都市伝説はどの国にも存在しており日本でもインターネット発祥の都市伝説のまとめなどが多く存在します。
日本でもシャレにならない怖い話などからのドラマや映画などが多くつられておりテレビなどでもSNSを絡ませて音利上げなども多くなっています。
特にコロナ禍では外出できなこともあり、都市伝説などの人気に火をつける要因にもなりました。
今回は台湾の都市伝説を千鶴さんにインタビューさせていただきました。
目次
心霊の話はインターネットによりアレンジされて広がっていく時代
こんにちは、そちらはどうですか?
千鶴さん
そんなに変わったことはないですねえ
台湾の都市伝説のお話を聞きたいんですけども
千鶴さん
ちょっと前にブームになったのは赤い服の少女ですね。元ネタは鬼子っていう山の妖怪というか精霊的なものなんですがそれに殺人事件とかが混ざってインターネットミームみたいな感じで広がっていったというか
日本でもシャレにならない怖い話とかは創作もOKでそこから“きさらぎ駅”“八尺様”“両面宿儺”“コトリバコ”なんかは映画にもなってるし、ホラーゲームでフリーゲームの青鬼なんかもゲーム配信や映画も何作か作られて利してます
千鶴さん
今の都市伝説って昔だったら怖い話みたいな本や漫画で広がったようなものがSNSで一発で広まっちゃうんですよね。だからネット独自の怖さや途中で少しずつアレンジされていく。それがその都市伝説の主役の力を強くしていくのはあると思いますよ。そうやって語られていずれ本当に都市伝説として形ができていくのかもしれません。まだ何らかの元ネタがあればそっちのほうが存在として先にあるからまだいいんですが完全にオリジナルとなるとどうなるんでしょうかねって先生と話にもなりますよ
先生はわりとなんというか先進的ですよね
千鶴さん
ネットも普通に使いますし松潤の出てる番組とかは衛星とかでもみてますからね。有料チャンネルにも入ってますし
台湾のイメージがすごくネットの普及が広まってて日本よりもSNSとかも、すごい気はしますね。なのでそういうインターネット的なミームの都市伝説も台湾とか韓国とかで生まれそうな気がしますもん
千鶴さん
赤い少女は本来山の中で赤いワンピースを着た子供に出会うという話なんですが山からは出てこないんですよ。でもその子が街中にも出てくるようになったというのが
心霊の恐怖のポイントはリアルうそ
台湾ってホラー的なもの多いですよね
千鶴さん
日本でもキョンシーとか大ブームになったじゃないですか。あれも台湾だと博物館とか資料館みたいなものあるんですよ。キョンシーってすごくメジャーなものですけども、身近にあるご遺体とかがキョンシーになりそれをなんとかできる専門職の道士もいるという安全に確保された怖さなんですよ。でも魔神子はそれがないんです。こっちがなにをしようとも淡々と詰めてくるし、こちらの言葉はもちろん通じない。元が守り神や山の妖怪とかになるのでどうにもできない恐怖でこっちで大ブームになりましたね。あとは見た人が街中で魔神子をみたとかもSNSで出てきたりもしましたね。こうやって恐怖って作られるんだなあって思いました
リングなんかも大ヒットした理由が当時はだれも持ってるビデオデッキとビデオテープを使ったものでテレビという必ずあるものから出てくるという恐怖の分布ができたのも大きい感じはしますよね。いまだったらスマホで広がっていくとかそんな感じで
千鶴さん
ですね。特にそこにリアリティを入れてくるのがリングはうまかったですよね。赤い服の少女も監督さんが実際の殺人現場とかを見に行って、山奥でした恐怖体験をもとにして作ってるのでものすごくグロテスクな部分に対しての表現がリアルなんですよね。台湾って山奥はとかく虫が多いんですよ、なので虫に襲われたり虫が体をはい回るとかは監督さんの実体験なんだろうなって思いますね。魔神子にほかの都市伝説や殺人事件のデータを入れたものなので日本でいうところのシャレにならない怖い話見たいな感覚でいいと思います。それをわかっていても楽しめる土台ができてきたからこそでしょうね。コロナ禍でどこにも出られないからこそ娯楽としての恐怖体験をする。まあ、実際の心霊スポットに言ったりするよりも全然いいですけどもね。先生もなかなかの作り物でいいなって言ってましたし先生の神様も魔神子のことかなあ?とか見てましたねえ……誰かしら霊的な能力のある人のサポートやお祓い的なものはあるとは言ってましたね。あまりにも精巧に作ると見えない人であってもこの人は見えるって霊的なものたちから認識されてしまうので……赤い服の少女は日本でも公開されたらしくてそれも話題になってましたね。ただ日本だと台湾よりも人も土地も広いのでネットミームとしても濃度が薄くなってしまうんだとは思います
赤い服の少女を街中で見たというのはどういう感じなんですか?
千鶴さん
映画を見た人たちの中からの発生なんですよね。赤い服の少女が見つめてきたとか、夢の中で赤い夫君の少女に襲われるのをみたとか。私はSNSをつかった監督の仕込みだと思うんですけどもね。そうやってよりリアルうそを作っていくことができるのもSNSの怖いところですし
ですねえ。ネットで広がっていったきさらぎ駅とかも恐怖と不思議さをうまく混ぜてるのはありますよね。使う人の多い電車や終電とかも身近なワードの一つですし
千鶴さん
ただ、ああいった都市伝説で今までは仕掛けとかがなかったんですよね。仕掛けがあるとなればまた違ってきますし。実際に魔神子の映画をみて恐怖心が取れないって相談を先生にしに来た人もいますよ。なので作りこみすぎても影響を受けやすい人って出てきちゃうんです。先生もあれはあくまで作り物であり本物の魔神子は街中で力を発揮できるものではない。山の籠を受けているからこそできる力があるって話をしてすごくほっとされてましたね
本物の魔神子ってやっぱりあまりよくないものなんですか?
千鶴さん
伝承系ですね。日本でいう所の手長足長様みたいな感じで。一方では魔神子と呼ばれ恐れられるけどもほかのところにいけば山を守り、豊饒を与えてくれるみたいな感じです。座敷童だって場所によっては子供の怨念扱いされますが岩手においては座敷童として重宝される。そのふり幅が大きいから名前も違ってくるんだとは思います。台湾は中国と東南アジア両方の文化を融合させて独自の文化を作っているのが台湾建国以前からあるんですよ。なので東南アジアの神さまや妖怪が元なんだろうなって思うようなものもたくさんありますよ。それこそ魔神子に関してもベトナムとかカンボジアとかにもありますし。あちらは山の神様や山の子供で山付近の子供たちと遊んでいて数えたら一人多い。でも、一人多いならいいかと優しくしたらその家に一年間の豊作が期待できるとかそういうものありますからね。そういうものが土地や住人によって変化していくのも民間伝承の面白さかもしれませんよ
問題はインターネットにしか存在しない霊体が生まれしまうこと
赤い服の少女は映画公開後もしばらく続いた感じですか?
千鶴さん
ですね。今はさらに変化していろんな服の少女とか少年とかもいますよ。この辺もネットミームですよね。そうやって恐怖は常に新しくなってく。すべての亜種に飽きた時に原点の恐怖が襲ってくる。それが作られているような気がしますね
先生はそのあたりはどのように見てますか?
千鶴さん
赤い服の少女に関してはもともとは実際に赤い服を着た女の子が不思議な姿で写っていたことが発端らしくて、先生もテレビってのは何でも映してしまうからって言ってましたね
あららら
千鶴さん
映画だと赤いワンピースでいかにもって感じなんですが発端になった子は赤いというか垢ピンクの上下のスエット的なものを着た子供さんで。私も調べてみたんですがテレビ局で探しにいってこの少女だ!って人に会いに行って違ったりとか日本のテレビ局とそんなに差のないことをしてるんですよね
探しに行くにも範囲が結構限定されますものね
千鶴さん
先生も赤い封筒という文化を下地に帰して魔神子やもともとの台湾風俗や台湾伝承を取り入れて完成している。ただ、最新ではなく少し前に作られたものが今脚光を浴びるのは何かの仕掛けを感じるなとは言ってましたね
そうなんですか?
千鶴さん
テレビに不気味な赤い服の子供がうつった!というのは1988年あたりのものらしくて。私も現物の映像を見ましたけども普通の子供さんに光源の問題かなあっては思いましたね。最近になって映像の解析をしてる人なんかも普通の子供ではないだろうかって発信してますし。赤い服の少女自体は2015当たりの映画ですね。二部作で作られているので最後はちゃんと安心できるようになってます。ただ、こうしてコロナ禍で自宅での待機が多くなると娯楽としての恐怖を手軽に味わえるとして少しだけ前でぎりぎりアナログ手法も取り入れながらの映画がプチレトロ恐怖みたいな感じで火がついて、SNSであの映画をみると赤い服の少女や魔神子がやってくるという流れができて恐怖の伝播での成功なんだと思います。日本でも伝言ゲームみたいな感じで地方銀行が倒産するという噂が流れたじゃないですか
突き詰めていったら女子高生の世間話だったあれですね
千鶴さん
その女子高生は地方銀行が倒産するとかは明言してないんですよ。様々な味付けが伝言の間にされて最終的に爆発した。でもこの場合には女子高生がいるからまだいいんですよ。ネットの場合には発信したアカウントを消すこともできますから
ですねえ……アカウントが消えてもそれがホラーとか怖いものに関するものなら”何者かに消された“”消さないと怖いことがさらに起きる“ってとらえる人もいるだろうし……ああ、そうか。そうやって”何者かにけされた“ってアカウントをつくってそれも数日して消していけばあとは芋づる式に行ってしまうのか
千鶴さん
さすがですね。そこが狙いだと思います。そうやって心の奥の方に残るようにしてふとした時にまたリバイバル公開や新しい映画が来た時にも見に行こうとうサブリミナル効果もきたいできますから。ネットを使った仕込みや仕掛け、小さい国だからできる技を駆使したものでのヒットですね。その結果、一部映画館や短期上映でも“台湾全土を恐怖に巻き込んだ”ってフレーズで展開できますし。もちろんほかの国でも。非合法であってもあの大きな国でもアングラなところで放映されたみたいですよ。あちらにも似たような伝承はあるから怖いものは共通しますし言語も基本的に近いですから
すごいしかけだなあ
千鶴さん
ただ先生も危惧してるが、もとの魔神子があるからいいけども、元がないものが育っていくようになってしまえばそれは払うことのできないものになる。人が勝手に生み出した恐怖をどのようにして我々がしずめられようか。存在しない恐怖で霊的なものでもない。でも霊的な怖さと言い張る。それこそ“そのスマホをこわせばいいですよ”というしかない。でもそういうのにとらわれた子は新しいスマホを買ってもまた同じようなことを言い出す。一種の暗示であり進化すれば心を壊してしまうものになってしまう。ネットにしか存在しない化け物が生まれてしまう、って言ってました
心霊体験はあくまで娯楽の一環であると心得ること
インターネットミームの代表でSCPシリーズとかもありますけどもあれは完全に創作であるという前提でみんな楽しんでいるというか。ベースのデータや設定があってその中での細分化された物語というか
千鶴さん
日本でも両面宿儺やコトリバコはメジャーになりすぎましたもんね。コトリバコのようなものはこっちでもありますよ。指とかじゃなくて胎児とかを中に入れるんですけども。ネズミとか胎生のものであればいいみたいですけどもね。先生も”昔見たし触ったこともあるけどもあんまりよくない“って言ってましたし神様も”私もこれは好みじゃないねえ。こういうものを備えられても困っちゃうよね“って先生と話してましたもの
先生本当にアンテナがすごいですよね
千鶴さん
霊的なものを取り扱った映像とかは一通りみてますよ。ただ、明らかにコメディなものは見てませんけども都市伝説や伝承とかは目を通さないと相談にもこたえられないって。神様とか家の人たちとこれは違うねえとか言いながら見てますもの
本物の人が見る解説は違いますな
千鶴さん
なので赤い服の少女も娯楽の一環として楽しむだけならいいけども、これが事実だと思うようなことはないように訂正や注意は必要ですね。こっちだと本当に小さい子でも防犯の意味もかねてスマホもってますから
小さに時に怖いの見たら泣いちゃいますよね
千鶴さん
実際にそうやって子供にトラウマを与えるような事件や事案も出てるんです。これを見たからお前は16で死ぬとかそういう感じで。そういった相談も先生の所に来るので先生が“お前さんについてるものは先生がとったから安心していい。16どころが90まで生きるよ。安心していい”っていって泣きながら子供さんが先生に抱き着いてましたね。その後に犯人を先生が個人的に誰の依頼も受けずに見つけ出してその犯人の耳元で絶えずささやく何かをつけてきたり、寝ていれば夢のなかでエネルギーを吸い取る女をつけてきたりはしてましたけども。先生の“いっても聞かないし今後もやるから、やらないようにしておけばいい。あいつらにもいい苗床あたえてやったから貸しができた。今後はこっちが優位に動ける”って漂々としてましたよ。先生、子供に対する事件や事案ってすごく厳しいんですよ。こんな小さい子になんてことをするんだって。なので別件ですが子供さんの霊が訴えてきた時も先生はその霊的な子供さんに“対価はもらうがいいか?お前さんが払えるものだ”っていって引き受けてましたからね。それに台湾って児童への犯罪に対してすごく厳しんです。日本がゆるすぎるのが問題というか。こっちで小児暴行や児童ポルノ問題とか長期刑はいりますから
日本でもそうすべきだわ。先生とその子供さんのお話も伺いたいんですけどもいいですか?
千鶴さん
結構凄惨な殺人事件とかですけども大丈夫です?
問ある所はぼかしてもらえれば……
千鶴さん
私の中での先生ってわりと温厚な武闘派のイメージなんですよ。その先生が強硬手段にでるってどんなものなんだろうって
どの国でもいる心霊の迷惑系youtuber
千鶴さんOkです。じゃあ、まずい表現とかはぼかしてくださいね
あと、赤い服の少女ブームに関してそっちのメディアとかはどうだったんですか?
あと、赤い服の少女ブームに関してそっちのメディアとかはどうだったんですか?
千鶴さん
あおりはありましたね。今だからこそ分かる怖さ、とか。中には外出禁止を無視してまで山に行こうとして山の持ち主にすごく怒られたり、毒虫に刺されてしまったりとか。なのでネットでの広がりが爆発したんじゃないですかね
日本だとその辺守らないで出かけちゃう感じですもんね
千鶴さん
こっちは本当に近所の人の顔とかだいたいわかるくらいに小さいですし、区域や地方別になってますけども地方自体が一つの国的な村分化をもってますからね。外部からの不要な来訪者はすぐにわかりますよ。さらに古い墓とかの墓荒らしをしてユーチューブにあげて裁判にされたりとかも聞きましたもの
どこにでも迷惑系っているんですね……
千鶴さん
「都市伝説の場所に突撃とかも数字取れるからなんでしょうね。自分では行きたくないような山奥だったら広告収入が狙えるとかそういう。その辺も政府はもうちょっと何とかしてほしいなって思いますよ
政府が身近ってすごいなあって思います
千鶴さん
開かれた政府って感じはしますね。子供の質問とかにもメールでの返信とかちゃんとありますよ。私も近隣の水道管の調子が悪いのをメールしたらすぐに連絡が来て直してくれるように手続きまでしてくれましたし
狭いからこそできる管理ですかねえ
千鶴さん
私なんかは国交のない国からの住人なので何らかのリストに載ってますけども悪いものではなく安全確保のための管理ですし。外国人として保護とかをしてもらってますよ
近いけども海外ですからねえ
千鶴さん
先生もコロナが収まったらこっちに遊びにきたいらしい。なんだったら日本に行くのもやぶさかではないっていってますよ(笑)
先生には一度お会いしたいですね
千鶴さん
まあ、魔神子はともかく赤い服の少女は監督の作戦がうまくいったものですね。様々なベースがあってのことですから
こっちでも都市伝説はコロナですごくはやった気はしますね。ヒットするしないは別としてホラー系やシャレにならない怖い話の映画の乱発とか
千鶴さん
ああいうのは自分で文章で読んだりオーディオドラマで聞いて恐怖を作るものなんですよね。赤い服の少女がヒットしたのはその作りがすごかったから恐怖に彩度がついたわけですし
そんな恐怖はいらないです(笑)またいろんなお話をお願いしますね
千鶴さん
はい、ありがとうございますた