このページでは、電話占い依存症について、以下の内容をわかりやすく解説していきます。
- 電話占い依存症とは?
- 依存症になるとどうなる?
- 依存症になりやすい人の特徴
テレビ番組の星占いなど、小さいときから身近な存在の占いですが、だからこそ占いにハマる人も多くいます。
さらに電話占いは手軽なので、繰り返し占いをして依存症になってしまう人も少なくありません。
電話占い依存症とは?
依存症とは、日々の生活や健康、大切な人間関係や仕事などに悪影響を及ぼしているにも関わらず、特定の物質や行動をやめたくてもやめられない状態です。
電話占い依存症とは、占いのし過ぎで日常生活に支障が出てしまう状態で、占いを受けないと落ち着かない、常に占いに頼ってしまうようになることが特徴です。
占い依存症と似たようなもので、「占いジプシー」があります。
占いジプシーは1つの悩みをいろいろな占い師に相談して、自分が望む答えを言ってくれる占い師に出会うまで満足できないのが特徴です。
電話占い依存症は、電話占いを繰り返すことで判断力をなくし、生活の些細な判断も占いに頼ってしまう状態だと言われています。
電話占い依存症になることで生じる、具体的な問題は次の3つが考えられます。
電話占い依存症の問題点
- 電話占いで借金まみれになる
- 人間関係が悪化する
- 自分で考えられなくなる
電話占いで借金まみれに…
まず、電話占いをすると、かなりお金がかかります。
平均して1分300円ですが、相談時間30分で9,000円になります。
決して安くはありませんが、気軽に試せるようにと多くの電話占いサイトで初回は無料電話占いが可能です。
通常数千円する鑑定料金が、無料となるためとても利用しやすくなっています。
1分300円の占い師に30分の鑑定で9,000円。
これを毎日、1ヶ月続けると27万円以上となります。
1分300円の電話占いでも、長時間になったり回数を重ねると高額になります。
そしてお金が足りなくなれば、借金をするしかありません。
それを返せないとなれば、今度は社会的な信用に大きくかかわります。
もしも自己破産すれば、財産没収と10年に渡りローンやクレジットカードの制限がかかります。
踏み倒した場合はクレジットカードを作れなくなったり、一生ローンを組めなくなることもあり得ます。
この依存症の方を知らない人から見れば、よくわからない多額の借金がある人となり、それだけ信用ならないと思われても仕方がないでしょう。
人間関係の悪化
電話占いに依存していると人間関係が悪化してしまう可能性があります。
依存症は適切な治療をしなければ徐々に悪化していくことが多く、症状が進むと本人だけの問題に留まらず、周囲を巻き込んでしまいます。
人間関係が悪化してしまう原因で多いのは以下の3点です。
人間関係が悪化してしまう原因
①占いのお金を工面するために借金してしまう
「金の切れ目が縁の切れ目」とも言いますが、借金のせいで人間関係が崩れることも考えられます。
②占いの結果が全てと思ってしまい、周りの声を聞かない
依存症が進行すると「占いが全て」と思ってしまい、嘘をつくことが増えます。そ
の嘘によって周囲を傷つけてしまうこともあるでしょう。
③洗脳されてしまうことも!
「あなたの周りにいる人は、みんな悪い人だから」と周りとの関係を断ち、電話占いを居場所にすればいいとアドバイスをする人もいるかもしれません。
電話占い依存症になり、このようなことを繰り返した結果、周りの人たちも徐々に離れていってしまうのでしょう。
電話占い依存症になると自分で考えられなくなる?
電話占い依存症の特徴として、自分で意思決定が出来なくなっていくということもあります。
例えば、占いで「今付き合っている彼氏と結婚して良いのか」といったようなことも相談するのではないでしょうか。
そういった重要な意思決定まで占いに頼りきりになってしまうと、今後そういった場面に直面したら占いを頼らないと決められない人間になる可能性もあります。
他の占いと違って、電話占いは非常に手軽に占いを楽しめるため、依存症にもなりやすいと言えるでしょう。
電話占い依存症だと認識できるかがポイント
電話占いはとても利便性が高いから、依存症になりやすいです。
夜中まで対応しているところも多いので、深夜に電話占いをしている人も少なくありません。
プライベートについてよく話す人が居るのであれば、電話占いの話題などから察知できるかもしれません。
しかし、プライベートには触れられたくない秘密主義の人の方が電話占いはハマりやすいと言えます。
朝起きられず遅刻が増えたり会社を休みがちなど、日常生活に支障が出るまでは誰にも気付かれないことが多いです。
自分では気づきにくいので、知り合いからの言葉でやっと依存症を自覚することになります。
依存症を自覚しないと治療ができないので、占い師以外の相談できる友人を、普段から持っておくことは大切です。
電話占い依存症になりやすい人の特徴
どういう人が電話占い依存症になりやすいのでしょうか。
以下の3種類のパターンが考えられます。
- ストレスの強い環境
- ネガティブな人
- 真面目な人
ストレスの強い環境
ストレスの強い環境では、ドーパミンが異常に活性化され、ドーパミンの耐性が生まれて、どんどん刺激を欲しがるようになります。
その欲求が自分自身でコントロールできなくなると依存症となってしまいます。
ネガティブな人
精神的に安定しているときや、満たされているときには依存症になりません。
ネガティブな人は、自分に自信がない人が多く、何をするにも尻込みをしてしまいます。
例えば恋愛で、自分に自信が持てないから告白することができないという人もいるでしょう。
転職をしたいけど、なかなか踏み切れないということも多いのではないでしょうか。
そんな時に、背中を押してもらいたくて、占いに頼るというのは悪いことではありません。
でも背中を押してもらって成功した結果、次も・次もと、ことあるごとに電話占いを利用してしまうと、それは電話占い依存症になってしまいます。
また、自信をつけるために、いい結果が出るまで何度も占ってもらうというのも、依存症の傾向があります。
真面目な人
真面目な人の場合には、失敗したくないという気持ちから、占いに頼ってしまうようです。
自分には大きすぎるという仕事でも、ついつい頑張ってしまう人が、ワラにもすがるような気持ちで電話占いを利用します。
それでうまく解決すると、また頻繁に頼るようになってしまい、依存症になるわけですね。
なぜ電話占いをやめられないのか?
適度に利用できれば、有用な電話占いですが、どうしてもやめられない人は、なぜやめることができないのでしょうか。
その大きな理由としては、占いによって成功を体験してしまったせいで、占いを絶対視してしまっているからでしょう。
成功体験というのは、なかなか無視することができないもので、例えば成功した著名人の本が販売されるとついつい購入して、真似をする人もいるのではないでしょうか。ですが、同じようにやったとしても、同じように成功できるとは限りませんよね。
占いの場合、当たるかどうかはそもそも確立で、絶対ということはありません。
また、人間はついつい楽な方へ走ってしまうというのも、理由の1つでしょう。
告白するとき、仕事で大きな選択をしないといけないときなど、勇気がいりますよね。
自分の責任で、今後が変わってきますから、できれば選択したくないと考える人もいるでしょう。
そこで、代わりに占い師に占ってもらって、運命を決めてもらうと、気持ち的にとても楽なのは言うまでもありません。
事実はどうであれ、占い師が決めたということで、自分への責任を減らせるとも考えられますからね。仮に失敗したとしても、「○○先生が言ったから」と、開き直ることができます。
そうしているうちに、意思決定ができなくなってしまって、電話占いをやめられなくなると考えていいでしょう。
結局のところ、将来の不安を占い以外で解消できないからかもしれませんね。
電話占い依存症から抜け出すためには?
電話占い依存症から抜け出すためには、以下の3点が考えられます。
- 電話占いをやめたいと考える
- 利用頻度を減らす
- 電話占い以外に頼れる人を見つける
電話占いをやめたいと考える
電話占いをやめるためには、まずやめたいという意思が大事です。
電話占い依存症になったときに、何が厄介かといえば、自分が依存症になっているということを自覚できないことです。
ですから、電話占いをやめたいと考えられること、これが第1歩だと言っていいでしょう。
利用頻度を減らす
電話占いをするのに、どれくらいの頻度がちょうどいいのでしょうか。
よく言われているのが、数か月に1回です。
ですから、週に1回以上電話占いをしているという場合は、依存症の可能性が高いです。
3日に1回から1週間に1回、2週間に1回、…と、少しずつ利用頻度を減らしていきましょう。
予算を設定して、頻度に合わせて1回当たりの時間を計算するのも良いでしょう。
電話占い以外に頼れる人を見つける
電話占いをやめるためには、電話占いに代わる解消法を見つける必要があります。
すぐに占い師に聞くのではなく、友達や家族など、周りの信頼できる人に相談してみてください。
占いほど明確な答えは得られなくても、話を聞いてもらえるだけでも、心が軽くなるかもしれません。
きっと親身になって話を聞いてくれたり、アドバイスしてくれますよ。
電話占いを適切に使うには?
電話占い依存症の方の中には、占いが好きだから、きっぱりやめてしまうのは嫌だという人もいるでしょう。
電話占いそのものが悪いという訳でもありませんから、上手に使うにはどうしたら良いのかを考えていきましょう。
- 頻度は数ヶ月に1回
- 前もって時間を決めておく
- 占い結果を絶対視しない
頻度は数ヶ月に1回
電話占いの頻度は、前述通り数か月に1回のペースで利用するのが良いでしょう。
多くても、月に1回を目安にしたいです。
そもそも、同じ占い師に占ってもらうのであれば、月に何度も鑑定してもらったところで占い結果が変わるものではありませんから、問題もないでしょう。
前もって時間を決めておく
1回あたりの時間についても、気を配っておきたいところです。
頻度が少なくても、時間が長ければ、それだけ依存してしまうかもしれませんし、料金も高くなってしまいます。
ただ、人それぞれ聴きたいことは違うと思いますし、状況によっては長時間を要する場合もあるでしょう。
その場合は別として、一般的に1回の電話で20~30分くらいが電話占いの平均時間だといわれています。
料金にしたら、1分300円で6,000円~9,000円程度。
それを目安にして、自分で前もって、電話占いの時間を考えておくといいでしょう。
占い結果を絶対視しない
最後に最も大切なことは、占いの結果を絶対視しないことです。
電話占いに頼り切ってしまうことが、依存症への引き金になってしまいますから、鑑定の後は一度冷静になって、占い師の言葉を思い出してよく考えてみることをおすすめします。
そうすることで、自分で考えることができるので、依存してしまうことも少なくなるでしょう。
もちろん、考えた結果占いの通りにするというのであればそれでいいです。
占いはあくまでも、アドバイスの1つとして考えるようにしてみてください。
まとめ:電話占い依存症から抜け出すには早めの行動を
電話占い依存症になると、借金を作ってしまったり、人間関係の悪化、さらには自分で考えることができなくなってしまいます。
このページでお伝えしてきた内容
- 電話占い依存症の症状
- 電話占い依存症になりやすい人の特徴
- 電話占い依存症から抜け出す方法
- 電話占いを適切に使う方法
依存症と言われるだけあって、やめようと思っても、なかなかやめられるものではないかもしれません。
ですが、「やめたいけどやめられない」とずるずる引き延ばしてしまうと、悪循環に陥り、どんどんのめり込んでしまいます。
自分だけではどうしようもないというときには、やはり周りの人に助けてもらうのが1番ですので、まずは勇気を出して相談してみましょう。