都市伝説やシャレにならない怖い話などは映画などにもなっているものもありメジャー化してきました。
これらのお話は実体験風に作られた創作であるものなども多く存在しています。
最近ではあまり知られてはいませんがもともとは「怖い話であれば創作もOK」というスタンスであり創作ホラーも多くあります。
今回はそれらの都市伝説やシャレにならない怖い話でも有名なコトリバコの検証を恵美さんと行ってみました。
目次
ネット掲示板などから有名になった心霊ストーリー
恵美さんはコトリバコしってる?
恵美さん
洒落にならない怖い話のあれね
ですです。あれって本当なのかね?
恵美さん
うーん、あれ自体は私はそこまでひどいものを感じなかったんだけども、元の話になるものはあると思ってる。それを何かで聞いてほかのものとかと組み合わせてコトリバコにしたんじゃないかな。本当にまずい話だとその場で大体わかるし
元ネタはあるのねえ
恵美さん
一つじゃなくいくつかの話を組み合わせたんじゃないのかなあ。コトリバコ、子取り箱みたいな感じで作っていって。文章構成力はあるとおもう
(笑)
血を使った呪詛は、霊能者も引き受けたくない仕事
恵美さん
血を使った呪詛の解除ってあんまりないんだよねえ。逆に血を吸わせてしまってそれに力をつけかねないというか……私も血を使ったものの除霊とか解呪とかはあんまり受けたくないのはあるからね
結構厄介なものなんですね
恵美さん
厄介なので断ることもあるよ。昔の人っていうのは本当に犠牲を払ってそういった呪詛を達成させようとしてたからね。血、肉、骨。特に骨とかは古い骨や古い骨でちょっと問題のある骨だったりすると結構な力をもってる
と、いいますと?
恵美さん
古い骨っていうのはいろんなものを吸ってるんだ。特に怖いのは古代人の骨や人身御供になった骨だねえ
口に出してはあまりよくない一族というか、海外からのってはきいたことはあるね
恵美さん
まあ大体そこに落ちつくんだよね。私も大学の時に結構そういう話は聞いたからねえ。知識として知っておくとおいそれと墓荒らしとかはできないよね
たしかに
恵美さん
ただ、墓荒らしだけじゃなくいわゆる盗掘とかの方がそういうものは取れるからね。中にある美術品とかが狙いであったとしても、その骨があったら高く買うといわれたらどうなると思う?
骨までほしいっていうのはなかなか少ないから買い取ってもらえるならってなるよね
恵美さん
考古学者とかなら、いいんだけどもさ、依頼者が術師や呪詛を生業にしてる人物だったらそれはとても問題になるからね
わあ
恵美さん
まあ、そういう感じだから国内で作られていて血を吸わせたとしても骨よりは幾分かは増しかなぁって考えてしまうよね。仮に本物だという状態で仮定するならばだけども
「コトリバコ」の元ネタになった心霊体験の話や伝承はある?
コトリバコは元の呪詛みたいのはある感じ?
恵美さん
木箱を使って化け物を閉じ込めたり、鏡と鏡を使って瓶の中に悪魔を落下させるとかは古来からあるからねえ。特に日本は木箱に閉じ込めるのが多いし、木箱を開けるのを失敗すると大事故になるのはおとぎ話にもある
おとぎ話?
恵美さん
はなさかじいさん、なんかはそれ系だよね。はずれをひけば蛇が出る。マイルドに蛇って表現になってるけども人の恨みを買ってる人に対して蛇が出るだけで済むと思うかい?
鬼が出るか蛇が出るかってやつか
恵美さん
どっちもそんなにうれしいものじゃないけどもねえ
じゃあコトリバコの元ネタもそういう感じ?
恵美さん
箱の見た目は多分あれだと思うんだ。ルービックキューブ。あれは正方形以外の形のものもあるからあれの中心に何かあればという所からの発想かなあ
じゃあ、仮にコトリバコをあの話のレシピ通りに作ったとしたらどうなの?
恵美さん
まあ、現代だと色々と無理だけどもそれをできると仮定してだけども、まず作る人の心が持つかどうかが大きな部分になってくるかなあ
確かに、内臓やら指やら子供やら胎児やらだからねえ……
恵美さん
かつ、その手順をすべて間違えることなく、素材を間違えることなくやらなきゃいけなんだよ。これは呪いっていうのは手順があるからなんだけども、その手順を踏んでいくうちに何度も戻ることができる状態があるのね。ここでやめればまだ大丈夫、しっぱいしたら効力はなくなるとかそういった感じで
百度参りとかも99まではまだかろうじて戻れる道なんだっけ?
恵美さん
一応ね。ただ99まで来てる場合だと完全に人に戻れるかっていうと微妙だけどもね。時間はかかるけども人にはなると思う。99で止まるのは本当はどこかでもっと違う方法で何とかできたかもしれないって考えてると思うからねえ。でも100まで強い意志で成し遂げる人ってのもいるんだわ。それは今もね
今でもいるよねえ、百度参りする人
恵美さん
ああいうのを完遂する人ってね、最初からもう全部決まってるし始めてしまったらもう止まらないんだよ。もう覚悟ができてしまってる。そこまでその人を追い込んでしまったっていうものはそう簡単なものでも浅いものでもない。自分が人であることを供物にしてでも相手の不幸を確実に作りたい、人の肉を食べずに、だれにも頼らずに自分の力だけで鬼になる。能面の生成がそれだねえ。般若は百度参りを終えてそのあと儀式を終えれば般若として鬼になる。もう戻れないし戻る気もないからそうなるわけであって
じゃあ生成の間に止めれば人に戻る感じ?
恵美さん
うーんそれも何とも言えないねえ。百度終わってるのはもう契約しちゃってるからその契約を解除するにはそれなりにつよい神職の人を連れてこなきゃいけないと思うし、ほとんどいないかなあ。個人的には99の時点でも生成だと思ってるし。ただ引き返せるのは99かね
なるほど……じゃあコトリバコも作り上げるまでが大変て感じですの?
恵美さん
基本的に作るのは一人だと思う。材料を集めるとかは複数でもいいけども実行する人は一人の方が効果はあがるからね。その人の心が折れたらそこで効果は途切れる。だからこそ命を使った契約っていうのは重いんだよ
よほどの恨みじゃないと無理だよね
恵美さん
ストレートに犯罪に走った方が早い。ただそれは当代の決着でしかないから一族を長く呪ったり根絶やしにするならそういった本当に強い心がないと無理だねえ。そこまでの恨みを買うのもすごいけれども、どうやったらそうなるのかも私は気になるねえ。自分の人生のすべてを使って相手をどうにかしたいっていうのはなかなか難しいもんだよね
仮に同じ方法で完成したら効果はあると思う?
恵美さん
うーん、工程を見てても私はそこまでとは思わないかなあ。自分、もしくは自分に近いもの。実子とか奥さんの臓器や血を使うとかそういうものになってくる。誰でもいいわけじゃないんだよね。呪いとかもある意味一種の神様との契約になる。そこまでの強い何かと供物があれば神様だって聞くしかない。他人の命使うなら古代人の骨にいくかなあ、私ならね
でも血を使ったりあまりいい言葉ではないけども子供を使ったりする呪詛的なものはあるわけだよね?
恵美さん
だねえ。それは本当に昔からあるし、大蛇に赤子をささげたとかそういう感じの。人身御供もそれになるねえ。自分の身内や血の入ったもの、もしくは自分自身を対価にすることで得られる加護は大きくなる。神様ってそういうものだしそのへんはちゃんと見てるよ。取りすぎたら少し長めにいいことが続いたりもするし
それ聞くと納得できるなあ
恵美さん
昔の神主や神職も独身だったのは神様に自分の血を残すことをあきらめるという対価を払ってるというかね。中にはまあ神様との結婚みたいな形の神職の人らもいただろうし。そういう人らは人としての普通の生活をあきらめるという対価を払ってる。その恩恵で村の人を守ってもらう。自分も確かにその村の中に入っているけれどもそういう覚悟をもてるかどうかってすごく大きいでしょ
だねえ
恵美さん
それが他人の命を使っていくという部分も含めて覚悟はどうなんだろうってなるね。すべて自分の家のものでやるならば話は別になる。村のみんなで~の部分は割と引っかかるかなあ。たとえその村がいわゆる被差別といわれる存在であっても。海外から来た人らが、まつろわぬ一族やまつろわぬ神様だとしてもね。だったらその海外の人に近い古代人の骨を探した方がいいと思ってしまう。複合型にホラー映画の知識とかとミステリーが好きな人なんじゃないかな。あとは日本人はどうしても被差別と聞くとそれだけで構えてしまうからその辺を上手に使ってるなあと
そういう見方はなかなかないよねえ
恵美さん
私もKちゃんとだからそういうものをみたりもするけども、好きでみるかっていったら普通にアルマジロランドとか見てる方が楽しいからねえ。ただ、いつの時代でも人って結局は夜や見えないものは怖いんだよ。今だってそれは変わらない。どれだけ明るい眠らない歌舞伎町であってもビルの隙間の闇は怖い。そういう恐れが人には大事だからね
私も夜はあんまり出歩かないねえ
恵美さん
うん。それでいいんだよ。今だってよくないものはいっぱいいるからね。あんまり出歩かない、用事が終わったら帰る。それでいいんだと思うよ。実際によるだろうと昼だろうとそこには人以外の者はいるからね
本物の霊能者が、「コトリバコ」の話の中にいたらどう対処する?
今の時代まで残る呪いっていうのはあるのかね。コトリバコみたいな
恵美さん
あーそれはあるある。それは本当に面倒だから専門家に持って行ってくださいコースになるよ
例えばどんな?
恵美さん
古代人の骨を自分の体の中に埋め込んでかつ、即身仏みたいにゆっくりと苦しい方法で自分の意志でああいった状態になった存在。逆即身仏みたいな。そういう存在はまあ少ないけどもしっかりと今も効力をだしてるよ。だいぶ弱まってるとは思うけどもそれでも数百年の怨念を絶った数日では切れないからね。それは預かって時間をかけてになる。タイミングよくそのリミットにあたったって設定がコトリバコなんだろうけどもそれでも短時間での解呪はできないとはおもうなあ。解呪した人がよほどしっかりとした家で普段からそういうことをしてるなら、分かるけどもそうじゃない設定だからね。私は神職じゃない僧職だけども、それでも一瞬でどうにかできるものっていうのは私よりも弱い存在になる。一応場数はそれなりに踏んでるし、除霊という部分においては専門職までは行かなくてもできると思ってる。ただ、解呪っていうのは絡まった糸をほどくイメージなんだよ。だから無理やり切ったら自分の手もやられるし、色んな所に傷がつく。その辺も私は気にしてしまうねえ
なるほど……じゃあ恵美さんがさ、コトリバコを解呪する側だったとしてあのお話の中にいたらどうする?
恵美さん
解呪は呪文でも読経でもないからなあ……私だったらひとまず燃やしてみるかな。燃やしてまだ形を保ってるならちゃんとするべきだし。女と子供に災厄をもたらすから、呪いって大体内臓が柔らかい人から受けるからそうなるというか。男性でもそういう体質ならかかると思うよああいった特殊呪物のものって
内臓が柔らかい
恵美さん
ああいう魔物系って柔らかい内臓が好きだから生まれて間もない子供とかがすごい、ごちそうになるよ。体内に便とかない状態の本当に生まれたその日の子供をささげるとかだったら、でかい願いもかなえてくれる。ただ、その場合は神様をしっかりと選ばなきゃいけない。中には人肉とかよりも鹿の頭とか好む神様もいるし。供物の子供とかに育てるなら計画性も大事になる。呪いって一朝一夕じゃないからね。すごくしっかりとした下準備がある。だから解く側も大変
なんとなく納得できますね
本物の霊能者が語る本質「知らないものは怖い」
恵美さん
山陰の方の土着信仰ってあんまり分からないけども、根の国とかあるわけだし出雲大社もある。そういう神仏に関するでかいものが、結構あると考えればまあそれに対していろんなものは出てくるよね。根の国は亡者信仰だろうし、海を渡れば四国もある。そういった所で生まれた方っていうのは北の方にいる私たちとは違うものだからねえ
そうだねえ……私も信州あたりまではある程度知ってるけども山陰や九州てなってくるとそこまで手が回らないというか
恵美さん
そういうものだからね。知らないことでより怖さってのは増してくる。また、観覧注意とかあるとちょっとかまえるしね。見た後にどうしたらいいですかとか檀家さんのお孫さんかから結構きたからねえ……心配ならお寺おいで~ってはいったけども実際に見ただけで何か起きるというのは自分が“おこしている”っていうのがただしい。本当に観覧したらまずいものはそもそもかけないし、書物とかに残してると思うよ。あの呪文唱えて水をのむとかのもね、あれ自体も特に呪いとかじゃない。でも誰かがこれは呪いだっていえば信じちゃうでしょ?そういう部分が大きいし面白いよね
確かに私も始めてあれ系読んだときは怖かった
恵美さん
自分の生活に普段ないものだからね。慣れてると“いやそれはないなあ”って分かるからね。その辺も含めてシャレにならない怖い話って上手な作りだと思う。まあ何個かは本当のものもあるんだとは思うけどもね
リョウメンスクナとか?
恵美さん
あれは微妙。物部何たらと移動した後に地震や災厄が起きたとかはないと思う。そこまでの呪物を作れるだけの段階を踏んでないし、それだけの呪物が教祖一人の命で願いなんてかなえないよ。ただ、ああいった形のものを呪物ではなくというか……それを作る事でそれに飢饉とかそういうのをそれに背負わせてうめてしまうというのはあったと思うよ。ただそれはそこの土地だからこそ効果が出せる。移動先で呪物が力を出せるというのはすごくまれなことだからねえ。あれも多分、阿修羅か何かを見て考えたのとシャム双生児の言葉の響きかね。ただ、ああいう人工的に異形は確かに作られてたよ。それを何にするかというのはまた違ってくるけども。本当に強いものを作るなら術師とかと僧侶で作ってお互いを嫌いあって罵るようにしてゆっくりと命を削っていって最後はお互いにすがるしかないようにするとまあそれなりにまずいものはできると思う
ほうほう
恵美さん
ただこれもね、ある程度の強さが必要だから簡単にできるものでもないねえ。コトリバコとかもだけどもそこまで長持ちさせるなら本当にそれくらいの素材を使ってっていうのはある。命を使った武器は命を吸収するたびに弱体化することもあるからね
なんかすごく面白いことを聞いてしまった
恵美さん
こういうのは同期に好きなのがいるから今度聞いておくわ
よろしくおねがいします