台湾で占い師や霊能者としての修行を積んでいる千鶴さんですが、千鶴さんの先生はいわゆる神様との婚礼をしている方になります。
先生のお言葉を借りれば「仕方がない」「放置するとより面倒なことになる」とのことらしいですが、神様との婚姻は人生を色々とかえてしまうことはもちろんですが場合によっては命を落としかねない状態にもなります。
このために一般的には神格的なものを持つ存在との婚姻はその覚悟のあるものかそれに耐えられるだけの力のあるものになります。
千鶴さんの先生はこの場合の後者になる存在です。
目次
現在は穏やかに過ごす、神様と結婚した霊能者だが……
神様がいつも通りまとわりつきながらその状態で松潤みてますよ
お前もああいう顔に成れとか言ってるくらいには多分好きですね(笑)
“私の顔じゃ不満?ダメかな?”っていってますね。で先生も“見慣れた顔が一番だ”って返事してるのでいいんじゃないかと思います
“私も年を取ったからな”“いつまでたってもかわいいよ”とか言ってるくらいには、いい感じじゃないですかねえ。神様連中にしたら中身を見てるから中身がまだであった時の若い先生のままなんだと思いますよ
先生のお若いころはいろんな話があると思うのでその辺も聞きたいんですが
先生の若いころはキレイというかかわいい感じなんですよ。そこの人からこんな馬力のある打撃や呪符が飛んで来るとか誰も考えないんじゃないかなって……ああ、はい。すみません
いま神様のほうから今もかわいいから訂正するようにと指導が入りました
ですね。人間じゃないところと性格が多少大変だというところ以外はいいんじゃないですかね
先生と神様があれですね、大陸のほうに仕事を兼ねた旅行に行った際に向こうの神様というかあまりよくないほうの神様と一戦交えてきたというか
いや、先生がまだ30くらいの時だったとかの話ですね。大戦後で、田舎とかはそこまで都市化もしてなくて復興途中みたいな感じで
大戦後の中国には、霊や神様もたくさんいた
大陸のほうっていろんな神様がいるんですよ。台湾は逆に向こうから持ち込んでもこっちの気質や環境にカスタマイズされていくというか。その結果独自の進化を遂げて土着信仰の礎になったり。台湾って大陸の神様もですけども東南アジアの神様とか化け物も普通にいますからね
そのときも先生は確か正規の手続きを踏んで大陸のほうに行かれたんですが、
混乱期の香港って本当に色んなものがあったらしくて。歌舞伎町をもっと悪化させた感じというか
歌舞伎町に西成を加えるという造語を最近私もしりました
まあそれに近いと思いますよ。道に人が倒れてるかは普通で雑踏や違法建築が跋扈してたから人も、霊的な人も、化け物も、普通に混ざり合って暮らしていたとは聞きますね
そういう猥雑さの読める写真とか映画が大好きですけども、実際に体験すれば全く違うもんなんでしょうね
人と人じゃないものが区別つかない程度にはいっぱい混ざってたみたいですね。大陸の中でもかなり特殊な土地でしたし
そのなかで神様と一緒にちょっとした化け物退治に行ったらしいんですよ。3カ月ほど家を空けて
ですね。ただ、移動も大変で列車移動がメインだったそうで最初は山のほうに向かって都市部に移動というコースだったみたいです。ちょっとした新婚旅行感覚になっちゃいますよね
そうですね、そちらの神様的にはきっとそう捉えてたんじゃないでしょうかね
でしょうね。いろんな楽しいことがあったり神様の力が増幅したりもした行脚ではあったみたいなんですが、大陸の神様って結構死神的な神様が多いんですよ
日本の都市伝説や怖い話サイトにも大陸に仕事で行ってきて連れてきちゃったとか、一方的に好かれちゃったとかありますよね。あれはあながち嘘じゃないんですよ。大陸文化で熟成されてる神様なので、いいかえれば全員が始皇帝みたいな感性で接してくることもあるというか
先生の神様って私が来てからは能動的にはそこまでって感じではあるんです。どっちかというと先生のサポートや先生に危害がいかないようにガードしてるというか。先生が一日でも長く生きてくれるように風邪とか引かないようにしたりとか。でもそれはお互いに時間が熟成したからであってそうじゃない頃はそこそこ血の気も強いというか、喧嘩っ早いというか嫉妬深いというか
ああそんな感じですよ。うちにはツボがあるんですがその中に、まだ多分そのあちらの神様はツボ漬けカルビ状態になってるかと思います
大陸で進化した神様などは様々な土地からの融合体や、土着の神様など、多種多様を極めます。
日本における八百万の神様がそのまま適応されていると、考えてもいいかもしれないほどの数になり、中にはあまりよくない神様も多数いるのが現状です。
また、それだけ多くの神様が存在することで格付けなどもなされており下位に行けば行くほど人を求める傾向もあったそうです。
日本のホラーテイラーサイトなどでも大陸に旅行に行ったり出張に行った際に神様に気に入られてしまい寿命を握られたり体の一部を握られてしまったなどの話がありますがこれは全く創作とは言えません。
自分の好意を断る者はいないという考えが多く、すぐに命を奪わないのも「死後は自分のものになる」という印をつけていることが、ほとんどだからになるそうです。
これは千鶴さんの先生も同様であり体の一部に印があるそうです。
日本の神様もミジャクジ神などは肉食で現在の神事でもカエル肉を必要としていますが、これは日本の食文化や文化においては残酷とされるからこそ注視される部分でもあります。
このように文化の違いというものは神様の気質にも出てしまうので異国の神様や異文化の神様との間にはあまりよくない結果しか待っていないという結果にもつながっていきます。
また文化や思想として、大陸では人であっても食材になるなどもないとは言い切れない歴史があります。
霊能者も復興に奔走する時代、とある町で出会った事件
戦後の混乱期のあれこれを、なんとかするために腕のいい霊能者は非公式ですけども、えらい人たちが都市部に招集してたんですよね。もちろん、都市部の復興や平定が最優先なのはわかります。でもあの広さですからそうなると地方部や地方都市なんてものは本当に荒れ放題になっちゃうんですよ。それでこっちも非公式にほかの地域のお坊さんやら霊能者やらが呼ばれてきていたというのはありますね。先生もその中の一人で地方部に向かっていったんですが、先生は当然ですが仕事道具と神様と一緒に向かってるわけですよ
その当時から神様は先生が大好きでしたからね。先生が寝てる間のガードも完璧なので列車に張り付ている何かとかは自動的に分解されていきまして
でもって見える人には見えるんですよ。ただ、お世辞にも先生の神様も純粋にいい神様ではないわけなので見ようによっては死神を連れているようにも見えるんですね。なので、依頼された場所につくまでも先生の周りに座る人って結構少なかったらしく。荷物も多いからってのもありますけれども、そんな神様との二人旅に見えたらやっぱり怖いですよね
でもそんなものは気にしないのが神様ってものなんですよ。むしろ男が近づかない、そっちを喜ぶんです。近づいてきたら遠ざけるだけでもあるんですけども、それでも寄ってこないにこしたことはない。姿形も変えることもできます。人以外にも
で、依頼された仕事をある程度こなしてあてられた宿に泊まるときも“男女です”と伝えて止まってたんですよ。まあ男女には変わらないですよね、ちょっと片方が人間じゃないですけども
宿の人も数日宿泊していて、その辺は把握してくださったんですよ
神様も出力を調整して宿の人に少し見えるようにもしたらしくて、途中から食事や寝具も二人分になってたそうですよ
戦後の混乱期であっても屋台や繁華街ってあるもんで、先生たちも休日はあったんですって。なのでその辺の食べ歩きをしたり、繁華街を歩いたりもしてて
その時も出力をあげることでなんとなく隣を男が歩いているのを理解できるようにはしたらしいんですよ
でもよって来るものは寄ってくるんですよ、人も人ではないものも
自分が先生の神様とポジションを入れ替わろうとして襲撃を受けたらしいんですよ。言語ベースは同じでも方言が強いと言葉ってわからないのと同じなので話すよりも先に食い合いが始まったらしくて。それこそ腕をちぎったり腹を食い破ったりをお互いにやったらしくて
それでも再生できるっていう強みはありますよね。その辺が人間とはちがうというか。決着をつけるのがすごく大変なんですよ神様同士って。どっちかが完全に折れるか消滅するかで
ほぼ同ランクだったらしくて、らちが明かないと先生がナタで、吹っかけてきた死神的なものを刻んでいったらしく
ナタというか製麺包丁みたいな大きなやつですね。屋台の人が多分捨てていった奴だったらしくて。それでサクサクと刻んでいきながら先生の神様も相手の腹とか臓物を食いながら“人を食ってきた割にはまずいものだ”っていいながら完食したらしいですよ。臓物的な部分は
で、スライスした腕の肉やらなんやらを落ちていたツボに入れてその辺の皮の水をいれながら最後に残った首をいれてふたをしたんだそうです
ですね。もしそういう神格的な方が来たら出せるんじゃないですかね。私もその辺はわからないですけど。同格なので決着も付きにくいし、先生の神様で完全消滅にも持ち込めないのでツボごとまた、一緒に移動することになったらしくて
そういうのだと東南アジアにいったときにも先生なんどかあったのでうちにはやばい箱とかやばい石とかありますよ。倉庫においてますけども。先生がなくなるときにいっしょにもっていくんじゃないですかね?私に引き取れとかは言われてないですし引き取っても言葉もわからないし先生ほどしっかりとした仕事ができないのでいろいろと無理しかないんですけどもね。まだまだ先のことなので放置してます
たまに先生が倉庫の手入れをする時に家の人たちと神様がツボとか箱に話しかけてますね。ツボが一番たちが悪いので神様がよく“私には妻がいるがおまえにはいないなあ”って嫌味を言っては先生からさっさと働けと言われてますけどもね
極めてますね(笑)ただそういう状態でも何かしらの情や愛情があるから、長年人間以外のツレと一緒にいるんでしょうね。男性の神様は基本的に女好きですから。そのなかで相手も神様に対して好意を持ってくれるというのはかなりの低確率ですからね
焼かれてしまった本の中には貴重な霊的な事が記載されたものもたくさんあったらしく、今では禁書となってるのものを数冊持ち帰ってきてますからね。その死神との一件で先生も武器としてのナタ的なものに何かを見出したらしく先生の道具には特注のナタがありますよ
そこまでのでかいことは最近はすくないですけどもね。ただ、大陸に来るときは男性も女性も神様に好かれないように危ない場所にはいかない方がいいですね。でも、街中とかにも今でも普通にいますし田舎とかなら余計にいるので好かれる好かれないというのもほとんど運ゲーなんですよね……なのでああいうサイトでも“諦めてください”って言われるのは仕方ないんですよ。どうにもできないですもん
しゃれこわとか結構読んではいるんですがリンフォンとかコトリバコとかもあるんですかね実際に
全く同じではないですがああいった感じに作る呪物はありますよ。臓物ってそれだけ効果がありますし、色んなものを吸ってる上に血も通っている。心臓とかよりもそっちを好む神様がいるってのもなんとなくは理解できます。その臓物や血に自分や誰かの体の一部を入れることで呪いや相手に対する呪い返しをするってのはアジア圏だけではなくヨーロッパとかでも普通にありましたからね。特に大陸の神様は肉食なんですよ。人の肉や柔らかい子供の肉、何も不純物のない赤ちゃんの肉、女性の肉なんてものを出せばそれなりの願いをかなえてくれることが多いですしそのまま差し出せば好きな風に使うこともできますからね
歴史物語とかでも子供や奥さんを刺身にして差し出して感動されたとかありますもんね
そういう文化が一朝一夕で消えるわけがないんですよ。纏足だってつい数十年まで迄まだあった文化ですから。まして食文化や神事にかかわるようなものって簡単に消えると思いますか?
先生の神様は十分に先生の体を食べたんだと思いますよ。そのうえで先生がいていられるように調整している。自由が利く時と聞かない時があるっておっしゃりますけどもそういうことなんでしょうね
神様に愛されるってのいうのはどこの国でもあまりいい結果に行きにくいですよね
穏やかになっても、男性嫌いの神様は変わらない?
しますよ。私が来る前に男性の修行希望の方が来た時には大荒れしたらしくその後に私が来て何とかおさまったというか
とかく嫉妬深いというよりも独占欲が強いのは収まらないようなので依頼者が男性の時もいやーな顔してますよ(笑)だいぶ割り切ってはきたらしいですけどもこれだけの時間をかけてもこうなんですから長い事、その場所でまつられる神様だったら変わりようがないですよね。もっとも、私たちからすればこれだけの時間なんですけども神様からしたらたったこれだけの時間なんですよ。それくらいに考え方やとらえ方にずれは出てきますね
ここ最近はあれですけども、先生はやっぱり若いころはあちこち行かれてた感じですか?
ですね。そこでいろんな体験をなさってるので私もたまに聞きながら震えてます(笑)そのうえで自由に行動ができる、誰かを媒体にしても移動することができるっていうのはまれな存在なんだと思いますよ
家の人や猫のようなものは家のくくりからは移動しないんですよね
うちで自由に移動できるのは神様と残念なイケメンですね。ただ後者は私を媒体にしないと移動はきびしいですけども。こっちに害がないならいいけども害があるなら即お断りコースですねえ
まだそこまで達観できないですよ。普通に生活して普通に生きていきたいですもん(笑)うちの神様はフリーダムなので庭にでたり小さな雨雲作ったりして遊んだりもしてますよ
先生の長年の努力と忍耐ですね。私が自由にできるのも先生が安全を確保してくれてるのがありますから。最近は先生の助言をいただきながら単独での仕事を少しずつ増やしてるのもあります
いやでもこうやって、話を聞いてくれるのっても大きいですよ。日本語あんまり聞かないですし、日本人がいても話しかけたりもしないですよ。なにか困ってることとがあるようだったら程度です
でもそっちでの暮らしもだいぶ長くなってきましたよね
ですね。こうやって普通に生活しながら学べる環境ってまずないので紹介してもらって飛び出してよかったと思います