狙って施術をするため予約間隔をとっているのです。
脱毛を行う場所 | 初回から3回程度の予約間隔 |
---|---|
医療脱毛クリニック | 1.5~3カ月 |
脱毛サロン | 2週間~1.5カ月 |
脱毛を始めたばかりの頃は、毛量が多くて眠っている毛が時間差で生えてくることもあるので施術間隔は短めです。
でも3回くらい施術を行うと、徐々に毛の生え方が遅くなることに。
3カ月以上、予約間隔を空ける人も増えて来るんです。
もし同じ部位を医療脱毛と家庭用脱毛器の併用で処理したらどうなるの?
医療脱毛クリニックや脱毛サロンで施術をしても、次の予約までには毛が生えてきます。
毛が生えてきたら、持っている家庭用脱毛器で処理したら効果が上がると思うのだけれど。
医療脱毛やサロン脱毛を受けている期間は、家庭用脱毛器を使うのは避けてほしいの。それには理由があるから解説するわね。
毛周期に合わず効果が出ない
クリニックやサロンで脱毛を受けている期間に家庭用脱毛器で処理をすると、次の予約までに状態のいい毛が生えてこない可能性があります。
施術の効果をあげるためには、毛根が成長していることがポイントです。
家庭用脱毛器で生えてきた毛を処理してしまい、予約日に毛が毛根から全くない状態だと施術ができません。
施術前の処理で毛を短くしますが、これは肌の表面上でのこと。
毛根から毛を抜くようなことは、してはダメなんです。
費用をかけて脱毛の契約をしても、これでは家庭用脱毛器だけで処理しているのと同じことになってしまいます。
医療脱毛や光脱毛の効果を上げるためにも、毛周期を無視した脱毛は避けましょう。
家庭用脱毛器を使用したあとの肌のトラブルは自己責任
家庭用脱毛器を使って肌トラブルを起こした場合には、医療脱毛クリニックや脱毛サロンでの責任は問えません。
クリニックやサロンでの施術後に赤みが引かないなどのトラブルが出た場合には、薬の処方や病院の紹介をしてくれます。
しかし、家庭用脱毛器を使ったときのトラブルだと、このようなアフターケアが受けられません。
アフターケアが受けられないと、自分で皮膚科を受診して診療代を支払う必要があります。
家庭用脱毛器で時間の短縮を考えていても、これでは本末転倒ですよね。
また、アフターケアが受けられないばかりか、肌のトラブルが収まるまで施術ができないことに。
家庭用脱毛器との併用は、避けたほうが得策なんです。
医療脱毛と家庭用脱毛器を併用できる場合
上でもお話ししましたが、医療脱毛クリニックと脱毛サロンの併用は基本的にはNGです。
しかし、場合によっては併用できることもあるので、解説していきます。
脱毛部位が違う場合
脱毛サロンや医療脱毛クリニックで施術を行っている部分と、家庭用脱毛器で脱毛を行う部位が別なら併用可能です。
例えば、医療脱毛で脇の施術を受けていて、腕の脱毛は家庭用脱毛器を使うといった場合ですね。
このような場合は問題ありません。
脇は毛が太いからプロに任せたいけれど、腕はそこまで気にしていないから自分で処理できればいいかなというケースですね。
併用ではないが通うのをやめて自宅でケアすることになった場合
契約回数を終えたあとに、生えてきた毛を家庭用脱毛器で処理する場合も問題ありません。
永久脱毛までは望んでいないけれど、処理が楽になればいいかなと思う人はこのような方法を取る場合があります。
併用とはいえませんが、医療脱毛と家庭用脱毛器の合わせ技で脱毛を進められます。
医療脱毛や脱毛サロンでの予約がない状況であれば、同じ部位を家庭用脱毛器で処理することは問題ありません。
安いプランを契約した結果、施術回数が足りなかった場合にも家庭用脱毛器の利用はありです。
医療脱毛と家庭用脱毛器を併用するメリット
医療脱毛と家庭用脱毛器を併用することは基本的に避けたいですが、メリットも存在します。
どのようなときにメリットがあるのかを具体的に解説します。
照射もれをカバーできる
医療脱毛クリニックや脱毛サロンの場合、施術の範囲が厳密に区切られています。
毛の生え方や範囲には個人差があるため、決められた範囲外に毛が生えていることも多いですよね。
例えば、太ももとVラインの境界線や、腕と手首から下の境界線などの部位は、はっきりと区分けするのが難しい部位でもあります。
太ももの毛を契約していてVラインは契約外の場合は、太ももの毛がVライン部分まで生えていても処理してくれません。
つまり照射漏れが出てしまうことに。
毛量にもよりますが、数本だけ範囲から飛び出すこともあるのです。
そのために範囲外の部位を契約するのは、もったいないなと思いますよね。
そんなときに、家庭用脱毛器で使えば境界線の毛も処理ができるため、範囲外の毛が残ることはありません。
クリニックやサロンでの施術と家庭用脱毛器の効果には差があります。
でも数本ならば、時間をかけて目立たなくするまでは処理が可能です。
金額を抑えられる可能性もある
全身脱毛ではなく、部位ごとの契約だと金額を抑えられますよね。
全身を医療脱毛したいけれど、vioだけは家庭用脱毛器で処理したいケースなどです。
例としてリゼクリニックの料金を挙げてみましょう。
脱毛部位 | 5回コース |
---|---|
全身脱毛 | 269,800円 |
全身脱毛+vio | 349,800円 |
代表的な家庭用脱毛器のケノンは69,800円で販売されています。
対してリゼクリニックの全身脱毛5回コースを契約する場合、vioを追加した場合と追加しない場合の差額は80,000円です。
5回コース | |
---|---|
全身脱毛+VIOをケノン | 339,600円 |
すべてリゼクリニック | 349,800円 |
回数が増えればさらに金額の差が開くので、家庭用脱毛器と併用することで金額を抑えることが可能です。
もちろん、家庭用脱毛器では医療脱毛と違って、永久脱毛ができないことや効果が表れるまでに時間がかかることは否めません。
妥協点や重視するポイントによるけれど、家庭用脱毛器を使う部位を自分で決められるってことか。
うまく使い分ければお得になることもあるのね。
自分が見える範囲は家庭用脱毛器を使って、背中やiライン、oラインはプロに任せる、という人もいるわよ。
次の脱毛の予約までにどうしても毛を処理したい場合はどうすればよい?
クリニックやサロンへ通っていても、次の予約までに毛が生えてきます。
仕方がないとはいえ、気になる人も多いですよね。
しかし、毛を抜いたり家庭用脱毛器を使ったりするのはNGです。
そこで次の予約までに、毛が生えてきたときの処理方法を解説します。
電気シェーバーを使うこと
次の脱毛までに毛が生えてきたときは、電気シェーバーで処理をしましょう。
T字タイプのカミソリは肌には負担がかかります。
でも電気シェーバーであれば、肌への摩擦を極力減らしているため、肌トラブルを起こしにくいのが特徴です。
ボディ用やvio専用といった部位ごとに特化したもの、充電式や電池式といったものなど、たくさんの種類が販売されています。
処理した後に毛先のチクチクが気になる人というには、ヒートカッターというタイプが便利。
ヒートカッターとは、電熱線で毛をカットするものです。
毛先が熱で丸まるから、処理後の毛がチクチクしないのが特徴になります。
熱線を使うため、ヤケド防止機能がついたものを選びましょう。
【まとめ】併用を考えるときは脱毛の目的をしっかり持とう
家庭用脱毛器とクリニックやサロンの併用について解説しました。
併用する場合は、脱毛する部位に気をつけることが必要です。
照射漏れや契約終了後の手段として、家庭用脱毛器を使うメリットがわかりました。
自分が「どの程度まで処理を完了させたいか」「金額との折り合いをどうしたいか」などで併用の仕方も変わってくるの。
うまく使い分けて、自分が納得できる脱毛をするのがベストよ。
医療脱毛や脱毛サロンのメリットと、家庭用脱毛器のメリットは全く別のもの。
あなたがどうしたいのか考えながら、上手に併用すれば納得のいく脱毛が完了できますよ。