重いペットボトルの水を買いに行く手間もなく、いつでもおいしい水やお湯が飲めるウォーターサーバー。
ボトルの水が空になったら新しいボトルと交換するだけという便利さゆえ、もうウォーターサーバーのない生活には戻れないという方も多くいらっしゃいます。
しかし、引っ越しや維持費などを理由に解約せざるを得ない場合や他のメーカーに乗り換えたい場合、現在使用しているウォーターサーバーはどうすればよいのでしょうか。
各社ボトルの種類やプランからウォーターサーバーを比較しサーバー本体とボトルの処分方法について徹底調査していきたいと思います。
目次
ウォーターサーバーの処分方法をご存じですか?
自宅でおいしい天然水やキレイで安全なミネラルウォーター・ピュアウォーターを飲むためには、ウォーターサーバーをレンタルまたは買取りする必要があります。
具体的な商品はウォーターサーバーおすすめのページをご確認ください。
ただし、現在買取りという形で利用できるのはほんの一部のメーカーのみなので、大多数の方はレンタルで利用することになります。
そしてもちろん、レンタルと買取りでは処分方法が異なります。両者の違いを見てみましょう。
レンタルの場合はどうするの?
レンタルの場合、不要になったサーバーは返却することになります。返却の仕方はメーカーによって2つのタイプがあります。
①解約の手続きをするとメーカーが引き取りにきてくれる
②解約の手続きをした後、自分自身でサーバーの梱包をし、宅配業者に集荷の連絡をして引き取りにきてもらう
また、多くのメーカーでは1~2年ほどの最低利用期間が設けられており、その期間未満で解約する場合は3,000~15,000円ほどの違約金が発生します。さらに、②の場合、サーバーの返送にかかる料金を負担しなければならない場合もあります。
このように、解約時には思わぬ出費がかさむことがあるので、ウォーターサーバーのメーカーを選ぶ際には、最低利用期間・解約手数料・サーバーの返却の仕方についてきちんと確認しておくと良いでしょう。
買取りの場合はどうするの?
買取りの場合、サーバーの所有権はご自身にあるため、不要になった際は各家庭で処分しなければなりません。
方法としては、市区町村の粗大ゴミ受付センター、または民間の廃品回収業者などに連絡をし、引取りにきてもらうのが一般的です。その際、市区町村の場合は数百円、民間の場合は数千円の回収料や廃棄料がかかります。
ウォーターサーバーのボトル処分方法は3つあります
ウォーターサーバーで使用されているボトルには、リターナブル方式(ガロンボトル)、ワンウェイ方式(ペットボトル)、ワンウェイ方式(ウォーターバッグ)の3種類があり、それぞれ処分方法が異なります。
▼ウォーターサーバーのボトルについて
ガロンボトルは危険?ワンウェイやバッグインボックスと比較
リターナブル方式(ガロンボトル)の処分方法は?
日本にウォーターサーバーが普及した当初から使用されているタイプのボトルで、再利用できる硬質プラスチック(ポリカーボネート)でできています。
空ボトルは定期的にメーカーが回収し、洗浄・殺菌して繰り返し使用するため、使用済みのボトルは回収日まで自宅に保管しておきます。
ワンウェイ方式(ペットボトル)の処分方法は?
ペットボトルと同じ材質の使い捨てタイプのウォーターボトルです。使用後、ボトルキャップは外して可燃ゴミへ、本体はつぶして資源ゴミとして処分することが可能。
ペットボトルタイプのボトルはダンボールの箱に入った状態で届くため、ダンボールも資源ゴミに出す必要があります。
ワンウェイ方式(ウォーターバッグ)の処分方法は?
厚手のビニールのような柔らかい素材でできています。通常のウォーターバッグのほか、バッグインボックスといって、専用のダンボール箱にウォーターバッグを入れた状態でサーバーに設置するものもあります。
使用済みのウォーターバッグは小さく畳み可燃ゴミとして、ダンボールは資源ゴミとして処分します。
メーカー別ボトルの種類
ボトルの種類 | 使用後 | メーカー名 |
リターナブルボトル | 回収 | リースキンウォーター/ハワイアンウォーター/クリクラ/おいしい水の宅配便/アルピナウォーター/アクアクララ |
ワンウェイボトル(ペットボトル) | 自分で処分 | ユニマット/プレミアムウォーター/ネイフィールウォーター/ナチュラルガーデン日本の名水/コスモウォーター/クリティア/オーケンウォーター/ウォーターワン/クリクラミオ/BLUEウォーター |
ワンウェイボトル(ウォーターバッグ) | 自分で処分 | フレシャス/ダスキンウォーターサーバー/富士の湧水/ウォーターエナジー/富士の桜名水 |
ウォーターサーバーのペットボトル処分は簡単?面倒?
ペットボトルタイプの場合、リターナブルボトル(ガロンボトル)のように業者の回収日まで待つ必要がなく、自分で処分できるという点が最大の特徴です。
ただし、資源ゴミの回収頻度は地域によって異なります。そのため、毎週回収がある地域は問題ありませんが、月1回しかない場合はしばらく空ボトルを保管しておく必要があります。
つぶせるとはいえペットボトルと同じ素材なので、複数本になればやはりかさばってしまいます。また、梱包用のダンボールも自宅で処分する必要があります。
しかし、最近ではスーパーなどでも資源ゴミの回収をしているところが増えてきているので、地域の回収頻度が少ない場合はそちらを利用するのも一つの手です。
ウォーターサーバーを廃棄する際の注意点とは?
不要になったウォーターサーバーの処分に困ったり、処分にかかる費用がもったいないからといって不法投棄をしては絶対にいけません。不法投棄には、5年以下の懲役または1000万円以下の罰金といった厳しい罰則が設けられています。
処分費用がもったいないという方は、平均4,000~5,000円ほどかかる民間の廃品回収業者ではなく、行政の粗大ごみ回収センターなどにお願いしましょう。各市区町村で多少違いはありますが300~600円ほどで処分してもらうことができます。
また、使わなくなったレンタルのウォーターサーバーを友人に譲りたいといった話も耳にしますが、メーカーとのレンタル契約解除後、譲り受けた方がボトルのみを購入することはできないので要注意です。
まとめ
ウォーターサーバーを選ぶ際は、水のおいしさや使いやすさはもちろん、万が一解約する場合のサーバーの処分方法や処分する際にかかる費用も調べておくと安心です。
また、リターナブル方式(ガロンボトル)とワンウェイ方式(ペットボトル・ウォーターバッグ)では、空になったボトルの処分方法が異なります。空ボトルを保管しておくスペースが確保できるご家庭であれば、自分で処理する必要のないガロンボトルは大変便利ですし、ゴミ集積所が近くにある場合や、資源ゴミの収集回数が多い地域にお住まいの方であればペットボトルタイプがおすすめです。
それぞれのメリット・デメリットをよく理解し、より負担のかからない処分ができるウォーターサーバーを選びましょう。
コメント