シミ取りのレーザーを照射した後、治療した部分は炎症を起こして赤みを帯び、かさぶたになります。
1ヶ月程度は肌の状態が元に戻らないため、術後は正しい方法でアフターケアをしなければなりません。
アフターケアの方法を誤ると、患部が治っていない状態でかさぶたが剥がれ、色素沈着を起こすことがあるため注意が必要です。
そこで、シミ取りの直後、かさぶたができてからはがれるまでのケア方法や、化粧はいつからできるのか、保護テープはいつまで貼っておくのかなど、疑問を抱きやすいポイントを詳しく紹介します。
シミ取り直後の正しいアフターケア
シミ取りレーザーを受けた直後は、いつもよりも丁寧にスキンケアをする必要があります。
そこで、シミ取り直後のアフターケアのポイントを5つチェックしておきましょう。
シミ取り直後のケア
シミ取りの直後は肌のこすれや紫外線が原因で色素沈着を起こすことがあるため、保護テープを貼ったままにして、外出の際には紫外線を避ける必要があります。
さらに、かさぶたが剥がれた後のピンク色の皮膚は非常にデリケートであり、刺激を与えないよう丁寧に優しくスキンケアすることが重要です。
炎症後色素沈着のケア方法
シミ取りの術後、色素沈着を起こした場合は、トレチノインクリームやハイドロノキンクリームといった塗り薬のほか、トラネキサム酸やビタミンCといった飲み薬を使うこともあります。
炎症を起こし色素沈着した肌は刺激に敏感なため、こすったり紫外線を浴びたりといった外部刺激が加わらないようにしましょう。
もともとシミがあった場所は、シミができやすいということです。
シミが薄くなる、または色素沈着が治った後も擦らず、紫外線の影響も受けないようにしましょう。
シミ取り直後の洗顔方法
シミ取りの術後は、洗顔料をネットで泡立てて、弾力がありキメが細かい泡を作って洗います。
洗顔料を泡立てずに使ったり、キメが粗い泡を使ったりしないよう注意しましょう。
泡立てた洗顔料を顔に乗せて、顔をなでる程度の力で10秒程度洗います。
力を入れてこすったり、長い時間洗い続けたりすると肌に負担がかかり、肌の水分も奪われるため注意が必要です。
最後にぬるま湯で充分にすすいで、清潔なタオルで押すようにして水分を拭き取ります。
肌に洗顔料が残っていると、ニキビや肌トラブルの原因になります。
フェイスラインや生え際、額などはすすぎ忘れが多いため注意しましょう。
化粧水や乳液の使い方
シミ取りの直後に化粧水や美容液を使う場合、テクスチャを手のひらにのせて、手で顔を包むようにゆっくり浸透させる必要があります。
シミ取りの治療は肌の奥にある色素細胞を破壊するため、肌の組織を修復しなければなりません。
肌を健康な状態に維持して、スピーディーに細胞を修復させるために、クリームや美容液で保湿を徹底しましょう。
紫外線対策も重要!
シミ取りをした直後は肌がデリケートな状態のため、紫外線対策もしっかりと行う必要があります。
外出するときだけではなく、家の中にいる時にも窓際で過ごす場合には日焼け止めを塗りましょう。
肌を擦らないように、スプレータイプの日焼け止めを使うのがおすすめです。
スプレータイプはクレンジングで擦り洗いをしなければなりませんが、塗る際には指を使う必要がなく、肌への摩擦を最小限に抑えられるでしょう。
さらに、肌に刺激が加わらないよう、帽子や日傘を使う、飲むタイプの日焼け止めを使うといった方法もあります。
シミ取りをした直後の肌は、しっかり守らなければならずアフターケアも徹底する必要があって面倒だと感じます…
炎症や色素沈着を起こさないために、普段のスキンケアを丁寧に行うといった感覚で肌を守ることが大切です
シミ取り後のテープはいつまで付ける?
シミ取りをした後、患部に保護テープを貼ることが一般的です。
しかし、人目が気になる、メイクをしにくいなどの理由で、保護テープを早く剥がしたい方も多いでしょう。
そこで、いつまで保護テープを貼っておかなければならないのか、保護テープを貼る意味を紹介します。
マスクで隠れてもテープは必須
シミ取りの術後は、かさぶたができて10日から2週間ほどで自然に剥がれます。
つまり、10日から2週間は顔にかさぶたができている状態です。
かさぶたが剥がれるまでの間はダウンタイムと呼ばれており、施術部位に専用の保護テープを貼らなければなりません。
近年、シミ取りをした箇所がマスクで隠れるという理由で、マスクの下は保護テープを貼らないという方も増えています。
保護テープを貼らないと肌に悪影響を及ぼすため、必ず保護テープを貼るようにしましょう。
マスクで隠れるため保護テープを貼らないのは、人から見られないことや、マスクによって肌が守られているからという理由が多いです。
しかし、マスクによって肌が守られるわけではありません。
マスクは一般的に白色もしくは淡い色のため紫外線をカットできず、マスクは表情を動かすと肌と擦れるため、保護テープを貼っていないとシミ取りをした箇所に刺激を与え続けることになるのです。
テープはいつまで貼っておくの?
シミ取りレーザーの術後から、かさぶたが剥がれた後も、肌は非常にデリケートな状態です。
保護テープは外部刺激から肌を守る目的や、保湿剤を塗ってから保護テープを貼ると保湿効果も期待できます。
保護テープは最低でも1週間は剥がさないようにして、入浴の際や洗顔の時も貼ったままの状態にしましょう。
専用の保護テープは濡れただけでは取れませんが、洗顔の際に擦ると取れやすいため、洗顔は優しく行うことが大切です。
タオルで拭く際も、保護テープについた水分を吸収するようにして拭きます。
タオルで顔を擦るように押し当てることがポイントです。
もしも寝ている間に保護テープが取れた場合には、気づいた段階ですぐに保護テープを貼り直しましょう。
シールを貼っていない場合
かさぶたができない程度のシミや、治療方法によっては保護シールを貼らないケースもあります。
保護シールを貼っていない場合は照射した場所が無防備な状態になるため、摩擦や紫外線といった刺激に注意が必要です。
万が一、シミ取りレーザーを当てた箇所に熱や痛みがある場合は感染症を起こしている可能性があるため、すぐにクリニックに相談しましょう。
シミ取りの術後いつから化粧できるのか
シミ取りレーザーの術後は、すぐに化粧をすることが可能です。
シミ取りレーザーを照射した後、およそ10分ほどで肌に薄い膜ができます。
そのため、術後10分ほどしたら、クリニックのパウダールームで美容液やファンデーション、日焼け止めなどを塗っても問題はありません。
ただし、強くこすったり重ね塗りしたりといったことは避けましょう。
化粧落としの際のポイント
シミ取りのレーザーをした直後でも化粧をすることは可能であり、当日の夜にクレンジングできます。
ただし、化粧のクレンジングをする際には強く何度も擦らないように注意が必要です。
濃いメイクをしなければ時間をかけてクレンジングをする必要はないため、シミ取りをした後はナチュラルメイクにしましょう。
また、クレンジングや洗顔でこすって落とすのもやめましょう。
クレンジングや洗顔の際に無理に剥がすと、肌が炎症を起こしたり色素沈着につながったりするため、化粧を落とす際には肌の上を滑らせるようにして化粧品の成分だけを落とすような感覚でクレンジングをします。
かさぶたは、2週間程度で全て剥がれます。
水分を含むと、かさぶたが剥がれやすくなるでしょう。
少し剥がれているとかさぶたを全て取りたくなりますが、絶対に無理にはがさないことが大切です。
シミ取りをした後に化粧水も使える
シミ取りのレーザーを照射した場所に、化粧水や乳液を使用することが可能です。
シミ取りレーザーを受けた当日でも化粧やクレンジングをすることは可能なため、化粧水や乳液を使っても問題はないのです。
ただし、クレンジングと同様に、化粧水や乳液を塗る際にはシミ取りレーザーを当てた部位を擦らないように注意が必要です。
乳液や美容液、ジェルパックなどの基礎化粧品はこすらなければ使用しても問題はありません。
シミ取りの術後かさぶたが取れるまで注意すべきこと
シミ取りレーザーは肌に負担をかけるため、術後丁寧にアフターケアをする必要があります。
特にシミ取りの術後、かさぶたが取れるまでは肌が非常にデリケートなため、念入りにケアをしましょう。
正しいアフターケアをすれば、色素沈着も予防できます。
翌日まではシールが剥がれないよう注意
保護シールを貼ったら、かさぶたができるまで絶対に剥がさないようにします。
かさぶたができる前に保護シールを剥がすと、刺激や空気の乾燥が原因で炎症後色素沈着を起こしたり、傷跡になったりします。
さらに、シミ取りレーザーを当てた箇所から黄色い液体が出て、保護シールが濁るケースがあります。
皮膚から出る液体は浸出液と呼ばれ、破壊した細胞を修復するための体液です。
浸出液は細胞が多く含まれているため、早く患部を治すためにも保護シールが濁っていてもそのままの状態にしておきましょう。
保護シールはかさぶたが取れるまで貼っておかなければならないと、汚れが気になります
汚れたり保護シールが原因で肌が痒くなったりといったことがある場合は、自己判断でテープを剥がさずにクリニックで相談することが大切です
かさぶたが作られるまでは患部に触れない
シミ取りレーザーを照射した後、4日ほどでかさぶたができます。
かさぶたができているかどうか確認するために何度も触りたくなりますが、かさぶたに触らないように気をつけましょう。
かさぶたを確認するために触ると、治りかけている患部に刺激を与えることになり、炎症後色素沈着を起こしたりかさぶたができなかったりするため、完治するまでに時間がかかります。
かさぶたができたら自然に剥がれるのを待つ
かさぶたができたら、シミ取りをした箇所は触らずに自然にかさぶたが取れるのを待ちます。
かさぶたが痒くなっても、掻くと色素沈着したり傷跡が残ったりするため、掻かないように注意が必要です。
かゆみの原因は肌の乾燥や細菌の刺激によって起こるため、痒みを感じた場合は水で優しく洗い、丁寧に保湿しましょう。
痒みが治らない場合は、保護テープの上から冷やす方法も有効です。
シミ取りをするのにおすすめのクリニック5選
シミ取りのレーザー治療を受けられるクリニックは複数あります。
店舗数が多く通いやすいシミ取りおすすめクリニックを紹介します。
クリニックごとのシミ取り治療のプランや料金についても見ていきましょう。
クリニック名 | 料金(税込) | 特徴 |
---|---|---|
湘南美容クリニック | シミ取りレーザー10プラン:大きさ問わず顔のシミ取り10個まで26,000円 | 2021年12月までの治療実績(累計)1,199万6,978件 シミ取り・シワ取り・たるみ取り合計80万4,614件※2021年1月~2021年12月末 ピンポイント照射で治療時間が数分 |
TCB東京中央美容外科 | ホワイトニングレーザー:2,950円 ピコレーザートーニング:9,800円 イオン導入:6,120円 サリチル酸ピーリング:9,170円 ブラックピール:11,000円 ピュアスキン【幹細胞培養上清液】:19,650円 シミ・肝斑セット(ホームケア):5,500円 | 期間内であれば再治療が可能 負担の少ないメニューが豊富で美容初心者で安心 |
TAクリニック | 直径1mmにつき:5,500円 | 希望に沿ったダウンタイム回復が見込めるように施術内容を提案 カウンセリングを時間をかけて行い、施術後のイメージを共有 予約制でプライバシー保護を徹底 |
聖心美容クリニック | 直径1㎜:5,500円 直径5㎜まで:11,000円 直径10㎜まで:16,500円 直径15㎜まで:24,750円 直径20㎜まで:33,000円 | 医師によるカウンセリングを重視 要望や生活スタイルに合わせて最適な施術を提案 |
東京美容外科 | ピコトーニング(全顔):1回49,500円、6回237,600円、12回415,800円 老斑除去(ピコレーザー)1mm:3,300円 老斑除去顔取り放題:330,000円 手の甲(片手)取り放題:104,500円 手の甲(両手)取り放題:198,000円 前腕(片腕)取り放題:198,000円 前腕(両手)取り放題:385,000円 上腕(片腕)取り放題:242,000円 上腕(両腕)取り放題:440,000円 首・デコルテ取り放題:440,000円 背中(上半分)取り放題:550,000円 | 東京美容外科は10年以上の経験を持つ医師もしくは形成外科学会から認定を受けた医師のみが施術 表示されている金額以外は一切かからない アフターサポートは一生涯対応 |
料金プランがシンプルなクリニックのほか、シミ取り放題コースがあるクリニックも選べます。
シミが小さく、1~2個程度であれば直径1mmまでのシミ取りができるクリニック、顔や体にもシミが目立つ場合にはシミ取り放題コースがあるクリニックなど、自分の症状に合わせて選びましょう。
かさぶたをメイクでカバーしたり、市販の化粧品を使ってみたりと、シミを目立たなくさせる努力をしてきた方も多いのではないでしょうか。
シミ取りレーザーを受けた方は、「早く治療を受ければ良かった」と考えることが多いです。
シミの原因や症状は人それぞれ異なるため、シミ取りの実績が豊富なクリニックに相談するのがおすすめです。
炎症や色素沈着に注意!シミ取り直後は正しい肌ケアをしよう
シミ取りをした直後は患部を保護テープで守り、外部刺激の影響を受けないようにする必要があります。
また、かさぶたができても剥がさず、肌が自然に元の状態に戻るまで待つことが大切です。
ただし、保護テープはいつまで貼っておくのか、かさぶたができるタイミングなどは個人差があり、シミの大きさや状態によっても異なります。
そのため、施術後の経過を知っておきたい方はカウンセリングで確認する、シミ取り後はクリニックで相談するなど、自己判断せず医師の指示を受けて正しくケアをしましょう。