顔には、眼や鼻や口があります。「そんな部分に光を照射したら危ないのでは?」と、考えることは自然ですよね。
ここでは、皆さんの不安要素である「顔への影響」を検証していきます。サロンでは、安心&安全な施術を行うためにいくつかの確認事項を用意しています。そんな質問には正直に答えることが大切です。
また、あなたの方から伝えておいたほうがいい症状もご紹介しますので、予約・申し込みの際の参考にしてください。
脱毛すると毛穴が開く?そんな心配はありません。
サロンで顔脱毛を行うとき、「毛穴が開いてしまうのでは?」と心配する方もいるかもしれません。しかし、実際はその反対で、顔脱毛は毛穴を引き締める役割も果たしてくれます。毛が生えなくなることによって毛穴が閉じた状態になり、汚れや角質がたまりにくくなるのです(毛穴が小さくなったりなくなったりするわけではありませんが)。
その結果、黒ずみの原因である古い角質が蓄積することが減っていきます。つまり、毛穴が目立たなくなり、お肌に透明感が増していくということ。こうしたことから、顔脱毛が、美肌効果につながるとも言えるのです。
逆に、カミソリや毛抜きのような肌に刺激を与える自己処理は、皮膚を痛める可能性が高く、毛穴を開く原因にもなりかねません。
目の保護は万全に行ってくれますが、まぶたの脱毛はやらないのが正解
顔脱毛をするときに照射される「光」は、確かに目には危険です。眼球の奥には、たくさんの細かな神経が通っているため、強い光は避けなければなりません。サロンではその辺をよく心得ていますので、施術の際に、しっかりとした目の保護を行ってくれます。
タオルで覆うかサングラスのようなものをつけるとか、中には専用のゴーグルできっちりとカバーしてくれるところもあります。照射の光が入らないように細心の注意を払ってくれますので、安心してくださいね!
VIOラインのようなデリケートな場所など、脱毛は、基本的にどんな部位でもできますが、目の周辺だけは別です。おススメできるのは、眉間周辺まで。まぶたの皮膚は非常に柔らかく、視神経にも近い場所なので施術を断る店舗が意外と多いようです。
歯の矯正やインプラントを行っている人は、ケースによっては受けられないことも
歯を矯正中だったり、銀歯や差し歯、虫歯を治療中の方は、施術を断られることがあります。「口の中は、脱毛には関係ない」などということはありません。自分の歯の状態は、カウンセリング時にきちんと伝え、話し合っておきましょう。
どんな施術が可能か、専門のスタッフがアドバイスしてくれるはずです。
歯列矯正中
歯列矯正中の顔脱毛は、できるサロンとできないサロンに分かれます。
光脱毛は出力をギリギリにまで抑えているので、肌への負担が少ない脱毛方法です。しかし、歯列矯正で口の中に器具が入っていて、万が一光脱毛の機械に反応して、口の中の金属に熱を帯びてしまったら火傷やケガのリスクを負ってしまう危険があります。そうなるとサロン側は責任を持つことはできません。そのため、脱毛サロンでは歯列矯正中の場合には顔脱毛をお断りしている場合が多いのです。とはいえ、大手サロンでは歯列矯正中であっても顔脱毛ができるところもあります。
インプラント
インプラントをしている場合、歯茎に金属が入っているため、歯列矯正と同じように光脱毛を当てた時に口の中の金属に熱を帯びて火傷やケガをしてしまう場合があります。そのため、顔脱毛の施術を断られてしまう場合があります。
しかし、脱毛サロンによっては問題なく施術ができるところもあります。また、金属が入っている部分にコットンなどを当てて施術を行う場合もあるでしょう。
虫歯
虫歯の時に顔脱毛はできる場合とできない場合があります。
基本的に虫歯の治療中であっても顔脱毛を行うことはできます。しかし、施術をすることで虫歯の痛みが増す場合があるのです。
また、虫歯の痛み止めの薬を服用していた場合には、顔脱毛の施術を行えない場合があります。光脱毛を肌に照射することで、服用している薬によっては皮膚に炎症を引き起こす光過敏症が現れる危険があります。そのため、薬の服用をしている場合には、顔脱毛ができるかどうか事前にサロン側に伝える必要があるでしょう。
銀歯
銀歯は、口の中に金属が入っている状態なので、光脱毛が反応をして熱を帯びてしまい、火傷やケガの危険があります。そのため、脱毛サロンによっては顔脱毛を断られてしまう場合もあるのです。
しかし、銀歯があっても顔脱毛ができる脱毛サロンもあり、その場合には銀歯の部分にコットンを当てて光に反応をしないように処置をすることもあります。
差し歯
差し歯は金属、セラミック、プラスチックなど使われている材質が様々です。セラミックやプラスチックの場合には問題なく顔脱毛ができますが、金属が使われているのなら、光脱毛によって金属に熱を帯びて火傷やケガのリスクがあるため、施術を断られてしまうこともあります。
金属の差し歯でも顔脱毛の施術ができる脱毛サロンも存在しますが、その場合にも金属部分にコットンを当てて影響がないようにしてから施術を行うことが多いでしょう。
歯が痛い
歯が痛い時には、その症状が虫歯なのか抜歯なのかで対応が変わってきます。ただ歯が痛いだけで治療中ではない場合には、顔脱毛の施術はできます。しかし、光脱毛を肌に照射することで、歯の痛みが増大する可能性もあるでしょう。
また、歯が痛くて治療中なら、口の中に金属が入っている場合には光脱毛が反応して金属に熱を与えてしまい火傷やケガをしてしまう危険があるのでサロンによっては断られてしまうこともあります。
もし、歯の痛みを軽減するために痛み止めを服用していた際にも光脱毛によって体内の薬が反応してしまい、皮膚に炎症を起こす光過敏症を発症してしまう危険があります。そのため、薬の種類によっては施術を断られてしまうこともあるでしょう。
顔の産毛がなくなることへの影響
知っておきたい「産毛の役割」
顔に生えている産毛には、きちんと役割があります。
- 外気の寒さや風から、顔を保護する
- 露出した肌を刺激から守り、老化を防ぐ
- 紫外線からのダメージを和らげる
- 老廃物を排出させる、デトックス機能
こうして見てみると、普段やっかい払いされがちな顔の産毛も、意外と万能で大切な役割を果たしてくれているのがわかります。
顔脱毛によって、産毛をすっかりなくしてしまうと、極度に日焼けをして肌の潤いが奪われてしまったり、外気の刺激が強くなったりして、老化が進みやすくなってしまう可能性もあるということです。
しかし、最近では、基礎化粧品やファンデーションでも質の良いものがどんどん出回っていますので、スキンケアをしっかりと行うことで、ある程度のフォローはできるでしょう。
顔の産毛が目立って気になる場合は、サロンへ通い、目立たないように調整するのがベストかもしれません。
多汗症の人は、すっかり毛をなくすのではなく、薄く調整する脱毛を
汗っかきの人は、脱毛を「ほどほどレベル」にしておきましょう。ムダ毛は汗を蒸発させる機能を持っています。だからこの働きがなくなると、普通の人でも汗をかきやすくなるのです。
ですので、もともと多汗症の人は、すっかりツルツルにしすぎず、目立たない程度に産毛を残す方がいいでしょう。汗っかきの症状は、カウンセリング時にスタッフさんに相談し、あなたに合った脱毛プランを提案してもらうと安心です。