このページで解る事
室町時代の日本刀
日本刀は奈良時代から作られたとされ、鎌倉時代にその形を固定したといわれています。
日本刀ができるまでは大陸から来た直刀がベースであり、独特の沿った形は武士の台頭とともに出来上がったとされています。
鎌倉後期から室町時代に入るころ、日本刀は量産まではいきませんが武士や僧侶に行きわたりはじめ日常に入るようになりました。
陽子さんと恵子さんのタッグ
恵子さんと陽子さんは同じイタコであっても得意分野の違う二人になります。
恵子さんが祓うことに特化しているなら陽子さんは払ったものを本来のものに戻す縁を作る力が強いといった感じです。
並んでいると一見すればご婦人二人にしか見えない二人ですが、イタコとしての現場に立ちあうと、いかに二人が特殊なのかがわかります。
・本来の守護刀にするために、現在の不要な何かを外す。
・購入した人に、守護刀になったものを渡す
三人目のイタコさん
翌日、再度恵子さんのお家にお邪魔しました。
恵子さんと陽子さん、そして三人目のイタコさんになるSさんがそこにいました。
(Sさんの希望で今回はお名前をSさんにさせていただきます)
Sさんは非常にお若い方で、幼少期から霊的なものに触れる生活だったらしく、修行を積まれて若いうちから活動を始められたそうです。
恵子さんの住む場所からは1時間ほど離れたところに住んでらっしゃる方ですが、普段は農業をしながら霊的な対応ができるようにしているそうです。
Sさんはとても気さくな方で、芸能人でいうところの天海祐希さんに似ていると感じました。
わたしとSさんが対面している間に陽子さんが刀の周りに様々な道具を配置していき、今からこの刀の降霊が始まるのだと思うといろいろな気持ちがよぎります。
今回は恵子さんが降霊、Sさんが除霊、陽子さんが縁の固定という担当のようです。
恵子さんが刀に向かって榊を振り下ろすと、小皿の上の塩がどんどん変色していきます。
その塩を恵子さんの目線の合図で交換する役目をさせてもらっているので、死の変化が速いことにも驚きました。
バシバシと何度も恵子さんが榊を振り下ろすたびに交換した塩が腐っていきます。
その塩を小箱に移動させ、新しい塩を何度か入れていたころ恵子さんがこちらを振り向きました。
Sさんのやり方とは?
恵子さんと後退したSさんが今度は刀の鞘や装具を触り、ゆくっりと刀身を抜きました。
Sさんは自分の髪の毛を一本抜いてその刀身にあてて、刀身に絡まっているという何かをはがしていくことになりました。
筆者にはその光景は見えませんが、一体ずつ丁寧に剥がしていき、そのたびに恵子さんのいうところの「笑顔で往復びんたをしている。何回も」という状態だったようです。
刀身に変化はありませんが、Sさんは明確に疲労が蓄積しているのが見えました。
汗が落ち始め、最初にSさんが刀身にあてた髪の毛がなぜかかすかに動いているように見えました。
それから間もなく、室内に大音量の鈴を鳴らす音が響き始めました。
この室内にそんな大きな音を出すものはなく、鈴がここまで大きなものになるとすればそれは神社などにあるあの大きさのものになります。
そんなものを鳴らしたりぶつけたりする音が、がんがんと響いており今自分がいる状態が普通ではないことを再確認することになりました。
陽子さんは小さな鈴を取り出してゆっくりと揺らしていきます。
本来の鈴の音がするたびに騒音ともいえる鈴の音は消されて行きました。
Sさんと何かの除霊合戦は1時間ほど続きました。
ぐったりとしたSさんと陽子さんが交代しSさんが私の隣に座りました。
ペットボトルの水を飲みながらSさんは陽子さんの背中を見つめていました。
完全分業にすることでそれぞれが最大の能力を出せるという部分が今回は採用された形です。
刀もですが刃物は人が触れることで様々なものを引き寄せやすいこともあるようで、模造刀やオーダーメイドのはさみなどでも同じだということでした。
陽子さんが懐紙で何度か刀身を撫でていくと室内の空気が変わっていくのがわかりました。
じっとりとした空気が消え、いつもの恵子さんの自宅の一室になっているのを感じます。
霊的なものは一切持っていなくともわかるほどです。
物語の意外な終わり
それから数日して、刀は依頼した方のもとに戻ったそうです。
ですが、このお話には意外な終わりが付いていました。
霊能者体験談
さらに霊能者の体験談を見たい方は下記をクリック!