生理前、生理中に家庭用脱毛器を使っても大丈夫？注意点や効果について

最近の家庭用脱毛器の進歩はめざましく、効果を実感できるものが増えています。

仕事や育児の合間に自宅で脱毛器を使用する人
サロン・クリニックと併用する人

さまざまな使い方ができるので便利ですよね。

自分で脱毛器を使用する場合でも、サロンやクリニックと同様に一定の間隔をあけて脱毛していくことに変わりありません。

ところで、次の脱毛のタイミングが生理と重なってしまったらどうしますか？

「普段から生理は軽いほうだから」
「終わりかけだから」

とそのまま脱毛しようとするかもしれませんが、ちょっと待ってください！

生理中の脱毛はお肌にとってよくないことが多く、思いもよらない肌トラブルを起こしてしまうリスクがあります。

そこで今回は、

といった疑問を解説したいと思います！

生理中に家庭用脱毛器を使って脱毛をする時にやってはいけない3つの理由とは

肌の状態が普段よりも敏感になっているから

女性の場合、生理中の肌はとても敏感になりがちです。

生理期間中の女性の肌は、2つのホルモンによって影響を受けます。
そのホルモンはエストロゲンとプロゲステロンであり、生理をコントロールしてくれます。

エストロゲンは、肌の状態に良い影響を与えるのが特徴です。

プロゲステロンによって、妊娠の維持を最優先にした肌や体調の変化を促します。

エストロゲンとプロゲステロンは、少し分泌される量が変わるだけでも体の様々な不調や体の変化を与えます。

生理開始日の約14日が経ってから、排卵後にプロゲステロンが徐々に増えてきます。
このホルモンは約10日間分泌され、高温期と呼ばれる基礎体温が高くなる時期になります。

PMS（月経症候群）は、プロゲステロンやエストロゲンの分泌量が急激に変化した事で引き起こされます。
症状としては、眠気やむくみやだるさなどを感じる事です。

PMSの時は、プロゲステロンの分泌量が増えて、エストロゲンの分泌は減少していきます。

生理中は肌が乾燥し易くなり、肌荒れやニキビや吹き出物などの肌トラブルを引き起こします。

生理中にメイクをすると、化粧のノリが悪く感じる要因の一つです。

肌トラブルが起こっている時は、皮膚のバリア機能が低下しています。
この時に光やレーザーの照射を行うと、肌へのダメージが大きくなり、通常よりも赤みが強く出てしまう事があります。

光脱毛を行うと、それに伴った炎症は数日で治まります。
しかし、肌トラブル時に照射をすると１週間以上治らないといった事も起こります。

普段よりも施術時の痛みを感じやすくなる

生理中は肌が敏感になったり、肌トラブルが起こっていたりします。
この肌の状態の時に施術を行うと、痛みが普段よりも強く感じる事があります。

光脱毛の光やレーザーの照射で感じられる痛みは、輪ゴムではじかれたような痛さです。

肌の状態が違うので、普段よりもかなり痛みを感じます。

生理中に施術を行い、痛みが強過ぎて途中で施術を止めてしまう人もいます。

脱毛効果が存分に得られない事もある

生理中のホルモンバランスが脱毛効果に影響を与える事はありませんが、生理中に施術を行う場合、光の照射量を弱めて行うのが一般的です。

その為、どうしても通常より脱毛効果が弱くなってしまいます。

光照射で脱毛の効果を引き出す際に、毛が太い部位や毛が密集している部位は一定の光照射量が必要になります。
こういった時に痛みが増すように感じられる事があります。

生理中の脱毛はサロンよりも家庭用脱毛器を使った方が良いのか

生理中は家庭用脱毛器であっても基本的に使用しない方が良い

生理中の痛みが嫌であるので、サロンやクリニックに行くのをためらってしまう事があるでしょう。
多くの人は、家庭用脱毛器を使えば、生理中でも痛みはそれほど無いのではないかと考える事が多いです。

家庭用脱毛器は自分専用である為、経血で汚れてしまった場合に衛生面で心配する必要がありません。

しかし、家庭用脱毛器は光やレーザーを照射して処理を行う性質上、肌に一定のダメージを与えます。

生理中は肌トラブルが起き易い状態である為、家庭用脱毛器を使ってもサロンやクリニックでの施術と同様の悪影響を受けるので注意しなければいけません。

家庭用脱毛器を使うと、効果を出す為に痛みを我慢してしまい、肌に過剰なダメージを与えている事に気づかず、脱毛後の炎症が悪化してヤケドをする事があります。

自己判断で脱毛を続けると、かえって症状を悪化させてしまいます。

生理中にどうしても脱毛したい時にはどうすれば良いのか

デートや旅行前に、ムダ毛を処理しておきたい事があるでしょう。
その時に生理中になっていると、基本的には余計な肌トラブルを避ける為に脱毛をしないのが良いです。

生理中の肌の状態は個人差があります。
気をつけて脱毛を行えば、肌トラブルをある程度起こさないように出来るかもしれません。

生理中の脱毛処理の際の肌トラブルを避ける時に、気をつけておきたい事を3つ紹介します。

生理中であることを意識しながら脱毛を行うようにする

サロンやクリニックの中には、生理中でも利用出来る所があります。
そういったサロンやクリニックを探して、施術前に生理中である事を申告すれば、施術を受けられるでしょう。

生理を配慮して施術が行われるので、光照射量を少なめにするケースが多いです。
その為、効果が半減してしまう可能性はあります。

家庭用脱毛器を使用する時は、脱毛器を清潔に保つ事が大事です。
事前の準備を入念に行っておく事で、安全性を高められます。

脱毛をして痛みや炎症が出たらやめる

サロン・クリニックで施術を受けた時に、痛みを強く感じる事があれば、直ぐにスタッフに痛みがある事を話しましょう。

痛みを無理に耐える必要はなく、耐える事で赤みや炎症が酷くなる事があります。

家庭用脱毛器を使って脱毛処理を行うのであれば、全て自己責任になります。

家庭用脱毛器の取り扱いに慣れていても、突如トラブルが起こる可能性があります。
通常よりも弱い設定で行うのが良いでしょう。

痛みを激しく感じられるなら、脱毛器の使用は止めておいた方が無難です。

脱毛した後の肌のケアは入念に行う

普段より赤みなどが強く出ているなら、サロン・クリニックの指示に従ってスキンケアをしていきます。

自分で脱毛をした場合は、保冷剤や濡れタオルなどを使って脱毛した部分を冷却します。
保湿も併せて行っておきましょう。
毛穴のトラブルを避けるには、市販薬を用意しておくと役立ちます。

スキンケアを行って赤みが引かなかったり、ヒリヒリしたりするなら、皮膚科を受診する必要があります。

サロン・クリニックの生理中の対応は、どのようになっているのか

生理中のVIO脱毛の施術を行ってくれない事が大半である

感染症のリスクを考慮して、施術台や施術器具が経血で汚れてしまわないようにするサロンやクリニックは多いです。

その為、事前に生理中である事を申し出れば、予約の取り直しが出来るようになっています。

タンポンを使用すれば、施術を受けられるクリニックもあります。
しかし、生理時は肌トラブルのリスクが高まったり、肌が敏感になっているので強い痛みを感じたりするので、サロンやクリニックでは生理中の施術のデメリットについて説明してくれます。

いつでも脱毛は出来るので生理中には無理をしない事が大切であり、体調の良い時や生理中ではない時に施術を受けられるように計画しておきましょう。

VIO以外であれば、施術が出来る事がある

多くのサロン・クリニックでは、VIO以外の箇所であれば、生理中でも脱毛する事が出来ます。
しかし、生理中の脱毛施術を推奨していません。

生理中の肌の状態は、全身に影響を与えます。

サロン・クリニック側は、利用者が生理中に施術を受けて本来の脱毛効果が出なかったり、肌トラブルが起こったりする事で、利用者とのトラブルが発生するのを極力避けたいと基本的に考えています。

生理中に施術を受ける時に気をつけておきたい事とは

どうしても施術を受けたいなら、クリニックやサロンのスタッフに生理中である事を伝えておきましょう。

施術を受ける前に、自分の肌の状態を確認します。
肌トラブルが起こっている場合は、施術を受けないようにするのが無難です。

生理中に施術を受けた後は、普段よりも赤みやかゆみなどが強く出る事があります。
丁寧にスキンケアを行って経過観察する事が必要で、症状が酷い場合は皮膚科に行く事も考えておくと良いです。

脱毛予約のキャンセル・取り直しは、どのようになっているのか

サロン・クリニックによって、生理時のキャンセルの対応は異なります。

生理で施術を受けられないという事は、サロンやクリニックも分かっているので、どういった対応を行っているのかを事前に確認しておくと慌てずに済みます。

確認しておく事は、キャンセル無料の期限がどうなっているのか、前日や当日のキャンセルによって、1回分が消化されてしまうのかという事です。

いくつかのサロンやクリニックのキャンセルの方法を紹介します。

生理が終わってから1週間後が脱毛の効果が得られ易いタイミングである

サロン・クリニックは、生理が終わってから1週間が脱毛効果が最も得られ易いとしています。

その理由は、エストロゲンの分泌が増える事で肌の状態が安定するからです。

もっと限定的に「生理が終わって2日後から排卵までの5日程度」としているサロンやクリニックもあります。

生理周期が安定しているのであれば、このタイミングで施術を受けるように計画してみても良いでしょう。

生理中の脱毛は肌の状態を保つ為にも避けた方が良い

家庭用脱毛器を使っても、サロンやクリニックで施術をしても生理周期を考慮して脱毛をしていく必要があるので、いずれも手間がかかります。

何回か脱毛を行う事で効果が出るので、生理の時の処理は止めておき、肌の状態が良い時に施術を行うのが長い目で見ると肌の状態も良くなります。

脱毛の効果をしっかりと出したいなら、生理中の脱毛は行わないようにしましょう。