執筆者:ゆい
台湾は日本よりも占いや霊的なことを自然に受け入れる土台があります。
占い館も多く、夜道などには易者なども並ぶことも珍しくありません。
占い師なども一つの職業としてなりたち、霊能者も活躍しています。
今回はそんな台湾で修行中の千鶴さんに台湾の事情を直撃インタビューさせていただきました。
目次
台湾の霊能者修行とは? 日本より心霊現象が身近な台湾
こんにちは、台湾はどうですか?
千鶴さん
どうも~。そうですねえ、外出が外国人は制限があるのでリモートで鑑定やらなんやらをしてます。それでだめな部分だけ先方に出向いてパパっと終わらせるというか
リモートがこんなところにも
千鶴さん
ですねえ。リモートでも8割はわかるので問題は少ないですねえ。それで解決できない部分や直接除霊をしなきゃいけないときに先生とセットで向かってます。事前の下調べはこの家に住んでる霊的な人たちにお願いしちゃうので
帰国した際についてきた彼ですか?
千鶴さん
彼も結構行ってくれますね。ただ、霊的な人たちはただでは動かせないのでその日のお供物は豪華にしたりしてます
こういう状態だと、どうですか?占いや除霊のほうって
千鶴さん
逆に増えてますね。やることないから鬼屋(いわゆるお化け屋敷や心霊スポットの空き家)とかにいってお持ち帰りしたり
お持ち帰り
千鶴さん
適当な呪いをかけて呪い返しを受けたり
適当な
千鶴さん
金はいくらかかってもいいからこの期間に自然な風に葬り去ってほしいとかいう願いの人がいたり。みんないろいろと抱えてますねえ……それに対して解決できる人間が非常に少ないんですよ。実戦でやれるか?ってなると私みたいのでも現場での実践に持ち込まれるくらい足りないですねえ
千鶴さんは割と実務経験あるじゃないですか
千鶴さん
それが問題なんですよ。適当に当てていく分野ではなく、除霊や封印の補助となればしっかりと準備して対策も必要になるんです。それでなくとも、前の地震でいろんなとこがほころんで色んなものがあふれてるんです。疫病を拡散するのは何も人だけではないというか
と、いうと?
千鶴さん
弱ってるところには容赦なく侵入してきますよ。体力があればはねのけられるものであっても弱っていれば侵入されてしまう。疫病で心が疲れてしまっている時には人ならざる者はそれなりに強く出てきます。とっても、無作為にではないです
どんな人が狙われますかね?
千鶴さん
単純に霊力とかが高い人ですね。こういう人が弱ってるとのっとりにしろ、なんにしろいろんなものが腕試しとかもかねてやってくるんですが霊力の高い人って基本的についてる守りや後ろの人(守護霊、先祖霊など)が強いので、悪い方向にはいかないことが多いんです。むしろ、中間くらいになる人というか……霊力、徳がそこそこある感じというか。お店でいうならいつもよりもちょっといいところでご飯を食べようって感じというか。そういう人だとタイミング次第で落とせちゃうので狙われやすいですね
すごくわかりやすいですね
千鶴さん
なので、普段大丈夫でも条件がそろってしまってるとそういう事故も起こりやすいんですよね。疫病とかは目に見えないもので、それこそ昔は霊障の一つととらえられていたほどなんで……その辺は私も詳しくはないんですけども、目に見えないものに対しては恐怖ってあるんですよね
でも、台湾はかなり上手に物事が進んでるイメージがあるんですけども
千鶴さん
人口の違いが大きいと思いますよ。でも、管理はしっかりとしてます。邦人に対する攻撃とかは感じませんし、すごく配慮されてますね。なのでこっちも最大限の安全と指示に従う人が多いというか
台湾での修業は主に現場での除霊や、祈願祈祷などが多いそうです。
占い自体がメジャーであり、心霊現象などもポジティブなものもあると考えている人が多く霊能者は日本よりも異端ではない、とのことでした。
千鶴さん
でも、ずっと家の中にいたりするとみんな余計なことしちゃうんですよ。特にスマホが一般化しててネットもあって当たり前の状態だとネットでうさんくさいおまじないとか、呪いとかそういうのを見付けたり、そういう人に依頼しちゃったり
多いって言いますね。画像保存で呪いをもらったとかも今後は出そうというか
千鶴さん
札とかは基本的に紙や木片に術者が直に書いたものであるからこその効果なので、保存程度じゃそうでもないんですよね。でも、問題はそこに術式を入れちゃうことでして
術式?
千鶴さん
この画像を見ながらこの言葉を唱えてください、とか言うやつですね。その言葉が本物だったりすると仮の術式ができちゃうことがあるんですよ。だと、やってしまった本人は解くことができないことも多くて先生のところに何件か持ち込まれましたね
成立しちゃうんですねえ
千鶴さん
しちゃうこともあるんですよね。疫病ってマイナスの
感情を作りやすいのでそれが栄養というかブーストさせてるというか
感情を作りやすいのでそれが栄養というかブーストさせてるというか
普段成立しないことでもしちゃう的なものですか?
千鶴さん
ですです。なので、買い出しとかで街中に行くと結構人じゃない者もうじゃうじゃしてますし、人にくっついたりもしてますよ
見える人はそれが大変ですよね
千鶴さん
家にいる人(千鶴さんの修行先のお宅にもともといる霊的な存在のことです)達も、ああはなりたくないみたいなことをいってきますね
結構打ち解けましたね
千鶴さん
だいぶ打ち解けましたね。先生のお手伝いとかをしてるのも見えるのと、お供物や掃除も私がしているので。先生には言えないことでも、これがほしいとか、ここを掃除してほしいとかはいってきますからね。まあ、先生めちゃくちゃ強いから言えないんでしょうけども(笑)
千鶴さんも十分強いですよ(笑)
千鶴さん
なので、むしろ霊的な案件は増えてる感じです。ネットでこういうことの解決策の正解にたどり着くのは本当にむずかしいですし……むしろネットでより危険な状態になるとかも割と普通ですね
なんとなくわかりますね、それ
千鶴さん
先生のところにもちこまれるそういうトラブルも、口コミというか紹介ですね。おおっぴらに公表したりもしてないっていうのもありますけども。若い子や子供さんも最近は多くて、みんな目に見えないものに対する恐怖っていうのは変わらないものなんだなって思ってます
日本でも占いの番組とかがレギュラー枠とかになってますね
千鶴さん
でも、まあ……一対一でちゃんと見てもらえるほうがいいと思いますよ。運気とかは本当に翌日に違う方向に行くこともありますし、そういうのを本来あるほうに修正するのとかも霊能者の仕事の一つなので
そっちでの大変だった事案とかありますか?
千鶴さん
いえる範囲でいいですかね?
もちろんです
千鶴さんは台湾で修行中ですが、日本にいたときから「見る」という部分が非常に強い人でした。
縁あって台湾にいるからのところに住み込みで修行に行くことになり、見ることの強化はもちろんですが除霊や祈祷などもマスターしています。
霊能者が出会った事件その1、現代は呪詛もネットを通じて!?
どんなことがあったんですか?
千鶴さん
ネットを介して呪いが返ってきてしまったというか。呪いの基本ってあるじゃないですか
呪いはかけた側もそれなりに危険が伴う行為の一つです。
このことからも「人を呪わば穴二つ」ということばもあり、誰にも分らないようにしたり、いけにえなどの供物を準備することが多くあります。
呪い返しを覚悟する的なあれです?
千鶴さん
そうです。それです。で、スマホとかでSNSで知らない人ともやりとりできるじゃないですか。それを悪用しちゃってる人がいて
と、いいますと?
千鶴さん
本来自分が受けるはずの呪いを第三者にいくようにしちゃってる悪い人がいるんですよね。自分に来ないならいくらでも大きな呪いや術式もできますし。それで本来受けることのない呪いとかが来てしまって人がいますね。これもSNS経由なんですけども
現代的ですね
千鶴さん
日本よりもネットが発達してるという部分のデメリットが出てる感じはしますね
どんな風に相談に来たんですか?
千鶴さん
身に覚えがないって感じでしたね。で、先生が話を聞きながら私も話を分解して、どうもSNSで知り合った人からおまじないを教えてもらってそれでそのおまじないが結構質の悪い呪いだったんですよ。まあ……完全な初心者はそんなやり方考えませんから、ある程度の中級の人ですよね
リスクとかを理解はしていても完全に理解してない感じですか?
千鶴さん
誰かに教わってるとかではないなあ、とは思いましたね。結構なんというか……雑な部分が多くて。だからこそ成立しちゃった感じはあるんですけども
実害はあったんですか?
千鶴さん
不眠とかもですが、室内に影が見えるとかが出ていたんですよね
それは嫌ですね
千鶴さん
そして、相手が中級クラスなら私でも十分だろうということで私が全部担当することになって
なんとなく千鶴さんが全部やることになる気はしてました(笑)
千鶴さん
私も話を聞きながらこれもしかして自分に来るんじゃないかなっては思ってました(笑)
どうなったんですか?
千鶴さん
SNSのメール機能で、お札の画像とその付属文章があったのでそれを転送してもらった感じですね。で、送り主をまず特定すること、呪いを解除すること、呪いを相手に返すこと。の三つをやろうかと考えました。で、先生にこの案をだしてそれでいいといわれたので、そこからはひたすら地道にSNSと本人の気配をたどっていくのと並行して、呪いの内容を分析していきました。まあ、解呪できてしまえば必然としてむこうに全部いくんですけどもね。お札は偽物だったんですけども、お札に書かれてる言葉がよくなかったので効果も高くなってしまって
大変ですね
千鶴さん
で、家の人に相談したところそこそこ古いのと、相談者に絡まっているものは自分が取り込みたいという意見がでてきて
普通の家では出ない会話ですね
千鶴さん
相手も私と同じくらいでしたね。解呪を先にして、家の人の栄養にした時点でギブアップ宣言が来ました。日数としては10日くらいでしたけども、SNSでそういう霊的なものを扱うのはよくないなあって思いました
ネットの発達の弊害ですねえ
千鶴さん
子供さんとかだともっと大ごとになるからね。今回はたまたま学生さんでしたけども
気を付けないといけませんね
千鶴さん
ですねえ。SNSで素人がやってる霊的な部分や呪いとかには触らないほうがいいです。呪いはわかってない状態で使ってしまうのが一番危ないんで
実績があるかどうかを見たほうがいいですよね
千鶴さん
です。占いにしろ霊能者にしろ、聞けばその部分は説明してくれますから。逆に濁す場合には警戒したほうがいいです。霊感占い系の騙りなんかはこっちでも多いですよ。基本的に霊能力のある人はその部分の説明もできるので
参考になりますね
千鶴さん
見えるだけです。見える+話せますが除霊はできません、または全部できます。こんな感じに分かれることが多いのでどこに当たるのかを聞いてからお願いしたほうがいいと思いますね
霊能者が出会った事件その2、霊の封印が地震で崩壊!?
台湾はここ数年、大きめの地震が非常に多くなっています。
自然災害などは自分ではどうにもできない部分になりますが、時として霊的なトラブルが起きる場合もあります。
そっちは結構大きな地震多いですよね。ネットニュースの速報が来るたびに心配してます
千鶴さん
そうなんですよ。地震でいろんなものを封印してる所がかなり壊れてしまっていて。表向き修復されてても霊的な部分が修復できてないので一回あふれてしまったものはそのままで、街中とかが結構悲惨なんですよね。なので疫病以前からもにぎわってた占いの露店というか……見える人系で本当に見える人とかは怖くなって個室対面とかに切り替えてしまっていて。私も家の周りの修復はしたんですが山のほうとかは国が担当する部分ですからね
日本でもそういうのがあるっては聞きますね
千鶴さん
大規模に石塔とかこわれましたもんね。そのまま野ざらしになってるやつとかも多いと思いますよ。亡くなった方も多いのでそういう存在が増幅するにも適した環境というか。こちらはまだ亡くなった方がほぼいないので、素の状態であふれてるんで自衛をしっかりする感じですね。ほとんどはしっかりと寝て健康を意識すればスルー出来るので
やっぱりよく寝ることは大事なんですね
千鶴さん
意識と無意識の間を作らない感じですね。寝てないとこの境界を作りやすくなるんですよ。なので私もこっちに来てからはすごく健康的な生活してます。しっかりと寝てますよ
だと今、そちらの霊的な事情は結構大変な感じです?
千鶴さん
一時期よりはいいですね。今は何とかこの状況をみんなで乗り切ろう!のほうが強いので。そうなってくれば本当に問題のある霊的な存在しか残らなくなるので
ふるいにかけられるんですね
千鶴さん
ですです。あふれてしまった存在も全部が害ではなくて。中高生がクレープやバナナパン食べてるのをのぞいたり、一口かじったり。歴史を話す子たちの話を聞きながら自分のことだとわかると、守る人になっていったり。全部がマイナスでもないんですよね。なので、本当にダメな場合だけ先生たちが動いてます
千鶴さんの話を聞いてからフレンドリーな霊的な存在もあるって思えるようになりました
千鶴さん
実際にフレンドリーな感じが多いですね。何がきっかけで敵になったり味方になったりするかわからないので注意はいりますが、そんな感じで街にいるもの全部が悪いことではないというか
歴史的にデリケートですもんねえ……
千鶴さん
だからこそ、学生さんは熱心な子は本当に熱心ですね。そういう部分にかつての自分や仲間を見て、この子を守るほうに行こう!ってなるんじゃないですかねえ。ただ……
ただ?
千鶴さん
あまりにも古くなりすぎて(霊的なそんなになってから時間が経過しすぎて)元の姿に戻れなくて困ってる人もいましたね。何かのきっかけで姿見えたら驚かせてしまうって焦っていて(笑)
可愛い(笑)
千鶴さん
でしょ?(笑)なんかほっておけなくて、どうしたらいいかをその人と家の人と考えて。で、先生も一緒に考えてくれて(笑)
先生までフレンドリー(笑)
千鶴さん
こういうのはしかたないからねえ。なんとかしてあげたいねえ。悪い人じゃないし。って(笑)で、先生はプロなんでいろんなことをして元の姿に戻してあげたんですよ(笑)結構かっこいいお兄さんになってましたね。金城武に似てる感じの
あー、美形ですね
千鶴さん
でも、すごい気弱なんですよ(笑)怖がられないかな?とか。守ると決めた学生さんが自分を見た時に驚かないかな?とかずっと言ってて
その人はその学生さんについて行ったんです?
千鶴さん
です。お墓が崩れてその人は出てきたんですけど元々が高い階位を持ってる人だったんで。しっかりと勉強をして国のことをこんなに若いのに考えているという部分に自分と仲間を感じたみたいです。たまに街中で会いますけどもすごく楽しそうですよ。学生さんもどうも近所らしく。生活圏が近いと会う機会も増えますからね
楽しそうなんだ(笑)
千鶴さん
生きてるときは学生的な青春とかもなく、志半ばで亡くなってるんですよね。その分を今の主と一緒に楽しんでるみたいです。家の人たちもそうですけども、映画とかに行くときとかついてくるときありますからね。それが守る人ならなおさらだと思います
一緒に経験して一緒につよくなっていくんですかね?
千鶴さん
先生もおなじこと言ってましたね。学生時代を追体験して一緒に笑って、泣いて、彼はいい守護者になるって
いいですねそういうの
千鶴さん
家の残念な人にも見習ってほしいですね(笑)
いやいやいや。それは千鶴さん次第なのでは(笑)
千鶴さん
そんな感じですね。わかりやすい石塔とかよりも、風化してるものとかが壊れてあふれてしまって、成仏待ちの人が多くなったりとかしてますね。折をみてできる部分から私もお手伝いはさせてもらってますが
全部悪いものや害のあるものではないっていうのは大事ですね
千鶴さん
ですねえ。セルフィーとかで一緒に写って満足して成仏するとかも多いんですよ。そういうときって時間がたてばデータからもその画像は消えちゃうのと、何らのお礼効果が起きることが多いですね。そういう部分も含めて台湾で学ぶことはすごく多いです。霊的なものに対して過剰に嫌悪感がなくなったり、以前は人であった部分を見るようにしたりとか。たまに本当にどうしようもないのもいますけども(笑)
一定数はいそうですね
千鶴さん
数少ない善良な存在の意思を汲みたいですね(笑)
めっちゃ笑ってますね(笑)
千鶴さん
ですねえ。いろいろあったなあって。まだ続きそうであれなんですが
その際のもそのお話を待ってます。またよろしくお願いしますね。体のほうだけ気を付けてもらって
千鶴さん
はい、帰れるようになったら連絡しますので
ありがとうございました