除霊師が出会ったガチの心霊体験！夜のお店に隠されていいた部屋にあったものとは

私も聞きたい

困った事案というと大体全部困るようなものしか俺には来ないんだけども……学生時代に兄貴と一緒に風俗の浄化に行った時とかのは面倒だったねえ

詳しく

人間浄化剤がいるからまあ大丈夫かなあって思ってかかったんだけどもねえ、俺の読みが甘かったというか。それまでもなんどか風俗とかの浄化は言ってたんだけども

ああいった場所って本当に負の気持ちしかなくてね。その中で問題の起きてる部屋を特定するのも吐き気とかとの戦いで。あの時は兄貴が二回吐いたのかな……嬢の人らの休憩室とは別の本当の救護室に運ばれて休ませてもらったりしてましたね

ですねえ。その時は兄貴も多少は自分の身を守り抜く事はできるようになってはいたんですが、それでもあの状態だと食らっちゃいますね。で、すこし横にならせてもらってたら兄貴が俺を呼ぶんですよ。“〇〇、ここにお札がある”って。で兄貴の寝てるベッドの所にいったら壁が二重になってるというか、元壁の上に薄壁を打ち付けた感じというか。それが少しずれてそこからお札の一部が見えてたんですよね

すさまじく嫌な案件だな

兄貴も“休ませてもらってて、悪いんだけども全く休まらないどころか、僕のＨＰががりがり削られてるんだけども”って言ってくるんですよね

私先輩の兄貴見たことあるけどイケメンというよりもすげー美形。なんか折れそうな感じの美形。ゲームとか漫画に出てきそうな美形っていうか

そういわれたら確かに兄貴は美形だねえ。今も割と髪も長いし。ただあれが床屋に行くのが面倒で結んでるだけでも仕事先とかで“すてき”“ヘアドネーションですか？”とか言われるのはちょっとうらやましいよね

それで兄貴も休まらないから壁をとりあえず許可もらって剥がしたんですよ

そしたらそこにあったのはお札というか呪符だったんですよね。そういった性風俗に対する呪いや客に対する呪い。無理やりな行為やらストーカー的なものが嫌だとか。そういったものが呪符の上にあれは多分なんですけども自分の血で書かれてたんですよ

んでも呪符なら先輩か兄貴さんで剥がせるんじゃないすか？

俺もそう考えて最初に兄貴が外そうとしたら“あっつ”って指を離したんですよね。で、今度は俺がと思って俺も剥がすために指を当てたら熱いというか、針で刺されたみたいな熱さがきて。指はまあ無事だったんですけど、ちょっとこれは簡単なものではないなあと思って一回家に持ち帰ることにしたんですよ

壁を重ねているのは不動産から聞いてはいたけれども理由は聞いてなかったらしくて。それでどうにかなるならどうにかしてほしい、場所がいいのと家賃も相場よりも安いからできれば残りたいと言ってて

間違いなく霊込みの値段なのでは……

兄貴の体調もいまいちだったのでその日は現場の写真を撮って帰宅したんですよね。で、兄貴が歩くだけでちょっとした生霊とかは普通に消えていくのが見えたのであの町の数人の肩こりとかはよくなったんじゃないかと思いますね

ただ、一度関わってしまったので俺と兄貴で何とかするのが基本になるので家に帰ってからどうするかとかを話し合ったんですよ

兄貴が言うには壁はあそこだけじゃなく他にもある気がするっていうんですよね。そういうときのするどさは本物なので対策を考える規準にもなりますから

多いですね。ああいったお店で多いのは違法改築で元々の原型を止めてない事も多いんですよ。なので不動産をきいて該当テナントの本来の間取りのコピーをもらってきました。その間取りに現在の間取りを合わせていくんですが案の定何か所か本来の間取りとは違っていた空間ができていて、物置代わりの二畳くらいの所が完全に封鎖されてたんですよね。その物置を真ん中にしてその周りをフロアごとに細かく仕切って個室と休憩室、スタッフルーム兼救護室のような感じになってたんですよ。なので原因はこの封鎖されてる物置とまず仮定しました

違法改築とか……

だめだけども、無いわけじゃない。そんな事もめずらしくないけども、異変が起きてるという場合にはそこが原因であることが多いから、これもオーナーの許可をもらってどこかを外して中を見るしかないなあって

残念ながら実話なんですなこれが

都会は嫌だねえ

まあ、一回じゃあ終わらないから、こんな状況もあって、オーナーに話をしたらスタッフルームの壁なら剥がしていいという話だったから開店前に壁を壊して、営業中に中を見ていくことにしたんだよね。まあ、営業中はよりそういうものが流れ込んでくるから兄貴は順調に吐いてたけど

喉と胃がやられそう

で、剥がして言った所でベニヤっぽいもので何枚か打ち付けてあったからそれを無理やりはがしたら中に空洞の物置はあったんだよね

中には本物のお札がびっしりだったよ。つまりそのお札の上から呪詛を書いたものを張り付けていることでお札の効力を消すどころか、逆転させてたという結果が生まれてしまった。つまりその呪詛を中心とした形が、そこに男女の気や怨念、精気とかも流れてきてしまうことで､すべてが悪い方向に向かったんだよね。この時点で兄貴が吐き疲れて壁にもたれてたけども。で、兄貴と一緒に中のお札をきれいに全部はがしていって物置としての姿にまずもどしたのね。で、そこからがちょっと荒業になるんだけども

人間浄化機がバケツを抱えてイヤホンをしてウォークマンとともに物置に消えていった……

ウォークマン

おっさんの喘ぎ声は聞きたくないという希望で中身は多分ジャミロクワイかなんかだったとは思う。でしばらく物置の中で兄貴が吐き続けてたんだけどもね。それでだいぶ周りの空気や気の流れも落ち着いたころにバケツを抱えた兄貴が“水をくれ”といえるくらいまでは浄化は出来てた

本当によくあるんですよ。風俗やキャバとかはいかにして家賃を抑えるかも大事になってくるのでちょっとの心霊現象なんかだと営業中であれば気にならないことがほとんどでしょ。今回も休憩時に嬢の人から空気が嫌だとか、なんか声がするとか物音がひどいとかで俺んちに話が来たというやつだったんで

親父もやってましたね。ただあの人はダムや山林などの方が得意なので家族で割り振りできるときは俺と兄貴がセットで行動とかが多かったですね。今では俺の単独行動が多いですが払い物や消すものの多さが膨大な時は兄貴に予定を聞いて兄貴を呼びますよ。あれは小型の核みたいなものですから

それくらいの範囲攻撃ができるのでそれを密室に置いたら中での格闘はどうなのか？になりますよね。なので物置みたいな閉所に兄貴を入れてしまえばその中では兄貴の方が浄化能力が暴走して上位にたつんですよ。とくに兄貴の場合は自分の身を守ることも周囲の浄化につながっていくので安全を確保するためには物置の中に留まるものを一気に消滅させていくことになるんです

霊的な側からしたら両手にバズーカもった美形が無双状態とか本当にたまったもんじゃないな。しかも兄貴さんは見るというよりも消す方に特化してるし、訴えたとしても見るよりも消す方に集中してるだろうから

そうなるんですよねえ。兄貴にすればとにかく戻したいから吐くことに精いっぱいだから周りなんて見えてないですし

です。今度は俺がその物置を掃除して中にあったお札の貼痕をチェックしてどういう意味でお札を張ったのかを判断していく感じです。結果として中で自殺未遂をした子がいてその子はその後に風俗を辞めてるんですがその子の霊が出るとか尾ひれがついた感じですね。なのでお札を張って形だけでも大丈夫を言う状態を作ったんですがこの物置もよくないもので

もともとは物置というよりも二畳ほどなので簡易休憩室で神棚もあったんですよ。もともとのお店もそういった風俗ではなかったので。神棚を置いてる部屋でなんだかんだの騒ぎを起こしてしまったこととか、神棚もゴミ袋に入って放置されてたので持ち帰ってちゃんと処理はさせていただきました。お札を張る位置もお札の選びかたも間違っていたので簡易的にですがお札を張って、しばらくの間は盛塩で様子を見てほしいというものも伝えました。盛塩に異変があったら連絡してほしいというのも。兄貴の体力も回復したんでそのまま帰ったんですけども

帰り道に兄貴が“あのお店の店長さんもすごーく恨まれてるよねえ。なかなか見ないくらいに色んなもの憑けてて僕もおろしたよ”っていうんですよね。確かにいろんなものをつけてたんですけども大体が生きてる者なんですよ。つまり生霊。死んでるほうがまだましですよ。消せば何とかなる。でも生きてる者ってのは本体が生きてる限り繰り返すんです。それは本当にどうにもできない。あのお店の異変は終わったとしてもあの人自身についてるものは終わらない。でもああいう人は恨まれるのは解ってるしうらまれてなんぼくらいの位の感覚もあるからやってけるんでしょう。俺にはあんな生霊の複合体に下半身掴まれた人生とかはちょっと無理ですね

残念ながらそういう人は本当に多いんですよ。特にナンバーワンやナンバーワンを取るくらいになると本当に色んなものをつけてる。俺が一番見たくない番組はホストとアイドルですね。なのでそういったものはできるだけ見ないようにしてます。気持ちが滅入ってしまうので

いまってホストやキャバも面白く取り上げるでしょ？一晩で何百万積んでくれう客がいるとかで。でもその一万稼ぐのをどうやって稼いでいるのか、その対象からの気持ちが無くなったり自分が対象への愛が無くなった時にどうなるかなんですよね。色恋っていうのは俺らじゃどうにもできないので、この世でもあの世でも二人で清算してくださいってなっちゃいますからね。そういうお金の出所やお金にしみ込んだ何かを見える人は大変だと思うよ

見える人もいるね。そういう人はその仕事を辞めちゃうか仕事の方法や、やり方、接客自体を変えてしまうとかもありますよ。実際にメディアにでてる〇〇とか〇とかは俺じゃないですけども同じ様なことを体験させられたんじゃないですかね。そのあとのほうが売り上げは伸びたらしいですけども

ただねえ、本当にまずいものってなんでもそうだけども表に出ないもんなんだよね。これだけネット社会であってもＳＮＳに書かれないことがある。そっちの方が本当にやばいことがあるというか。書けるものはまだいい方なんだよね。これを書いてしまうことで”自分がそこにいた事実“や”そこで体験したことを再度脳内で展開してます”という部分が勝るようなことは誰も書かないんだよ。書かれる方はまだ、ましな方だね

なのでそういったものを、主に見させてもらってると表に出てくる分、まだましだなって考えてしまうのも良くないんだけどもね

人の怨念がひどそうな所だよね

怖いねえ。そこで業務として俺とかは向かってるんだども、客と同じ扱いをされそうになったりもするから僧職に就いてからは、そう言った所はキャップだけかぶっていってる。スキンヘッドだど、マズイって感じで、よってこない女の子のほうが多いからね

なくなる業種でもないからねえ。変わった所だとメイドカフェとかアニメカフェみたいな所の除霊とかもしたことがあるよ。ああいった所も本当に淀んでる。地下とかにあると、ダイレクトに下水の匂いに、人の持ってちゃいけないものの匂いとかもまざってるし。実際にそういう下水には言えないようなものも流れてる可能性は多いけどもそこは俺たちの仕事の範囲ではないから。俺たちは
いわれた部分しか、やらないことが鉄則だよ。それは葬儀とかも同じ。変に情けをもっちゃうと上がれる人も上がれなくなってしまう。伝えるとしたら猫が迎えに来てますよくらいだねえ。ほかが必要だとはあまり思わないし、詳しくなさすぎる方がご家族だって幸せなことが多い・すべてを伝えることが正しく正義でもないっていうのは僧侶になってから痛感するようになったね

キャバとかあれだよね。人のおごりとか会合とかでいくべき場所でしょ。楽しく飲めることが大事でありその対価に金をつかう。決して自己主張のためにや承認欲求のためにじゃない。大金をまあ、いろんな方法で集めた女の子っていうのは、こんなにできる自分が好きっていうやつだからね

そういう案件が一つでも減ることを俺は願ってるけども