神様は気分屋? 神様と結婚した霊能者のいざこざ

千鶴さんの先生は特殊な霊能者であり、ほぼ伴侶してのポジションに神様を持っています。
この神様は一般的な祭事などを受ける神様ではなくどちらかというと動物霊の進化型や土地神の進化型であり、私たちが考える信仰の対象的な神様とは若干ジャンルが違ってくると考えるのがいいかもしれません。

千鶴さんの先生は若いころにこの神様の討伐を依頼され死闘を経て神様を腕に封じ込めることで仕事の完遂という形をとりました。
人に愛情や情を求める神様は少なくはなく、先生の封じた神様もそのタイプでした。
いまでこそ先生と神様は程よくいい関係になっていますが当初は様々な行き違いがあったそうです。

目次

神様と恋愛関係になれば、嫉妬もする

先生と神様のケンカってハードなんですか?
千鶴さん
私が来る前だと家の人が一人分解されかかったらしく抗議が起きたそうですよ
はい?
千鶴さん
どうにも“私以外の男を家に招き入れる、あまつさえ同じ空間に住むとか裏切り行為だ”と大荒れしたらしく
ただのあほな彼氏ですねわかります
千鶴さん
それで仲裁に入った家の人が物理的に消滅させられかけてほかの人たちが数の力で抑え込んで話をしたらしくて
でも家の人たちってかなり霊的に強い人たちですよね
千鶴さん
ですね。でも準備してないうえに不意打ち食らったようなものですからね
わあ
千鶴さん
素質もかなりあったらしいですけども結局だめになって、私の場合、実働的なことができる弟子が欲しかったので先生の所に日本人だけども、どうだって話が言って女性っていうのでサクサクと進んだんですよ
すごいスムーズに話が行きましたもんね。中国語とか大丈夫なのか心配でしたよ
千鶴さん
スマホの通訳機能がすごく便利でしたね。それからこっちで実戦で話して言葉は覚えていく感じでしたし
だと本当に先生の神様は良い方にも悪い方にもあれですよね
千鶴さん
ですねえ。家の人たちを含めてもいい環境ではあるんですけども、もともとの土地神的な気質に生体媒体がいること、エネルギーを常に取る事ができることで随分と増幅した感じらしいですし
じゃあ、出会った当初のケンカとかは命がけみたいな気がしますね
千鶴さん
右手が自分の首を絞めるとか普通にあったらしいですよ。その時はいくら長針で刺したりしても痛みは感じても動きを止めることができない。そのうえ血が出ればそれはそれで喜んで舐められてるのも分かったって言ってましたからね
その辺聞くとやっぱり人間とは何か隔絶してますよね
千鶴さん
家の人たちは基本的にそういうものやいわゆる臓物的な生ものは求めないんですよ。猫がたまに肉や魚を食べたり、お供えや祭壇の果物は食べてますけども
見えないけどもそこにいる人を認識してくのも大変ですけどもその環境で男性がやってくるのはもっとやばいですよね
千鶴さん
私よりも若い人だったらしいんですけどもね。先生も“私も年を取ったから力のある弟子が欲しい”ってことだったので。でもまあ、神様からしたら先生はまだ若いままなんですよ。だから自分以外の男性的な存在がいるのはやっぱり嫌なんでしょうね
今でその状態だったら当時は、やばいやばくないのレベルじゃなかったのでは
千鶴さん
ですねえ。まだ体に来る方だといいらしいですけどもメンタルの方にくるようなことをたくさんしてきたので今でも釘を刺されてる感じはありますね。神様もそこは反省してるとは言ってましたけども

神様と人間、価値観の大いなる違い

何があったんですが?
千鶴さん
まあ物理的にかどうかはしりませんけども、やっぱり男女ですからね。寝かせないとかはしょっちゅうだったらしく
察しました
千鶴さん
ほかにも体の自由をとってしまうとか、夢の中でずっと話をして寝かせないとか
メンヘラってますね
千鶴さん
あまりにも疲れてしまった先生が腕を切り落とそうとしたこともあったらしいですよ。腕一本なくても死にはしないしお前も腕を持っていけるなら満足だろうって
とってもダメな感じのホストですね
千鶴さん
その時に神様がいずれ死ぬとしても完全な体でいてほしいからそれは嫌だという話をして、色んな事をすり合わせるようになったみたいですね。なのでここは地震とか来ても基本的に気が付かなくて朝のニュースとかでわかる感じですもん。近所の人からも昨日すごかったわねと言われて適当に合わせるのもやっと慣れてきました
なかなかに扱いの難しい神様ではある
千鶴さん
好きという気持ちとかもですけども、それをどうやって伝えるとか言葉の選び方とかが神様とかはものすごく不器用な部分はあるんです。なのでその辺を察することのできる霊能力とかが必要になってくるので古今東西神様の伴侶っていうのは中々慣れる人がいないんですよ。ただ、なんというか先生は仕事の時の名前と元々の名前、いわゆる真名と字もあるんですよ。その二つを知ってるのと呼んでいいのも神様だけで、神様についている名前も先生しか知らないですね。こっちの神様はその名前をものすごく大事にするのでそれで一つの満足にはなったみたいですよ。いまでも先生が神様の頭をなでたりしてますからね
いい話になってくれるといいんだけどもどうなんだろう
千鶴さん
若いことは物理的なダメージや住む家や住む部屋を何もしなくても壊してしまうとかもあったから今の家に落ち着くまで定住がなかったそうですよ。この家も曰くつきだったから血気を抑えるのにいいだろうってことで決めたらしいですし。なので世界中とまではいかないですけども先生も神様も大陸や東南アジアには結構いってるんですよ。なのでそっちの話とかもたまに聞かせてもらってます。双方の話を聞くと、かなりのずれはありますけどもね
想像ができるような気がします
千鶴さん
私がここに来た時も最初警戒したみたいですけどもね。暮らしていくうちにその辺はあまりなくなりましたね
ケンカのきっかけって何なんですかね?人と神様って感性も視点も違うと思うので
千鶴さん
それこそ、その二つですよ。先生がおいしそうだなって軒先の何かを見ても食事に重きを置かない神様からすれば、そこにいる人間を見ていると捉えますし。かまってほしい、自分を認識してほしいという部分をみるとそこに恋愛感情が乗っていても本人が気づかないんですよね。でもうちの神様はその辺もケンカするたびに先生とずっと話をしたみたいですよ。この気持ちがなんなのかはわからないって。そこで先生もゆっくりとそういうものなんだろうとして受け入れる側になっていったんだとは思います。家の人たちも元々は人なので家族の慕情やそういう感情を教えていったみたいですね。若いころの神様は人間ではないのはもちろんですが、基本的に本能と感情しかなかったらしいので
わあああ
千鶴さん
なので何度も先生は右腕を折られてるんですよ。片腕って生活するのがすごく大変ですからね。でもそう折ったところで先生が苦労するだけで実生活の手助けを神様ができるわけではない。それを何度も繰り返して今の形になってますね
体の大部分を食べられてるのもその辺からですか?
千鶴さん
でしょうね。見た目的な欠損はないですけども先生が完全に自分でなんの影響もなく動かせるってたぶん首から上だけだと思いますよ。その気になれば神様が簡単に操れるようにしてあるというか。それだけの部分をくれてやるから言うことを聞けというほうが大きいとは思いますが。普通に自分で何でもできますし、出歩けますけどもそうやって干渉することもできるというか。でもそれが多分婚姻的な証なんでしょうね。なので私は人以外は絶対に嫌だなって思うんですよ
それだけもらってもまだ満足はしないんですよね?
千鶴さん
本当に独占欲が強いんですよ神様って種族は。元が人であれ人以外であれ。その独占欲を上手にコントロールすることで家の繁栄とか歴史に名前を残してきた人っていうのは大陸だけじゃなく世界中にいます。さみしがり屋で独占欲が強い。そこに恋人をあてがうことでその二つを満足させ、こちらの願いを叶えさせる。生贄の家系っていうのもまだありますからね。代々特定の人間を供物としてどこかに売る。売られた後にどうなるのかはわからないですよ。巫女的な存在になって神卸しのための媒体になって短命になることもありますし、ただの食材になることもあります。伴侶としてささげられてもその愛情表現の家庭で食われたりもしますからね。神様の媒体や形態がなにかによって全く違いますもん。私も聞いた話ですけどもこう、丸呑み系の神様とかに嫁いだり婿入りしたすると本当に大変らしいですよ。裸で過ごすことが基本で丸呑みされている時間がすごく長く最終的に消化されて次の伴侶を求められるらしいですから。そういうのを使っていろんな良い事や悪い事をして世界を動かしてる人ってのはあちこちにいますからね
人じゃない形のほうが多いんですかね?
千鶴さん
人の形だと言語を使おうとしますけども、元が人であっても人の形を捨てて力を取るのもいますし、元は人でなくても人の形になってよりこちらを深く取り込もうとするのもいます。多いのは動物や虫を媒体としてそのままの形や進化した状態で神格化してしまうと退治するのも大変だとは聞きますね。人を食べれば食べるほどそういうものは強化されていきますし。それに比べればうちの神様はまだ人の形を維持してるのと先生がエネルギー源になってる分だけ話はしやすいというか。ただ、先生がいなかったら本当に暴走系の神様になってたんじゃないですかね。そうやって神様に愛されることを避けるために霊媒師にならない女性も多いですから。男性が多いってのも割と納得できるんですよ
たしかに中国って道士的な人って男性が多いですよね

同性の霊能者と結婚した「イレギュラーな神様」も?

千鶴さん
まあ、神様って基本的に異性というか女好きが多いですけどもイレギュラーな方はいますから
イレギュラーな方
千鶴さん
うちにくる男性の同業者でうちの神様が嫌がらない方がいるんですよ。私くらいの年齢の方なんですけども。そのかたも野良の神様と婚姻関係的なものを結んでるんですがどっちも男性なんですよね
イレギュラーですね
千鶴さん
元々はその方も普通に恋人がいたらしいんですけどもいろいろあって覚悟を決めたって言ってましたね。前に写真を見せてもらったんですけども恋人がいた時代の写真は確かに美形ではあるんですけども男性的なんですよ。今は中世的な感じで髪もまとめられてますね。道とかですれ違ったら初見で性別見分けるのは難しいかもしれないです。スレンダーな美形なので神様が好む容姿になってる感じはしますね
それくらい安全圏な存在じゃないとダメなんですね
千鶴さん
うちの先生は指輪ではなく腕輪なんですが、その二人は指輪なんですよ。仕事の依頼で手に入ったものだって言ってましたけども羨ましがってましたね
そこまで悟りを開くにはすごくいろんなことが必要ですよね
千鶴さん
そうですねえ。今度会ったらちゃんと話を聞いておきますね
ぜひお願いします。しかしイレギュラーな神様か……
千鶴さん
人がベースだと割とイレギュラーもありますよ。大陸はもともと男性間の恋愛も古来からありましたし
アー……たしかに
千鶴さん
男性であれ女性であれこの相手となったら逃げるのはすごく難しいですからね。なのでたぶん覚悟を決めましたってああなったんじゃないですかね。腕のいい方で大陸のほうにもいかれますし、ヨーロッパとかにも普通にいってましたよ。男性同士だからフットワークも軽いですし
まあ、ジェンダーフリーの時代ですからね
千鶴さん
神様にとっては性別もそこまで気にならないことが多いみたいですね。女性の神様で女性の巫女さん従えてるともあるみたいですし。男女が多いですけどもそうじゃないこともあるので
意外な話が多くてびっくりしました
千鶴さん
うちの神様は男性的な部分が強いのもあったんじゃないですかね。かつたまたま先生が女性だったって感じで

神様も人になれると穏やかに

最近はハードなケンカは千鶴さんが来る前くらいですかね?
千鶴さん
ですねえ。仕事に行くときは、それはそれで割り切ってますし、大まかな話は私もいるので。たまに小さい子にかまって遊ぶ程度には人なれしてきてますよ
人なれ
千鶴さん
人なれしない神様は外に出せないんですよ。なので生贄系の家が存在するのとそうやって生計を建てれる家が出てくるという話にもなっちゃいますね。日本でも昔は売られた子供は遊郭とかいうのがありましたけども、どっちかというと供物や神様相手の遊女的なものに男の子も女の子もなることが多かったみたいですね。そういう場合だと少しお金もよかったみたいです。遊郭みたいに逃げることはできないのと確実に死んでしまうってのがあるので。買っていく側も何かの気持ちはあったんでしょうね。そういうのは多分そっちにいるほうが調べやすいかもしれませんよ。こっちでも検閲がないネットなのでまだ台湾はいいですが大陸のほうは検索も自由ではないですからね
神様って結構、闇深い話が多いですよね
千鶴さん
ましかそうじゃないか程度だって先生も言いますねえ。今からもそういういろんなものから神様になるものは出てきますし。同じように神様だったものが風化して消えていくのを合わせれば数は大体同じになるでしょうけども
なるほど
千鶴さん
ただ、いま神様になっているものって大戦を経験してきてるんですよ。なので強さが結構硬いというか。今からの神様がそういう大量の肉や臓物、血を得る機会があるかってなると無いほうがいいですよね。そうなるかはちょっとわかりませんけども
ですねえ……まさかこんな事態になるなんて誰も思いませんよね
千鶴さん
いまではなくともいずれあの辺の地域での土地神様たちが強力になっていくんだとは思います。それは向こうの人たちに何とかしてもらうしかないですからねえ。アジア圏の私たちじゃ交渉も難しいですし
いろんな話が聞けるのはありがたいですが怖いですねやっぱり。世界情勢やそこから進化していく人以外のものとかの話は
千鶴さん
ですねえ。本当に何事もなく過ごせるのが一番ですよ。私もまだしばらくはこっちにいますので。でもスカイプとかあるのは便利でいいですよね。気兼ねなく話せますし
ですね。こういうのは本当にありがたいですよね。ネットを介した通話機能ってこうやってインタビューもさせてもらえますし
千鶴さん
私も日本語が聞けるし話せるし愚痴も聞いてもらえるので(笑)
今日はありがとうございまいました。またいろいろと聞かせてください

この記事を書いた人

小さいころから占いに興味があって、色々と勉強しているうちにどんどん好きになり、皆さんにも占いの良さを知ってほしくて記事を書いています。

知り合いに占い師や霊能力者、お寺の住職がたくさんいるので、その方たちにインタビューして記事を書いています。

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