安全でおいしい水がいつでも手軽に飲めるウォーターサーバー。
お湯も水も自由に使え、必要な分だけ玄関先まで届けてくれる、その便利さに一度使い始めると手放せなくなるという声も多く聞かれます。
そんな良いことだらけに思えるウォーターサーバーですが、見落としがちな問題点もあります。
ここでは、ウォーターサーバーをより快適に安心して使うために、設置前に知っておきたい問題点や解決策についてご説明していきたいと思います。
ウォーターサーバーに多いトラブルは?
最近は利用するご家庭も増えてきたウォーターサーバーですが、便利で手軽に美味しいお水を飲める反面、ウォーターサーバーに関するトラブルや問題点もあるようです。
では、どのようなトラブルや問題点があるのか見ていきましょう。
水を使いきれない
ウォーターサーバーは手軽に美味しいお水を飲むことが出来るので、夏などは大活躍しますが、夏ほど喉が乾かない冬場や、旅行や帰省で家を空けることが多い月などは、水を使いきれずに余ってしまうことも。
また、サーバー用のボトルは大きいので、ボトルの置き場所もないし、どうしよう…という声もよく聞かれます。
では、こんな時にはどうすれば良いのでしょうか。
対策としては、水の配送の間隔を空けたり休止サービスを利用することで、水を余らせてしまう可能性も少なくなりますし、ボトルの置き場所についても解決します。
または、少量の水ボトルの扱いがあるメーカーがあれば、そのメーカーに乗り換えてしまうというのも方法です。
1人でサーバーを設置するのが難しい
念願のウォーターサーバーが今日届く、やっと使えると楽しみにしていたのに、サーバーの配達が玄関先までだったということも。
家族や友人に手伝ってもらえれば良いのですが、女性や高齢の方など1人で設置するのが難しい方には深刻な問題です。
そういった場合は、設置サービスがついているメーカーを選ぶことで、問題は解決します。配達日に希望の場所に設置してもらえ、楽しみにしていたウォーターサーバーをすぐに使うことが出来るようになります。
水の味がいつもと違う気がするのは何故?
ウォーターサーバーを使いはじめて数ヶ月、あれ?水がなんとなくカビっぽい気がする、
臭いや味がいつもと違う気がする…。
原因は何だと思いますか?
実はこういった問題は、メンテナンスやお手入れがきちんと行われていなかったことが原因である可能性が高いです。
定期的にメンテナンスをすることで、長く美味しい水を楽しむことが出来ます。
子どもがヤケドをしてしまうことも
ちょっと目を離したすきに子どもがヤケドをしてしまったという事故は、残念なことに毎年少なからず起きています。
ウォーターサーバーは特に力を使うことなく、お湯や水が出てくるという手軽な反面、子どもが温水コックを触ってしまい、お湯が出てヤケドをしてしまうなんてこともあるのです。
安心安全にウォーターサーバーを使用するためにも、お子さんのいるご家庭ではチャイルドロックが搭載されている機種を選ばれることをおすすめします。
解約するのに手数料がかかる?!
ウォーターサーバーを使い始めて数ヶ月、他のメーカーも気になるし使ってみたいと思い、今のサーバーを解約したら、解約手数料を1万円以上取られてしまったという事例もあります。
解約手数料については後々トラブルにならないように、契約する際にしっかり確認することをおすすめします。
解約手数料の有無や金額はメーカーによって異なりますが、契約前のトラブルについての詳細は下記に記載しているのでチェックしましょう。
ウォーターサーバーの問題点は、自分で解決できる!
ウォーターサーバーに関してのトラブルや問題点をいくつか見ていただいたので、心配になってしまう方もいるかもしれません。でも、安心してください。実はこれらのほとんどは事前に防いだり解決したりすることができます。
メンテナンスはとても大事
水が臭う、味がおかしいと感じる原因の多くは、サーバーのお手入れ不足によるものだとお話しました。
なぜお手入れ不足になると水が臭ったり、味が変化してしまうのでしょうか。なぜなら、ウォーターサーバーの水は、水道水のように塩素や薬品による殺菌消毒はしていないため、環境によっては雑菌が繁殖しやすくなってしまうからです。
安全でおいしい水を飲むためにも、メーカーの定期メンテナンスや日頃のお手入れがとても重要です。
ウォーターサーバーの機種の中には、クリーンシステムが搭載されたサーバーがあります。サーバー内に定期的に温水を循環させてくれるので安心してしまい、ついお手入れをサボってしまうなんてこともありますが、クリーンシステムが有効なのはサーバー内だけです。
給水口やボトル差込口などは、水分や汚れをこまめに拭いて、常に衛生的にしておく必要があります。
お子さんがいるご家庭での注意点
小さいお子さんがウォーターサーバーに興味を持って触っていたところ、誤ってお湯が出てヤケドをしてしまったという事故が残念ながら起きています。
こういった事故を防ぐために、小さなお子さんがいるご家庭は、ぜひチャイルドロックが搭載されたウォーターサーバーを選ぶようにして下さい。そして、触ったら危ないということをご家族の方が根気強く教えることも大切です。
また一番安全な対処法は、ウォーターサーバーをお子さんの手の届かないところに設置することです。例えば、キッチンにウォーターサーバーを設置するのであれば、ベビーゲート(安全柵)をキッチンにつけ、お子さんが入れない様にするなど対処することで、ヤケドなどの事故を防ぎ安心安全にウォーターサーバーを使用できます。
契約前に知ることでトラブルを回避!
契約時に起こりがちなトラブルを4つご紹介します。事前に知ることで、回避しましょう。
①設置ができない!
ウォーターサーバーの契約をすれば、設置するところまでメーカーがやってくれるものだと思っていませんか?
確かにアクアクララやクリクラのように、設置から使い方の説明まで専任スタッフが全て行ってくれるメーカーもありますが、多くのメーカーはサーバーを玄関先までの配送して完了。設置は自分で行わないといけない場合が多いのが現状です。
設置自体は、水ボトルをセットしてコンセントにプラグを差す程度なので、さほど難しいものではありませんが、問題はウォーターサーバーの大きさと重量です。
2階に設置したい場合もあるでしょう。また女性や高齢者など力が弱くて重いものが持てない方にとってはウォーターサーバーの大きさと重量の問題は深刻です。家族や友人に手伝ってもらえればよいのですが、頼める人もおらず一人で設置することが出来ない場合は、サーバーをすぐに使うことが出来ないということにもなりかねません。
設置する自信がない方は、契約前に設置まで行ってくれるサービスがあるかメーカーに必ず確認しましょう。
せっかく契約したウォーターサーバーなので、設置してすぐに使いたいですよね。
②水が余ってしまう
外出が多い月は家にいないのでウォーターサーバーを使う頻度が減ります。また喉が渇く夏場と違い冬場も水を飲むことが減る季節です。
そのため、水を使いきれずに余ってしまい、置き場所にも困ってしまう問題が発生します。
実は多くのメーカーには、水の注文ノルマがあります。
水を配送する方法には、定期配送や必要な時だけ注文ができる都度配送という方法があります。
定期配送は、○○週間ごと、1ヶ月ごとなどの配送周期とお届け本数をあらかじめ決めておき、水の残量に関わらず、一定周期で水が届く契約です。
また、都度配送の場合は必要になった時に注文できますが、メーカーによって規定がある場合があり、例えば1回の注文は2箱(1箱2本入り)以上という規定であれば、3本だけ頼みたくても、実際には4本(2箱)頼まなければなりません。
そのため、外出が多い月や頻繁に水を飲まない時期は、次の配送までに使い切れず、水が余ってしまう可能性が高くなるのです。
ただし、コスモウォーターのようにお届け本数や配送周期の変更が自由にできるところや、フレシャスやクリティアのようにお届けを一定期間無料で休止できるメーカーもあるので、毎月水が消費できるか心配な方は、契約前にそういったサービスのあるメーカーなのか確認した上で、メーカーを選択すると良いでしょう。
③試飲会にご注意!
ショッピングモールなどでウォーターサーバーの試飲会を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
ウォーターサーバーの設置を検討している方で、事前に下調べをしてあるメーカーのものであれば、実際に水の味を確認できますし、契約前に直接お話をして詳細を知ることが出来るので、大変メリットがあります。
しかし、名前も聞いたことがないメーカーのサーバーを、その場の雰囲気に流されて契約することは避けた方が良いでしょう。
ウォーターサーバーを目先のサービスや雰囲気に流されて契約してしまうと、使い始めてから“思っていたのと違った”ということにもなりかねません。
サーバー機や味、水の代金だけでなく、メンテナンスの有無やサーバーの機能、配送料、RO水か天然水か、メーカーのサービスなど、検討すべき点が沢山あるのです。
ウォーターサーバーは、一定期間使用しないで解約した場合、解約金が発生することがあります。もしも試飲会でいいなと思っても、カタログを一旦持ち帰って、自宅でじっくり検討して下さい。後悔しないためにも下調べは大切ですし、慎重さが必要です。
④注意!無料お試し期間に潜む落とし穴!
メーカーの中には1ヵ月間無料でお試し体験ができるサービスを行っている場合があります。実際にウォーターサーバーのある生活を体験できるため、設置を考えている方にはぜひ利用していただきたいサービスです。
しかし、注意してください!
メーカーによっては無料のお試し期間が過ぎると、自動的に本契約になってしまう場合があるからです。この点はあらかじめメーカーに確認しておくと安心です。
継続する意思がない場合は、必ず指定された期間内に返却するか、または契約しない旨をメーカーに伝えて下さい。
解約時のトラブルを回避!質問例
次に、解約の際によく耳にする質問例を2つご紹介します。
解約手数料はいくらかかる?
ウォーターサーバーのメーカーの多くは半年~3年ほどの契約期間を設けており、期間内で解約した場合には解約手数料が発生します。
手数料はメーカーや機種によって異なりますが、およそ5,000円~15,000円ほどかかります。大手メーカーの中で、唯一クリクラは解約手数料が無料、アクアクララは3,000円と比較的安くなっています。
また、解約の申し出の期日も確認が必要です。例えば1ヶ月前までといった規定がある場合、この期間を過ぎてしまうとさらに1ヶ月使用しなければいけなくなります。
無駄な出費をしないためにも、事前に契約期間と解約手数料についてはしっかりと確認し、トラブルを回避しましょう。
サーバーの返送料は?
解約することが決まったらサーバーを返却しなければいけません。その際にはサーバーを無料で回収してくれるメーカーが大多数ですが、中には自分で配送業者を手配し返却しなければならないメーカーもあります。そして、この場合の返送料は自己負担になります。
ウォーターサーバーは大きさや重量があり、卓上タイプでも10kg以上、その上精密機器なので厳重に配送しなければならないので、送料は数千円かかることもあります。解約手数料と合わせると最大で17,000円ほどかかってしまう場合もあるのでこの点にも注意が必要です。
解約手数料をナシにする裏ワザ
先ほど、メーカーが定める契約期間までウォーターサーバーを使わずに、早期に解約する場合は、解約手数料がかかるとお話しました。でも出来る事なら解約手数料はかからない方が良いに決まっています。ということで、ここでとっておきの裏ワザのご紹介です。実はこの数千円~数万円の手数料をナシにできる裏ワザがあります。
それは、乗り換えキャンペーンを利用するという方法です。
コスモウォーター・フレシャス・プレミアムウォーターなど多くのメーカーで行っているサービスで、他社から乗り換えて契約した際に、解約手数料の全額または一部をキャッシュバックしてもらえるというものです。
契約期間内だけどどうしても解約したい、他のメーカーのサーバーも試してみたいと言う方には、ぜひとも利用して頂きたいサービスです。
まとめ
ウォーターサーバーは一見どれも似たように思えるかもしれませんが、機種によって水質・料金システム・サーバーの機能に違いがあったり、メーカーによってサービスも異なります
よく検討せずに契約してしまうと、使い始めてからこんなはずじゃなかったというような問題がでてきてしまいます。
各ご家庭によってウォーターサーバーを使う目的や家族構成、使用頻度も異なるので、そういう点も考慮して選ぶとよいでしょう。
それぞれのご家庭に合ったウォーターサーバーを選び、正しい使い方を心がければ、本当に便利なものです。設置を検討されている方は、ぜひ各メーカーやサーバーの特徴を理解し、じっくり比較検討して決めて下さいね。