「水道水よりも安全でおいしい水が飲みたい!」みなさん、きっとそんな思いがあってウォーターサーバーを使用していることと思います。しかし残念なことに、メーカーにはウォーターサーバーから異臭がしたという苦情が少なからず報告されています。
そこで今回はウォーターサーバーのニオイについて、その原因や解決策について詳しく見ていきたいと思います。
意外な原因!ウォーターサーバーの水が臭い原因とは?
給水しようとしたとき水のニオイを感じてしまった、このような経験をされた人も意外と多いのではないでしょうか。
ここでは、ウォーターサーバーのニオイの原因とはどのようなことがあるのか、具体的にどのようなニオイがあるのか初心者の方にもわかりやすく解説しますので、参考にされることをおすすめします。
カビ臭の原因と解決法
ウォーターサーバーのニオイの中でも最も多いのがカビ臭ですが、このようなニオイはメンテナンスをせずに放置している場合に起こりやすいです。
最近のウォーターサーバーは、一定の時間が訪れると内部のお湯を循環させる機能が備わっていて、この循環作用により常に生活な状態を保つといったセルフクリーン機能が備わっている製品が多くなっています。
このセルフクリーン機能はメンテナンスを省くことができるメリットがあるので人気がありますが、このような機能を使えば100%安心かというとそうではありません。
基本的に、セルフクリーン機能が働いてくれるのはタンクの中だけで、ボトルの差込口や給水口などは対象外で、ここをしっかりお手入れしておかないと雑菌の繁殖やカビの発生などに繋がりやすくなります。
ボトルの差込口は普段タンクが設置されているので空気に触れることはないですが、ボトルの交換のときに空気に触れることになりますし、作業中に手で触れるとそれだけで雑菌の繁殖リスクが高くなります。
給水口は、お湯や冷水を注ぐ部分、水道の蛇口のような存在ですが、ウォーターサーバーの水は水道水のような消毒が行われているわけではないので、雑菌などが付着していると繁殖しやすくなり、飲料水に雑菌が入り込む可能性もあります。
最も安心といえるのは定期的にメンテナンスを行っているメーカーの製品を使うことです。
この場合は、劣化しているパーツの交換や修理はもちろん、本体内部の洗浄も行ってくれるので安心です。
定期的なメンテナンスがない場合でも、給水口や差込口など利用される側ができるお手入れを行っておけばニオイなどに気にせずに使えます。
なお、ウォーターサーバーを導入するときには、定期的なメンテナンスの有無などを確認しておくと安心に繋がります。
多くの人に選ばれる商品をウォーターサーバーランキングから選んでみましょう。
プラスチック臭・ゴム臭の原因
ウォーターサーバーのニオイの中で、カビ臭に次ぎ多いといわれているのがプラスチックやゴムなどのニオイです。
水を飲んだときに、ゴムのようなニオイがしたり、プラスチックのニオイがすると、嫌な気分になりますし害があるのではないか、このような不安要素も出て来ます。
これらのニオイの原因は、ウォーターサーバー内の水が通過する箇所に使用されている部品の素材によるもので、ゴム製のパイプに中を通る水にゴムのニオイが付着してしまう、プラスチック容器の中に矯めている間にプラスチックのニオイが水に移ることで起こるものです。
特に、ウォーターサーバーを使い始めて間もないころに、プラスチックやゴムのようなノオイが生じやすいのですが、これも何度か使用していると自然に消えることが多いのでそれほど不安になることはありません。
バッグタイプ特有のビニール臭は水の保管の仕方に問題がある
ウォーターサーバーの水は、ポリ容器の中に充填されていますが、製品によってウォーターバッグタイプもあります。
この容器は、ビニール製の容器で最初のころはビニール臭がするなどの口コミを見かけることもあります。
ただ、ウォーターバックはニオイが発生しない素材を使っているのであまり気にする必要はないですが、ウォーターサーバーの設置場所や水の保管場所などを考えずにいるとビニール臭がすることもありますので注意が必要です。
基本的には、直射日光が当たらないような場所で水を保管するっことでビニール臭などのニオイを予防できます。
ボトルタイプのウォーターサーバーの水も塩素臭がする?
水道水を給水するタイプのウォーターサーバーなら塩素臭がすることもあるかと思われますが、一般的なウォーターサーバーの水は天然水ですから塩素臭がすることはありません。
天然水は塩素を使用せずに殺菌を施している、ピュアウォーターなどのRO水は逆浸透膜により塩素を完全に除去している関係から塩素臭がすることはないのです。
では、ウォーターサーバーの水が塩素臭があるのか、このような疑問を抱く人も多いかと思われますが、水を給水するとき水道水で洗ったコップに注ぐと、コップに水滴が残っていてこれが原因で塩素臭が生じることがあります。
ウォーターサーバーのお水は美味しいので、僅かに付着している水道水の水滴からも塩素臭がしてしまうことがありますので、塩素臭がしたときは乾いているコップや紙コップなどで試飲されると良いでしょう。
他にもある!ニオイを抑えるための解決策
ウォーターサーバーのボトルの中には頑丈なガロンボトルを採用している製品もありますが、ガロンボトルは給水するごとに「ボコボコ」とボトル内に空気が入ります。
部屋の空気が汚れていると、その空気がボトル内に入り込んで水にニオイを映してしまうこともあります。
室内で喫煙されている場合は、タバコのニオイが水に入り込んでしまうこともありますので要注意です。
他にも、香水や化粧品など比較的ニオイが強いものはウォーターサーバーの近くで使わないこと、ストックしているボトルも密閉しているからといって安心していると知らない間に水に入り込んでニオイへと変化してしまうこともありますので注意しましょう。
冷水は問題ないけれどお湯だけが臭うときの原因
ウォーターサーバーで、冷水を給水しているときには感じなかった水のニオイも、お湯を給水すると嫌なニオイがする、このような経験をされている人も意外と多いのではないでしょうか。
ウォーターサーバー内部には、ボトルからの水を冷やすための空間とお湯を沸かすための空間がそれぞれ備わっていて、お湯を作る側のタンク内には水を温めるための金属棒があります。
この金属棒のニオイが水に移り込んでしまい、結果的にお湯を給水して使うときだけニオイを感じてしまうケースが多いようです。
お湯には湯気があり、この湯気にも僅かなニオイも感じやすいといった特性があります。
ただ、お湯は80度から90度の高温度で保温が行われている関係から、カビや雑菌などの繁殖のリスクは少ないです。
あるお湯を温めるための金属棒のニオイうつりが原因ではないかと考えられます。
ウォーターサーバーが臭いに関してメーカーごとの対応をご紹介
念願のウォーターサーバーを導入したけれども、冷水やお湯にニオイがあってそのままでは飲む気にならない、このようなケースも決してゼロとは言い切れません。
ウォーターサーバーの水のニオイが気になってしまったとき、メーカーはどのような対応を行ってくれるのか気になる人も多いことでしょう。
ここでは、ウォーターサーバーの売れ筋ランキングの中でも常に上位に入っている
フレシャス
コスモウォーター
サントリーウォーターサーバー
の3社について実際の苦情およびその対処法、そしてメーカー側の回答についてご紹介します。
「フレシャス」の対応
フレシャスのボトルは、ペットボトル素材ではなく柔らかい素材のウォーターバッグを採用しています。
同様の仕組みのウォーターサーバーにて、「ビニール臭がする」といった口コミがいくつか見られました。
基本的に、ウォーターバッグはポリエチレン素材を使用しているのでニオイが発生することは殆どないのですが、保管場所により味が変化することもあるので注意しなければなりません。
例えば、直射日光が当たるような場所で保管していたり、高温多湿な環境下で保管していると水も劣化して味が変化したり、ウォーターバッグのビニール臭がすることもあります。
ウォーターバッグに限ったことではありませんが、ボトルを保管する場所は日の当たらない冷暗所を選ぶようにしましょう。
フレシャスのウォーターサーバーは、セルフクリーン機能が備わっているのも特徴で、この機能からメンテナンスが不要といった評判もあります。
ただ、メンテナンスが要らないといってもウォーターサーバーと水容器を接続しているアタッチメント部分は、最低でも月に1度の割合で掃除するなどお手入れを欠かせないようにしましょう。
カビ臭がしたといったお客さんもいたようですが、アタッチメントのお手入れを行ったところニオイは解消したなど、お手入れが大切なことが良く分かるのではないでしょうか。
「コスモウォーター」の対応
某ウォーターサーバーで「給水口からプラスチック臭がする」という声がありますが、サーバーに使用しているのモーターの稼働により、熱がこもったことが原因でした。
ある程度使用していると、ニオイは取れて気にならなくなるようですが、メーカー側の回答としては場合により本体の無料交換も行うなど、数日間使っても解決しないときには無料交換を希望されると良いでしょう。
カビ週も口コミで見かけることが多いのですが、冷水タンクに取り込む空気をクリーン処理してくれるクリーンエアアシステムを採用している関係から、コスモウォーターのタンク内は雑菌が繁殖しにくい仕組みを持ちます。
定期メンテナンスは必要ないのですが、他のウォーターサーバーメーカーの製品と同じで注水口やボトルの差込口など、これらの箇所のアルコール消毒などによるお手入れは必須です。
ちなみに、薬品のニオイがすることもあるようですが、これは本体を洗浄する時に使用する薬液が残っている可能性があるなど、数回使用して気になる場合は交換も可能です。
「サントリーウォーターサーバー」の対応
サントリーウォーターサーバーの場合、ポリエチレン製のバッグに水を充填するタイプです。
同様の仕組みのサーバーにて「ビニール臭がする」の口コミが散見されます。
ウォーターバッグはダンボールを利用して梱包が行われているので、一般的なボトルと比べると日光の影響は受けにくいです。
ただ、直射日光が当たるような場所や高温多湿の環境下では劣化も懸念されますので、メーカーの回答としては冷暗所での保管するようアドバイスを行っています。
口コミの中にはカビ臭のワードも見かけることがあるのですが、サントリーウォーターサーバーはオートクリーンシステムを搭載していること、外気に触れないバッグインボックスタイプのウォーターバッグなど、これらの特徴からウォーターサーバー内で雑菌が繁殖するリスクはかなり低いです。
ただ、リスクはゼロではなく、基本的なお手入れは欠かせません。
なお、お手入れとしては、給水口と注水口を中心に除菌用のアルコールスプレーを使ってお手入れを行っておけばニオイの改善につながるといったメーカーの回答です。
ウォーターサーバーの水は腐る?
ウォーターサーバーに使用している水は、食品衛生法で18項目の水質基準が設けられており、水道水の場合は水道法により51項目の水質基準が設けてあります。
項目数だけを見ると水道水はウォーターサーバーの天然水などよりも水質基準が厳しくて安全などのイメージがありますが、水道水は水質を改善して水が腐る要因になる有機物・雑菌・微生物などを死滅させる目的の塩素を使用します。
塩素は発がん性や人体への様々な悪影響を及ぼす可能性もあるといわれていますし、水道水はカルキ臭がするので水そのものが美味しくないといった問題も存在します。
これに対して、天然水やミネラルウォーターの場合は水道水のような塩素を使うことはありません。
一見、消毒していないので腐りやすいイメージがありますが、保存できる理由は天然水やミネラルウォーターを作る工程に秘密が隠されています。
ウォーターサーバーの天然水や市販のミネラルウォーターを製造する工場では、徹底した衛生管理が行われており、水を殺菌して腐敗の原因になる有機物・雑菌などが混入しないよう、無菌状態の中でボトルに充填します。
RO水の場合は、RO膜と呼ぶ特殊なフィルターを使い、1mm/1,000万分の不純物もろ過が行われている関係から、他のどのような物質も含まない純粋な水を作り出せます。
最近のウォーターサーバーの場合は、ボトルに外気が入らないように使う度に収縮するタイプやウォーターサーバー本体内部に入る外気を浄化させるフィルター、タンク内にお湯を循環させ自動的に殺菌を行う仕組みなど水を清潔に保つための機能が備わっています。
ただ、ボトルを開封して外気に触れると無菌状態ではなくなってしまうため、使用環境により雑菌の繁殖する可能性はあります。
水が腐るとニオイが生じたりいつもとは違った味になるなど、このような水を飲むと中毒を起こすため注意しなければなりません。
水が腐る可能性もありますので、定期的なお手入れやメンテナス、ウォーターサーバーのセット場所やストックボトルの保管場所など適切な場所を選ぶことは重要です。
ウォーターサーバーは正しく使えば、高い衛生状態を保つことができる、そのためにも基本を知ることはとても大切なことです。
まとめ
ウォーターサーバーの水にカビ臭が生じる原因の大半は、お手入れやメンテナンスを怠っていることにあります。
セルフクリーン機能が備わっている製品の場合、安心感からお手入れを怠ってしまうケースもありますが、日ごろのお手入れは欠かせません。
さらに、ウォーターサーバーの水は塩素といった薬品が含まれていませんので、水道水と比べると雑菌の影響を受けやすいです。
注水口は常に外気に触れる部分ですから、お手入れをしっかり行うことをおすすめします。
特に、お子さんが注水口に触れたり、コーヒーやカップラーメンなどにお湯を注ぐ際にコーヒーやスープなどが飛び散り汚れることもあります。
そのまま放置してしまえば、雑菌の温床になるなど汚れたらその都度拭き取ってアルコール消毒を施すなどで清潔に保つようにしましょう。
お手入れと聞くと面倒に感じてしまう人も多いかと思われますが、お手入れは一見面倒に思うかもしれませんが、給水口はボトルを交換するタイミング、注水口は掃除についでに軽くふくなど習慣づけをすればなら面倒に感じることなくできますし、安全でかつおいしい水を飲むためにもお手入れを日々の習慣にすることをおすすめします。
なお、カビ臭以外のプラスチック臭や薬品臭は、メーカーのカスタマーセンターに連絡すれば対応してくれます。