SNSで起こった心霊現象!? 恋愛運の上がるお札の嘘が生んだ事件

SNSで起こった霊現象!?偽物の恋愛運の上がるお札で起きた事件とは
執筆者:ゆい

台湾は日本よりもネットが一般化しており、SNSなども日常に取り入れられています。
今回はそんな台湾で修行中の千鶴さんのところに来た「SNSでの拡散で起きてしまった心霊事案」の話をお伺いしてきました。

目次

SNSで起こりうること

SNSは以前はクローズドなものでしたが最近ではツイッターやインスタグラムなど、オープンなものがメインになっています。

個人的な連絡先を交換しなくても画像やデジタルチケットのやり取りなどができ、振り込み手数料などをカットすることもできるようになりました。

送金やSNSアカウントの紐づけて互いの住所を知られずにプレゼントを贈ることも可能です。
今回はこのSNSを経由して起きてしまった事件になります。

こんにちは。どうですか忙しいですか?
千鶴さん
忙しいですよ~というか、面倒なのをこの間終わらせてきたんですけども
そこをぜひ私に話していただく方向で
千鶴さん
SNSのDMで画像のやりとりで、運気をごっそりと胴元に吸われる事案があったんですよ
はい?
千鶴さん
どうも、年齢をごまかしてSNSで中学生とかのコミュにはいって、この画像を持ってると恋愛運が上がるんだって、と画像を送ってそっから拡散されて行って

図解:画像拡散

チェーンメールを思い出しますね
千鶴さん
まあ、偽物なだけならいいんですけどもその画像が恋愛運の上がるお札って画像で、私ももらったんですけども書いてある文字が見る人が見ればだめな奴ってわかるというか。まあ、大きく拡散すれば少しずつ運気をもらえるのかもしれないんですが、画像を保存した中学生の何人かが寝込んでしまって。共通がその画像だったんですよ
霊的な体質だったんですかね?
千鶴さん
其処までではないんですけども、たまたま強く受けてしまって吸われちゃったんでしょうね。SNSだけでの関係やネットのコミュニティでの関係だけの子とかもいて、そっちの把握と特定に手間取ったというか
台湾ってこっちよりもSNSやネットの一般化が大きいですもんね

宗派めちゃくちゃな「雑な札」、霊視者がネットの出どころ辿る

千鶴さん
先生は一言“なんだこの雑な札”って言ってましたね。雑でも当てられちゃう人は当てられちゃうので。それでとりあえず札の発信源を探していくことになったんですよね。最初にもらった数人を見付けるまでが凄い手間でした
それはちょっと手間になりそうな
千鶴さん
これが結構大変でした。先生はこういう部分はやらないので、私が担当して。先生は札の方の文字を分解してるというか……札をプリントアウトしたものを同じように書き写して、実際に画像の札を再現したんですよ
相変わらず先生すごいですねえ
千鶴さん
で、まず一枚を作って、本来の効果が出るであろう札との相違を出していったんです。そこから今度はこの札がどの時代のどの宗派のものなのかを特定する作業になって。宗派の特定ができれば、もし現役の霊能者がやったことならそれなりのペナルティが来ますからね。こういうことは基本的に禁忌の一つですから
その辺もなんとなく納得できますね
千鶴さん
ただ、この札の宗派は現在活動してる人がいなかったのでどこからの出典なんだろう?ってなるんですよ
結構下準備が大変ですよね毎回
千鶴さん
です。派閥や流派がある場合はそれなりにルールがあるので、それを破ってこういうことをしてる場合にはまあ、あまり言えないようなペナルティがあるというか
言えるような部分だけでも
千鶴さん
後ろ盾がないのでフリーでやれる力がない場合には仕事として成り立たなくなりますね。あとは、本当に悪質だといろんなものが爆脱されます。本物の能力者ってそういうところも凄いんですよ……なので私もそういうルールなども教えてもらってます

霊視者がネットで見つけた、偽お札の出どころ

ペナルティと条件
霊能者や占い師は個人で独立して活動しているようでも、流派や宗派などがあり基本的な記述などを学ぶことになります。
仏教の宗派が細かく分かれていることと近いかもしれません。
偽霊能者などを生み出さないためにも流派や宗派などは大事な後ろ盾にもなります。
今回のように偽札などを使い自分だけが有利になるようにすることは禁止されている行為の一つになります。

だと、フリーの人がやってる感じだったんですか?
千鶴さん
フリーというよりも霊能者としてはちょっと半端っぽい感じなので適当なものを拾ってきて組み合わせてる感じでしたね。どっちにしてもその人を締め上げないことにはダウンしてる女の子たちが回復しないので。人物を特定するのも一緒にしていきました。お札の画像から先生が本来の効果に近いものを作っていて。もちろんこれはあまりよくない効果になるので、発信元に使うためです。もう一つのほうは失ったものを回復させるためのものを作ってくださったので。これでたぶん効果的には相殺されて発信元に災厄を一気に返していく感じになりますね
大変ですねえ……そういうのってどこから徴収するんですか?いろいろと
千鶴さん
依頼主の人からは最初の提示したものを。そのほかは発信元から回収ですね。うちの先生はその辺はしっかりとしてるので発信元に負担させることが多いですね。大体そこそこ儲けてることがほとんどなので
なるほど
千鶴さん
特定ができたので、まず最初に被害者の回復に先生と向かいました。来てもらうのも考えましたがちょっと辛そうだったので
千鶴さんのいう家の人たちはどなたか行かれたんですか?
千鶴さん
残念なイケメンと髭の人を連れて行きました。交渉とかもできる二人なので
なるほどなるほど。被害者の方ってどんな具合だったんですか?
千鶴さん
被害者の女の子たちは発熱が中心でした。全員ではなく二人だけを訪問したんですが二人とも部屋の中に誰かが来るのが怖いと訴えていて。先生も話を聞きながら“任せておいてね。すぐに良くなるからまずはゆっくりと休んでいてね。怖いことがあればこれを握ってね。もし、他にも同じようなお友達がいるならこのお札を写真にしておくってあげてね”って
なんというか、いつもの先生と違ってませんかね?
千鶴さん
先生は年少というか子供さんにはすごく優しいんですよ。先生の神様もあたりを見てましたし。被害者が女の子だとわかると“ひどいねえ。僕にはそんなことできないなあ”とか言ってましたね
その部屋の中には誰か霊的な人とかはいたんですか?
千鶴さん
そのときはいませんでしたね。いたとしても入ってこれないと思います。中にいるのものの存在がわかれば消し飛ばされる可能性もありますし。それが理解できないほど低級なものでもないでしょうし
あいかわらずぶっ飛んでるチームですよね
千鶴さん
髭の人は外を見ながらぼんやりしてましたね。異臭がするとは言ってましたが
よくないものがいると異臭がするとは聞きますね
千鶴さん
あれはマーキングみたいなものなんですよね。臭いがすれば縄張りと理解できますし。人以外は人以外で折り合いをつけやすいというか
そういわれるとすごくわかりやすいですね
千鶴さん
そのあたりを無視してくるのはよほど強いか無謀かになりますね。先生クラスの人がいる場合だとそうじゃない限りは出ては来れないでしょう。なので私が表に行くことが多いんです。私だと先生よりもずっと叩きやすいからいいスケープゴートになれますからね。賢ければ見抜けますがそうじゃないなら見抜けずに罠にはまります。後者は楽ですが前者は腰を据えて対応することになるので
なるほど……それは判断基準としてよさそうですね
千鶴さん
なのでこっちに来てから結構生傷が絶えない部分がありますね(笑)どうしても傷とかはできちゃうので
あまり無茶はできないですねえ
千鶴さん
スケープゴートになれるのも、後ろに先生が控えてくれているからってのがあるからですね。私ひとりじゃ怖すぎますよ(笑)
霊的なものの傷って消えにくいって言いますよね
千鶴さん
霊穴とか見付けると早いんですけどもそういうところで回復できる人ってたぶん本物の人ですよ(笑)パワースポットとか。私は家でゆっくりしてるほうが回復はしやすいというか
じゃあ部屋の中には千鶴さんたちだけで
千鶴さん
です。なので、先生の指示通りにお札設置してその日は帰りました。部屋の中に入ってくる何かがいるならこれで入れなくなるので
はい
千鶴さん
帰宅してから先生に“部屋に来るのは使いだな。元々使いなんか出せる奴じゃないが無尽に吸収できるから調子に乗ってんだろ”って言われて
いつも聞いてる先生だ(笑)
千鶴さん
先生のこういう時は相手に対して嫌悪とか気に入らないって気持ちがあるときなんですよね。なので、遠隔で殴るか直接で殴るかで、先生は直接殴るって
直接殴る
千鶴さん
そうです。この場合向こうは相応のダメージというかまあ……えげつないことはされるというか。そんな感じだと思ってもらえれば
で、直接対面になったんですね
千鶴さん
です。こちらに来てもらう話をした時に、相当渋ったんですが
わかります
千鶴さん
じゃあ、こっちから行きますか?といったらごねながらもこっちに来ることになったんですよね。こっちに来てもらえればある程度はこちらの環境で対応できるので。もちろんフルボッコにする気でしたし

ネットで偽お札拡散の犯人、霊視者とついに対面

<対面、決着>

千鶴さんの住んでいる家には霊的な人たちが多く同居しています。
ある程度の制限はあるといっても自由に動けるだけの強い霊的な存在であるという状態です。この方たちが最もいい状態で動けるのが千鶴さんの住む家になります。

で、対面したんですね
千鶴さん
です。入ってきた瞬間に家の猫がまず相手を守ってる存在を剥がしちゃったんですよ。全員で見なかったことにしちゃいました。で、客間に通して先生を通して
相手は男性でしたか女性でしたか?
千鶴さん
男性です。だから恋愛運が上がるという話で女の子たち、それもできるだけ邪気の少ない年代を狙っていろんなものを吸い上げたんですね。で、先生が座った瞬間に“ひっ!!”って声を上げたんですよ
千鶴さんの先生は確かにすごいですけども悲鳴を上げるほどじゃないのでは?
千鶴さん
普通はそうです。でも、普通じゃないことをやらかしてしまってるならそれは別になります。何しろ、相手が男性なので先生の神様も相手から取れるものは取ってしまうというのを見てしまってましたからね
容赦ない旦那さんだ
千鶴さん
ですねえ。いくら抑え込んでるといっても宿主が先生ですからね。で、本人はどうにかして逃れようとしてるんですけどもそれも全部読まれてしまうんですよ。“逃げたい”“そういわれて逃がすと思うか?”“たったこれだけのこと、大したことじゃない”“充てられた娘たちが数人倒れた、私に正式な依頼が来た”“冗談じゃない。こんなやつ相手にしたくない”“運が悪かったな。私にとっては逆だ。お前から回収させてもらうぞ”って感じで先生が透視して一人で会話を作るんですよ。もう相手は顔が真っ青で
素晴らしく怖いですね
千鶴さん
ですね。私も怖かったです。これが本物の透視かって。改めて自分の師匠はすごいと思いましたよ。で、先生が“お前が奪った分はまずもらうぞ。そして娘たちに還す。そして私を煩わせた分は別だ。それも回収させてもらう”と
か、回収……
千鶴さん
です。この人の残りの人生は守る存在が消え、人との縁も薄くなり、様々な縁は薄くなる。これはとてもやばいんです。でも先生はやるといったらもう終わってるんです。神様が満足そうに唇を隠しましたし、うちの猫も満足そうにしてました。そういうことになったらもう取り戻せないんです。取り戻すことができないんですから
……………………
千鶴さん
絶句しますよね。私もでした。本人も気付いて“もうしない、助けてくれ”といったんですが先生は“最初からしなければいいことだ。娘のどれかはおそらく望まぬ霊能者になる。人生を狂わせた報いは同じように狂った人生で償え”と。ああいうものって体質によっては急に見える、聞こえるようになってしまうこともあるんです。なので、聞こえないようにする方法とかを取るのもありますが……どっちにしても嫌ですからね
とんでもない報いですね……
千鶴さん
先生にとってはそういう望まぬ霊能者を生むことは許されないことなんだと思います。先生自身が苦労なさってるので……偽札を受け取った子たちは好きな人への気持ちでうまくいくといいなって気持ちですからね。そういう純粋な部分につけ込むって良くないですからね
その元凶はそれからどうなったんですか?
千鶴さん
数日後にもう一回来ましたよ。“いろんなものが襲ってくる、助けてほしい”と。まあ、いっぱい来ますよねえ。それはしかたないというか……先生は“依頼なら相応の価格になる。それが嫌なら一生寺にでも入っていればいい”と
どうなったんですか?
千鶴さん
先生の言う金額で前よりははるかに劣る守りを入れてもらってましたね。で、ついでにもうそう言う事ができないようにもされてました。そうなれば普通の生活はできますから。そこそこ長く霊的な世界で仕事してると一般の仕事に戻るって難しいですからね。十分な罰則だと思いますよ。私はそれは嫌だなあって思いますし

ネット騒がせた事件、霊視者のその後は

改めてすごい先生ですよね
千鶴さん
ですねえ。そのあとに先生からなぜ心に付け入ることをしてはいけないのか、故意にしたらどのような報いを受けるのかを説明されましたね。霊的な能力をお金にするならばそれに見合った仕事をしなければいけない。それができない場合にはなんらかの追加がやってくる。おのれの力量以上を受けるときはリスクもあるという事とかを……
それだけ信頼と実力の大事な世界ですものね……何とも重たい話で私も心を整理してます……
千鶴さん
普段の先生はおだやかなんですよ。私の失敗とかも丁寧に指導してくれますし、映画を見たり、デリバリーを頼んだり。なので余計にそういう人がきっちりと仕事をした瞬間を見るのは怖いですね
機会があったら先生には一度お会いしたいですが怖いなあ
千鶴さん
一緒の写真を見せたことありますけど、この人結構苦労してるねえ。その分はちゃんと返ってくるからって言ってましたよ
鑑定されてるっ
千鶴さん
さらっと見てましたね。そういう先生なんですよ
多面的な方ですごくドキドキしますね。また何かあれば聞かせてください。今日はありがとうございました
千鶴さん
また聞いてください。お疲れ様です~

この記事を書いた人

小さいころから占いに興味があって、色々と勉強しているうちにどんどん好きになり、皆さんにも占いの良さを知ってほしくて記事を書いています。

知り合いに占い師や霊能力者、お寺の住職がたくさんいるので、その方たちにインタビューして記事を書いています。

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