このページでは、TV番組「世界仰天ニュース」で放映された「電話占い」について、以下の内容をわかりやすく解説していきます。
- 電話占いと対面式の占いの特徴
- 1500万円を失った話
- 占い依存について
2019年8月27日にオンエアされた世界仰天ニュースは電話占いにスポットをあてたものでした。
話題の電話占いということや占いという人気のコンテンツなのでリアルタイムで見ていた人も多いのではないでしょうか?
見逃しや人向けの番組公式のあらすじになりますが見出しだけだととてもショッキングなものですよね。
世界仰天ニュースでは以前にも偽占い師の電話占いのショッキングな内容を取り上げており、今回の内容でそちらを思いだした人もいるかもしれません。
ではなぜ、この女性が1500万円を失うことになったのか?です。
元々この女性は占いが好きで対面式の占いに通っていました。
活発な女性でありアルバイト先などでも他のスタッフに好かれるタイプであり、占いが好きというイメージは少し持ちにくいかもしれないという女性でもあります。
男性などがよく「女の子はみんな占いが好きだよね」といって即座に「占いがすき」と答える人が少ないように彼女も占いが好きとは公言はしていませんでした。
ですが、彼氏の相談などはバイト先の人にすることができず、対面式の占いで鑑定してもらい安心したり、アドバイスを貰ったりと、一般的な占いの好きな女性であることに変わりはありませんでした。
きっかけは対面式の占いから出てきたところをバイト先の人に見られたことです。
「占いいってた?」と聞かれ彼女はとっさに「同じビルの中の本屋に行っていた」と答えてしまいます。
これは目に見えないものに頼っている自分がどこか恥ずかしいという気持ちだったのかもしれません。
その言葉に対しバイト先の人は「だよね、占いが好きには見えないもん」といってしまいます。
これは彼女に対するイメージが占いなどに頼らない活発さ、現実主義者などに見えるという部分があったのかもしれません。
もしここでの返事が「俺、占い気になるんだよねえ」だったならば彼女の運命は変わっていたでしょう。
「じゃあ一緒に行ってみようかな」
「あのあとなんか面白くて時々いってるんだ~」
などになれば彼女が大金を失うことも、傷つくこともなかったのかもしれません。
対面式の占いに通っていることがいつばれるかわからないという恐怖は、占い館に行くことができなくなってしまいました。
そんな時に彼女の目に飛び込んできたのが雑誌の広告の電話占いでした。
このページで分かる事
電話占いと対面式の占いは同じ精度で鑑定してもらえること
電話占いの鑑定を終えて彼女が感じたのは「対面式の占いと同じように鑑定してもらえる」ということでした。
これは誰にも知られることなく占いをうけることができることであり、占いにかよっていることを知られたくない彼女からみれば電話占いはまさに理想の占いだったのです。
電話占いの占い師の先生は的中率もですが、いつもユーザーに心配りをしてくれます。
対面式の鑑定にある急なお休みなども事前にネット上で見ることもできるので、気に入った先生に指名をすることもできます。
不安なときには電話を掛ければ占い師が鑑定してくれる。
夜中や早朝、彼と会う前にもアドバイスを貰える。
これは対面式ではできないものであり、大きなビジネスの前に波動修正などを電話占いで受ける人がいるように、短時間で最大の効果を出してくれることなども電話占いの人気につながっています。
依存するということ
彼女は彼の相談を電話占いで行ってました。
これは対面式の占いでも同じであり、対面の占いには毎日通うことができないので占いとの距離がある程度あった状態になります。
電話占いは電話で出来る面がメリットになります。
困ったときに占い師にすぐに連絡をとれるので最小の出費で最大の結果を引き出しやすいことも電話占いのメリットです。
ですが、彼女は手軽に占いができる、自分の考えをある程度肯定してもらえる、ということに傾倒してしまいます。
ラインの内容、着ていく服、デートの場所、全てを電話占いで占い師に相談してしまう占い依存に陥ってしまっていました。
依存の怖い部分は自覚がなく、止めるには自覚することなのですがこれはとても難しいものです。
依存症などのケアが非常に大変であり長期にわたることが珍しくないのも納得かと思います。
「依存だけでは高額の請求にはならないよね?」と考える人もいるでしょう。
彼女の場合は依存だけではなかったのです。
肯定を求める
電話占いの占い師はしっかりとした鑑定を行ってくれます。
時に希望するような答えではない場合もありますがそれも隠さずに伝えてくれます。
この時に彼女は「彼に他の女性の影が見えるから」と鑑定され「そんなことはない」と自分から彼が離れない鑑定結果を貰えるまで電話占いの占い師のチェンジをし続けました。
決まった未来を変えるにはいろいろな方法があります。
変える方法を聞く前に彼女はまず自分の現状が正しいことを求めた結果、依存に拍車をかけていくことになりました。
自己評価を変えることができない
これは彼女の場合は占いが好きには見えない活発な自分を壊したくないということになりますが、似たような状態はSNSで多く起こっているものになります。
SNSでは普段の生活や自分と全く違うキャラクターを作ってしまい、その生活を維持するために実生活を犠牲にしている女性も少なくありません。
これらのイメージを崩したくないという現象はSNSがスマートフォンで身近になったことで現在でも増え続けており、社会問題のひとつになっています。
インスタ映えやツイッターなどのキラキラアカウントといわれるものと彼女の占いに行くとは見られない自分像はほぼ同じ性質と考えてもいいでしょう。
このことから彼女は電話占いに依存していくスピードが加速度的に上がってしまったのです。
生真面目さが不幸を呼ぶこともある
電話占いに依存し始めた彼女は彼の相談をするために、彼と会えない時間をつくってしまうなどの矛盾した状態を生んでしまいます。
彼氏とのことを相談しているはずなのに「占いでなんでもきめてもらう彼とあうこと」という図式になってしまい、何をするにも電話占いに頼る生活になりました。
彼女は元々真面目な性格であり、今までにもらったお祝い金などは全て貯蓄しており、1000万ほどの預金がありました。
このために朝まで電話占いで占いをしてもらっても実生活に直接的な被害はありませんでした。
真面目であるがゆえにそのイメージを崩せないことや、本当はもっと誰かに頼りたい、甘えたいという部分を出せない等が電話占いに傾倒していくことにもつながりました。
このように彼にあえない時間が増えることで、結局二人は別れてしまいます。
彼と幸せになるために電話占いを受けたのに、彼は離れてしまいました。
同時に彼女の貯蓄もなくなりました。1000万円を2年で失うほど電話占いにはまってしまったのです。
ここで「別れたなら電話占いやめれるよね?」と思う人は多いかと思います。
この時点で彼女は占い師に占いではなく、話を聞いてほしいという形になっており。
電話占いを続けるためにキャッシングで結果として500万円、合計で1500万円を2年でつかってしまったのです。
高額の借金を返すために彼女は今度は水商売でアルバイトを始めることになります。
借金は減らずに水商売での不満などを相談することで増えていくことになりました。
水商売で彼女が知った事
ホスト、ホステスは接客のプロになります。
来たお客さんをいかに楽しませるかが売り上げにつながることなども含めてその話術は書籍などにもなるほどです。
話を聞いてほしくてホストにはまる人も多く、著名なホストとしては一月の売り上げが数千万円になったローランドさんなどは、アルコールも一切飲まないことでも有名であり、話術と心をいやすことでトップにたったと著書でも語られています。
他に元銀座ホステスの蝶々さんなども、ホステスの話術やなぜスナックなどにお客さんがくるのかなどを解説してくださってます。
彼女はホステスとして働き始めましたが、人の話を聞くことはあまりすきではなく自分の話を聞いてほしいタイプです。
このようなタイプでも上手な話術があればホステスとしての売り上げもだせますが彼女はそうではありませんした。
「はやくこのお客さん帰らないかな」
「はやく電話占いの占い師と話がしたいのに」
ときもちがまったくない状態の、いるだけホステスになってしまい、お客さんにそれがばれてしまいます。
「俺の話聞いてる?聞いてないよね?本当にやる気あるの?」と激しく問い詰められ、彼女はなぜお客さんがスナックに来ているのかをかんがえました。
「このお客さんは話を聞いてほしいんだ。お酒はおまけで、話をしたくてここにきているんだ」ということに自分で気が付きます。
これは彼女の「占ってほしいよりも、先生に話を聞いてほしい」と同じだということに気が付きます。
最初のうちは占いが自宅で受けられる、しかもこんなにあたる!と電話占いを受ける人と同じ気持ちでした。
様々な理由で依存が加速しましたがなぜ自分が電話占いに電話してしまうのかに彼女が気付いたのはこのお客さんの一言でした。
そして彼女は今度はカウンセリングの申し込みをします。
行動力があるがゆえに電話占いにはまってしまったように、今を何とかしたくてカウンセリングの申し込みも即座に行いました。
前回の仰天ニュース記事はこちら
【電話占い事件簿】仰天ニュースにも取り上げられた悪質な占い師!電話占いの実態私は騙されました
カウンセラーの一言
実際に彼女のカウンセリングを行った先生は「1週間なら電話占いに電話しなくても我慢できる」という答えに対して否定ではなく肯定しました。
「1回くらいならかけてもいいんだよ」と。これは肯定を求める彼女からすればこの先生を信じるきっかけにもなりました。
今の自分は間違ってるかもしれない。
でも、否定してほしくない、という気持ちを担当医は即座に判断したカウンセリングでした。
こんどはカウンセリングを受けながら彼女は電話占いに使っていた時間を疎遠になっていた友人などに電話をしまくるという別方向で会話したい欲求を解消することにしてみました。
占い師のようなアドバイスはないものの、友人との会話は楽しく寂しいという気持ちや誰かと話したいという気持ちを消化するには十分なものであり、これも彼女は自分で理解しました。
依存の脱出で大事なものは自覚です。
自覚することで他者の意見を取り入れやすくなり、依存を薄くしていくこともできます。
依存はひっくり返せば集中力、行動力もあるのでベクトルを変えることで脱出することもできます。
その後彼女は電話占いの依存症から脱出し、一般企業に就職して借金も返済しました。
現在はご結婚なさって電話占いは利用していないとのことでした。
一見するとハッピーエンドに見えますが、ここで大事なのはこの事件はたった3年前のことになるという部分です。
スマートフォンの普及でSNSなどでも様々な人と繋がったり、自分をよく見せたいという気持ち、自分のいいイメージを壊したくないという気持ちが強くなればなるほどこのような状態になります。
スマートフォンの普及により、電話占いの様な便利なコンテンツを手軽に利用できるようになりました。
ですが同時にSNSなどの一般化により相互監視状態なども生まれてしまうことで自分をよく見せていくことに縛られる人も多くなり、現在電話占いにもSNSの悩みは多く寄せられている状態です。
今回のこの、世界仰天ニュースの事案は、電話占いの占い師に対してのマイナスものではありませんでした。
実際に彼女が傾倒した原因の一つが占い師の的中率のたかさに、もっと占ってほしい!という部分があったからです。
ですが、筆者も感じたのは通してみることで電話占いはこんなふうに高額請求が起きる!という内容を大きくしてるという部分でした。
電話占いは時間をまもり、キャンペーンを利用することでハイクオリティな鑑定をお手頃価格でうけることができます。
地方部などの占い館の無いユーザーなどは電話占いがあってよかった!という声がほとんどです。
今回は極端な事案でしたが、電話占いは非常に有益なコンテンツであることに間違いはありません。
この記事を読んだ人が電話占いに誤解をもたないようなきっかけになれればうれしく思います。
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前回も世界仰天ニュースで電話占いにより事件が取り上げられていました気になる方は見て下さい