最近は、“切らないクマ取り”が人気です。
プチ整形としてで気軽にクマとさよならできます。
ですが、どんなに簡単な施術であれ、リスクやデメリットがありますので、この件について解説していきます。
気軽に飛び込んだクリニックでクマ取り治療をして、失敗や後悔をしている人も0ではありません…。
このページでは、
- クマ取り治療ってどんな方法があるの?
- クマ取り治療のクリニックはどうやって選ぶの?
- クマ取り治療のデメリットってなに?
などの疑問について解説していきます。
クマ取りの治療法とは?
美容クリニックのクマ取り治療には、切開・注入・レーザー・再生医療などのさまざまな方法があります。
とはいえ、効果や価格と見合った治療法を採用するクリニックも多く、切開・注入・レーザー・内服と外用薬などがポピュラーな治療といえます。
その中から、今話題のメスで目の下を切らないクマ取りのデメリットやリスクについて紹介します。
クマ取りのメリットとデメリットとは?
実は、目の下のクマといっても、茶クマ、青クマ、黒クマなどがあり、複数が重なり合って症状が出ているケースもよくあります。
それぞれの症状に合った治療法はあるものの、どんな治療であれメリットとデメリットが必ずあるので、後悔しないためにしっかり把握しておきましょう!
美容クリニックの切らないクマ取りの代表的な治療法はこれらよ!
- レーザー
- コラーゲン注入
- ヒアルロン酸注入
- 脂肪注入
- FGF(線維芽細胞成長因子)
- PRP(多血小板血漿療法)
- 経結膜脱脂法
レーザー
レーザー治療は、さまざまなレーザーの種類があり、気軽に治療をはじめられるのが最大のメリットです。
ただし、紫外線や摩擦ダメージで引き起こされた茶クマには効果を期待できるものの、青クマや黒クマには効果を期待できないところがデメリット!
そのため、クマ取りでレーザー治療を採用しないクリニックもあります。
コラーゲン注入
コラーゲンを注射で直接注入する治療法です。
軽度の影(へこみ)やクマの色であれば、施術直後から効果を実感できるのがメリット。
ただし、色素沈着が原因の茶クマにはほとんど効果がなく、眼輪筋や血管がうっすらと透けて見える色クマに対して効果に期待ができます。
また、時間とともにコラーゲンは分解されるので、値段の割に効果が少ないと感じる人もいます。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、クマ取り治療に限らず凹んでいるところを膨らませるポピュラーな美容治療法です。
安全性も高く、ヒアルロン酸は溶かすことができるので施術後のやり直しも可能。
ただし、ヒアルロン酸は体内に吸収されやすく、効果の持続性は短いので定期的に治療の必要があります。
脂肪注入
クマ取り治療の脂肪注入手術は、眼球を守っている眼窩脂肪から採取するのが基本です。
眼窩脂肪が少なければ、自身の太ももや腹部から採取するケースもあるわよ。
自分自身の脂肪を注入するので合併症の心配は限りなく少ない治療です。
脂肪が定着しやすいよう遠心分離や濃縮させたりして加工した状態で注入し、定着した脂肪の効果は半永久的です。
茶クマ・青クマ・黒クマすべてに効果が期待できる治療。
ただし、採取した脂肪を定着させるための加工の仕方によってかなり高額な値段になるのがデメリット。
さらに、注入した脂肪がしっかり定着するには1年程度かかるので、最終的な効果は1年後になります。
また、脂肪の一部は吸収されてしまうため、定着率の個人差がかなり大きい治療です。
そのため、効果は人それぞれ違うところもデメリットかもしれません。
FGF
FGFは、成長因子を注入してコラーゲンの増殖を促す再生治療です。
成長因子を注入すると自身のコラーゲンをつくり出す線維芽細胞が活性化され、クマを改善させる効果に期待できます。
再生治療ってすごいと思うけど、コラーゲンやヒアルロン酸注入と比べてどんなところが良いの?
コラーゲンやヒアルロン酸注入は、美容成分といっても人工的な成分でドクターの技術によって目元を美しく形作る治療です。
その点FGFは自分自身の細胞を増やすので、クマを自然にキレイに改善できるのが魅力。
なので、人工的な成分を体内に入れて形作ることに抵抗のある人に向いている治療です。
ただし、再生治療の効果にはかなり個人差もあります。
1回の治療ではなく、最初から2~3回治療するつもりでいれば、満足な結果を得られやすいですが、再生医療はまだまだ高額です。
PRP
PRPとは、自身の採血から取った血小板の中から成長因子を取り出し、血小板の機能を利用した再生治療です。
あらゆる若返りに高い効果が期待でき、通称『ぷるぷる注射』と呼ばれる近年大人気の美容治療。
ただし、クマ取りに関してはPRP単体の効果はあまりボリュームアップすることがなく、黒クマタイプにはFGFと組み合わせて治療をするクリニックもあります。
ただ、FGFとPRPの組み合わせは、ドクターによって安全性の意見が真っ二つにわかれているところがデメリット。
治療に失敗する事例も多くあり、PRPとFGFを組み合わせるなら、しっかり検討する必要のある治療といえます。
経結膜脱脂法
経結膜脱脂法は、ふくらみのあるクマ(黒クマ)を取る切開手術です。
切開ってことは目の下を切るってこと?
皮膚を切って縫合する一般的な切開手術とは違い、経結膜脱脂法は、まぶたの裏側の結膜を数ミリ切開するだけ。
ほとんど出血もせず、顔の表面は一切傷をつけないので、別名『切らないクマ取り治療』といわれる人気の高い治療の1つです。
ただし、色素沈着の茶クマや血行不良による青クマには効果を得られません。
メスで目の下を切らないクマ取りのリスクや失敗とは?
ヒアルロン酸やコラーゲン注入などはプチ整形と認識している人も多いでしょう。
実際、クマ取り治療には、プチ整形といえるものから手術まで幅広くあります。
しかし、どんなに簡単な施術でもリスクや失敗は可能性としてあります。
クマ取り治療による一般的なリスクは3つあるわよ。
クマ取り治療によるへこみ
主に、経結膜脱脂法や注入系の治療で起こる可能性があります。
摘出する脂肪が多すぎたり、注入物が少ない、もしくは注入物が吸収され過ぎていると治療後にへこみができやすくなります。
クマ取り治療による内出血
切らない方法でクマ取り治療をしても、麻酔や注射の針を皮膚に刺すので、数日から数週間は内出血があります。
治療は細かく丁寧に行う必要があるうえに、目の下の皮膚はとても薄く繊細です。
麻酔や注入系で注射針を刺すときは細かく打つため、場合によっては、殴られたようにドス黒くなることもあります。
注入系や再生医療によるしこり
注入系の治療には、しこりのリスクはあるものの、そこまで気になる大きなしこりではないことがほとんどです。
ただし、再生医療の場合は、リスクが高いケースもあるので注意が必要です。
治療別にどんなリスクがあるのかもっと詳しく紹介するわ。
コラーゲン注入
コラーゲンは白色の製材なので、注入しても目立ちにくいが特徴です。
ただし、欲張ってたくさん入れると白く目立つこともあります。
施術後に白く目立ってしまっても溶かせないので、コラーゲンが分解されるまで待つほかありません。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は歴史も長く、安全性の高い治療法です。
ただ、ヒアルロン酸は水分を抱え込む性質があるので、むくみやすい人は体調によって膨らみ過ぎる場合もあります。
また、ヒアルロン酸を入れすぎると光の加減によって、目の下が緑色っぽく見えることもあります。
クマのへこみは改善しても、かえって変な色のクマが出てくるリスクもあるから、欲張ると後悔することもあるわよ!
また、多く入れ過ぎると皮膚の壊死や失明などのリスクの報告もあることから、たくさん入れないのがリスクを回避するポイントです。
脂肪注入
脂肪を注入しすぎると凸凹になりやすく、しこりになるリスクもまれにあります。
お腹や太ももから脂肪を採取した場合は、その部分の内出血もあるでしょう。
また、タバコを吸っている人は注入した脂肪のほとんどが吸収されてしまうので、効果を得にくい可能性もあります。
脂肪注入をするほとんどの人は1回で効果を得られるけど、タバコを吸う人は2回やったり、追加で脂肪を足すなど追加の治療が必要なこともあるわ。
禁煙するように指導するクリニックもあるので、ヘビースモーカーの人は、ほかの治療法が向いているかもしれません。
FGF
FGFは、自分自身の細胞の増殖でクマを改善できる一方で、膨らみ過ぎるリスクが指摘されています。
どれくらいコラーゲンがつくられるのかは個人によって違い、ドクターも予測不能なので、不測の事態になったとしてもコントロールできません。
症例数の多くはイイ感じでコラーゲンがつくられてキレイに改善しているけど、そうではないケースもまれにあるのよ。
治療後は、少なくても10年ほど効果が持続してしまうので、納得のいかない結果になった場合、溶かすこともできないし、手術で治すこともむずかしいのが現状です。
そのため、FGFを検討するならこのようなリスクがあることも理解したうえで行うのが鉄則!
また、FGFを検討するなら、FGF治療に特化しているクリニックがおすすめです。
経結膜脱脂法
経結膜脱脂法は眼窩脂肪を取り除くので、皮膚があまってシワが出やすくなったり、脂肪を取り除いた分、へこむリスクがあります。
そのため、経結膜脱脂法はヒアルロン酸やコラーゲン注入と併用して治療をすることが多いので、経結膜脱脂法をするなら、注入系もしっかり検討しましょう。
クマ取り治療でおすすめのクリニック
クマ取り治療するうえで重要なことはクリニック選びです。
ですが、候補の段階でどこのクリニックにするべきかさっぱり見当もつかない人もいるでしょう。
そこで、クマ取り治療におすすめのクリニックをいくつか紹介するので参考にしてください。
クリニック名 | 特徴 |
---|---|
エルクリニック | メスを使用しない美容医療を提供 注入系やレーザーなど |
湘南美容クリニック | あらゆるクマ取り治療が豊富 保証のある治療も提供している |
品川美容外科 | 経結膜脱脂治療がメインだが1年間保証がつく |
TCB東京中央美容外科 | 点眼麻酔で麻酔注射の痛みも徹底対策 |
クマ取り治療で失敗や後悔しないためには?
残念ですが、クマ取り治療に失敗してほかのクリニックでやり直しをする人も少なくありません。
なので、クマ取り治療で失敗や後悔しないためには、クリニック選びがとても重要です!
失敗してしまった人たちって、どうやってクリニックを選んだのかな?
『価格が安かったから』『家から近くだったから』などの理由で、口コミや評判などを調べなかった人たちが大多数!
大手なら安心とも限らないので、どこの院の評判が良いのか最低限ネットで調べてからカウンセリングに行きましょう。
とくに、こんなクリニックには注意してほしいわ!
- なかなかドクターに会えないクリニック
- 相場より安すぎる金額を打ち出しているクリニック
- 税金や麻酔代などオプション料金を明確にしていないクリニック
- 当日契約で割引するクリニック
なかなかドクターに会えないクリニック
カウンセリングで看護師やカウンセラーが施術を一方的に勧めてくるクリニックは要注意。
自分に最適なクマ取り治療や、何が必要で足りないのか判断するのは資格を持つドクターにしか判断できません。
ところが、最近は契約するまでドクターに会えないクリニックも増えつつあるので、このようなカウンセリングをするクリニックには十分気をつけましょう。
相場より安すぎる金額を打ち出しているクリニック
相場より安すぎる金額を打ち出しているクリニックは、実際カウンセリングに行ってみると高額な契約を勧めてくるケースもあります。
たとえば、8,000円でクマ治療ができると宣伝しておきながら、カウンセリングに行くと200,000円のクマ治療でなければ治らないと言われる可能性は十分に考えられます。
税金や麻酔代などオプション料金を明確にしていないクリニック
安い価格につられてカウンセリングに行ってみると、税抜き、麻酔代や注入する針代が含まれていないなどで、表記していた金額よりずっと高くなるケースもあります。
もちろん、必要なオプションは少なからずあるものの、基本的にはすべて込々の価格で提示されているクリニックが安心です。
当日契約で割引するクリニック
とくに珍しい割引サービスではないですが、顔の施術だからこそ注意が必要です。
冷静になって考える時間のないまま契約するので、失敗や後悔のリスクがググっと高まるかもしれません。
契約内容は一度家に持ち帰って、他院と比較してじっくり考えたうえ、納得して契約するのが基本です。
最初の入り口は、安さや家から通える範囲で探しても良いけど、必ず口コミや評判を調べてからカウンセリングに行った方が安心よ。
失敗や後悔しないために、信頼できるドクターやクリニックが見つかるまで探しまわってみるわ!
クマ取り治療のデメリットのまとめ
目の下を切らないクマ取り治療と聞けば、気軽に憎きクマを撃退できそうな気分にさせますよね。
でも、メスで目の下を切らないからといっても、デメリットやリスクがないわけではありません!
たとえドクターが「こんなの簡単に取れちゃうよ」と説明したとしても、デメリットやリスクはつきものです。
何より、人間の皮膚の中でとても繊細な目元の治療なので、どんなデメリットやリスクがあるのかしっかりカウンセリングで聞きましょう。