お寺に除霊をお願いしたい! そんなときどうすればいい?

お寺で除霊をお願いする場合にはどうしたらいいの?

お祓いというとまず神社やお寺を思い浮かべる人は多いと思います。
この中で神社は神主さんが常に在住している場合と神事や祭事なの時だけやってくるなどの場合があり、即時の対面ができないことも珍しくありません。
それに対してお寺のほうは基本的に住職や副住職のどちからは常駐しています。
所要などで退席していても家族の方などもいるので言付けや待たせてもらうこともできます。
このために急ぎのお祓いなどはまず菩提寺にお願いする人はめずらしくありません。
今回はお寺でお祓いをお願いするときやお祓いのできるお寺を見つけるにはどうしたらいいのかを現役副住職の恵美さんにインタビューしてみました。

目次

お寺でお祓いはできるの?

今回はお寺でお祓いはできるのか?どうやたらお祓いできるお寺を見つけられるのか?を聞きたいのですが
恵美さん
筍と山菜を山ほどもらったのでちゃんと答えます
自前の山のものだからそれは気にしなくていいよ(笑)
恵美さん
旬のもので鮮度の高いものってお供物にさせてもらうのにもすごくありがたいのと、今の時期は私も買いに行ったりできないからね。ええと、お寺でもお祓いは多分できないほうが多いんだな。基本的に僧侶というのは霊的なものはあるとして考えるけれどもそれが見えるとなればかなり数は絞られてくる
たしかにお寺に生まれたからみんな霊能者ってわけでもないですもんね
恵美さん
ただ。お寺って空間は此の世と彼の世を一時的につなぐことのできる空間でもあるからお寺に生まれたというよりもお寺に住んでいることで不思議な体験をする、聞こえないはずの声が聞こえるとかは割と多いのも事実
なるほど……
恵美さん
ただ、これも環境というものと、もう一つは幼少期とかだと感覚が大人よりも柔軟だったり逆にとがってたりするから、そう言ったものに対する反応が出やすかったりもするんだな。だから意外と跡を継ぐために大学にいってから見えなくなるとかも珍しくはないよ。そういう環境にずっといることでなれる人もいれば離れることで消えてしまうものもある。幼稚園とかはまだあれだけども、小学校高学年あたりで今まで聞こえてた人が聞こえなくなるとかはけっこうある。そうやって学校が進むたびに感性は固まっていくというか
でも恵美さんはそうはならなかったわけで
恵美さん
うんむ。それはなんというか途中でばーちゃんがあきらめてしまったというか。ばーちゃんが苦労してきたから私には本当は見えないようにしたかったんだけども、どうやっても見えるからもうしっかりと調伏できるようにした方が安全というシフトチェンジをした。だからお寺の子供がみんな私みたいとはないかなあ。ただ、いろんな職業の中では霊的なものが見える、聞える確率は僧侶は多いとは思う
常にお寺にいるもんね
恵美さん
お寺の中って此の世と彼の世を一時的につなぐからね。そういう状態だとあちら側にも耳を向ける必要があるからどうしても僧職の人間は感覚的な部分で霊的なものを察知しやすい。でもそこまではあっても除霊や退魔となると話しは違ってくるんだわ。何かしらの異変や不安、気配を感じた際には本堂で正装で読経するだけでも遠ざける効果は結構出るわけだし

お経を読むのは除霊に有効?

やっぱり読経は効果があるの?
恵美さん
効果があるというよりもお寺の中は僧侶が強く出れる場だからなんというか、バフがかかるというか。読経自体というよりも読経の言霊がお寺という空間と僧侶の存在で増幅されて多少のものだったら遠ざけることができる感じかねえ
なんとなくわかるような気はしますね
恵美さん
読経で成仏ができるというよりも読経の内容自体が浄土への案内的なものであり生前の人生を振り返らせるものであると、ざっくりととらえてもらえるといいかもしれない
あまり内容までチェックする人は少ないもんね御経って
恵美さん
私らなんかはそれこそ小坊主の時代から読経はしてきたから大学入るころには自分の宗派の経文くらいは暗譜してるとかは珍しくないんだわ。でもそれは他におきかえると吹奏楽の子が毎日吹いてる課題曲は譜面見なくても演奏できるという感じというか。読経する際に経典は置くけどもあれはペースを安定させるためというか。まあ私の場合だけども。無いとちょっと早めというか巻き気味になってしまう癖はあるし
巻き気味(笑)
恵美さん
んむ。そういう条件とか環境で育ってるから僧職を寺の血筋でやってるなら払える可能性は少しあるくらいかな。ただ、今ってわりと外部からお寺に入ってもらって僧侶になるとかもあるし
そういやうちの菩提寺の一つがそうだわ。娘さんが結婚して今まで普通のリーマンだった婿さんが僧侶になったというか
恵美さん
そうそう。それだとみえるとか聞えるはすくないね。Kちゃんところって○○寺のほうでしょ?あっこは歴史が割とガチだけどもお祓いとかになると多分難しいかなあ
この間法事で行ったけどもご本人も”ぼくは全く見えないので見えるのはちょっとうらやましいですね”っていってた
恵美さん
そんないいもんでもないけどね。ただあの副住職は外部から来た人にも、ものすごい丁寧だし寺の人間がちょっと雑にしてしまう部分なんかも違う目線で訂正していい方にもっていってくれると思う。あんまり会う機会がないけどもあったらお礼くらい私もいっておこう
こういう場合でも読経に効果はあるの?
恵美さん
あるよ。血筋とか関係なくある程度こちらのブーストになるのが読経だからね。だからといってお経を唱えれば解決するというのはないけども。よく金縛りとかでお経を唱えたら解除されたとかは多分だけども御経の言霊と唱えることで音程やリズム感とかで精神状態が安定して霊的なものよりも前に出れるからだと思う。一定のリズム、音階っていうのはものすごく精神面を穏やかにするからね。先輩とかも読経すると子供さんとかガンガン寝始めるしお年寄りも半分くらい寝変えるだけの力があるし
たしかに眠くなるお経の時ってある
恵美さん
読経で檀家さんが寝るっていうのはそれだけリラックスできてることもであるから問題ないんだよね。これがお寺の中だとさらに増えていく。なのでお祓いができなくてもお寺の中で読経してもらうことで一時的に霊障とかはおさまりやすくなるとは思う
なるほど
恵美さん
だからお祓いはできないけども読経はしますねというのは、うけておくのがいいと思う

お寺にお祓いをしてもらう方法は?

では、お祓いをしてもらうにはどうしたらいいとかあります?
恵美さん
うーんむ……お祓いができるとは考えない方がいいかもしれない。ほんとに最初からお祓いという目的ならば菩提寺とかよりも総本山とかに助けてくださいっていったほうがお祓いという部分ではいいかもしれない。基本的にああいう場所は助けてほしいと本気で来る人に関しては断らないことが多いから。いろんな霊障や数代続く呪いで苦しんでる人とかもいるとか普通にあるからねえ
総本山とかはやっぱりなんかすごい力があるんです?
恵美さん
総本山だからなんかすごいものがあるというよりも、そこにいる僧侶の数が多いのと本当に救いを求めている人の力が大きいというか。本気ですがる人の祈りやその人たちの家族がいることで総本山っていうのは総合力が高いからある意味の安全区域になってるって感じかな
なんとなくわかるような気はしますね
恵美さん
それに宗派の僧侶が常に修行に来る場所だしね。あと基本的にすごくきれい。戒律とかもしっかりしてるから隙がないというか
やっぱり綺麗なのは大事なんですかね
恵美さん
部屋が来たい人って割かし良くないものを引き込みやすいてのはあるんだけども、それの一つとして古いものに染みついているものが残ってしまうとかもある。定期的に古いものを捨てるのはそういうものを遠ざけてくれる。ただ、寺とかもそうだけども古いもので大事なものや捨てられないものってたくさんあるわけで
ええ
恵美さん
だから”要らないけどもなんとなく捨てれないもの”室内の空気を入れ替える”すきな香りを綺麗な部屋で焚いてみる”みたいのはすごくお勧め。なんか寝付けない時とかにやっておくと体も疲れて眠くなって部屋も綺麗になる。しかしこの方法でも先輩クラスになると部屋は大雑把に汚くても大丈夫だったけども
あの方は生きてる伝説というかそんな気がしている
恵美さん
総本山は本当に塵一つないとかを目指して掃除するし、その掃除自体が修行なのね。全員が同じ時間で行動することで読経もそろう。もちろん自由時間もあるけどもその時ですら読経してる人もいる。そういうのが積み重なってシェルターになってるからほんとうにダメだと思ったら自分の宗派の総本山に助けを求めていいと思うよ。ただ、今すぐに命の危機がないとかならまず自分の菩提寺に行くのはありだろうけども。ただ、僧侶って一時的に霊障を緩和できても完封とかできない人のほうが多いからね。本来はそうやってぶっとばしたりじゃなくてどんな霊的なそんざいでも”寄り添って諭す”が基本の考えだから。その領域を超えてしまった場合にはもう力づくでも上にあげていかないとダメな存在になってるとかが私には多いだけで
なるほど……

住職になる過程で除霊は学ばない。個人の能力によるもの

恵美さん
だから”気休めにしかならないですがお経をあげますね”っていうのは本当に気休めだけども今までは”気休めすらなかった”人に対するものになっているというか。それで僧侶を責めるのはやめてほしい部分はある。払い方なんて大学で習ったりしないんだから。あああいうものは別口で教わっている個人の技能になるし
個人の技能
恵美さん
ただ、僧侶や神主って大学や学校にいくからそこで除霊やなんだかんだ、できる同期や先輩がいるとかは出てくることが多い。自分が無理でもそうやって紹介してくれるとかはあるかな。私の所にも他県からそうやってきた人もいるし。ただできないものはできないって断ってるし私で厳しいときは先輩やほかの友人にお願いしてる
なるほど……紹介してもらえる確率は割とあるって感じですかね
恵美さん
そう考えてもらうといいかもしれない。もちろんその場でなんとかしてくれる人もいるし、紹介された人のところに行くまでの期間にしておいたほうが良いこととかも教えてくれると思う。僧侶は基本的に”救い”が中心だからね
除霊が双方の救いになる場合には除霊もするって感じですね
恵美さん
昔は僧侶自体になれる機会が少なくて、ばーちゃんみたいな霊媒師的な存在が多かったんだとは思う。今だと性別に関係なく僧侶って枠に入ることができる
だと、お祓いとかをお願いするなら一回お寺に行ってみるのいい感じですかね
恵美さん
全く自分の家と関係ない所じゃなく菩提寺か親の家の菩提寺とかだけどもね。急に知らない人から来られてもこっちもちょっと困っちゃうところがある
(笑)
恵美さん
檀家さんから相談されて対面するとかは私は結構あるから親戚で霊障とか霊的なものに拒否反応とかがない人がいたら相談してみるのもありなのよ。だと、僧侶もだけども地元の霊能者とかも紹介してもらえる可能性はすごくある
たしかに親戚とかに一人はそういう人がいる
恵美さん
お寺って意外といろんな人が来るし、地域という小さなコミュニティのなかにあるから、なんだかんだ日参してる人や定期的に顔を見せに来てくれる人がいるからね。庭でとれたお花とか畑でとれたお野菜とか持ってきてくれたり。そんなときに少しお話したり
たしかに、田舎であればあるほどお寺ってそういう部分はある。うちの親もたまにいってるし
恵美さん
なにかの打合せだったりしても雑談はするからね。そこでそういう人がいるとなれば”一度いらしてください”ってなるわけで
納得できる流れがある
恵美さん
そういう形は割と多いし、そこで無理なら他を紹介されたり総本山に連絡を入れるほうが良いのかとかは判断できるとは思う。まったく霊的なものがわからない場合でもそういう連絡やほかの人に相談するとかできることはあるし
なるほど。お寺に相談は解決に近づける、と

除霊がしたいとき、まずはお寺に相談

お寺に相談する際にはそういう感じでいいのはありがたい
恵美さん
相談しやすい環境だとは思うよ。神社とかだと常に神主がいるとかの方が珍しいし。案外神社近くの民家の人が管理してるときもある。ただ、神社でほっとするとかなら神社の方の縁があるかもしれない。普段からほっとする場所があるならそこに関連してる人に相談するのもいいだろうし
相談する際にはどんなふうに切り出したらいいんです?
恵美さん
起きてる霊障をそのままいってもらえるほうが良いかな後は。寝てる時に重苦しいとか、普段から何かが、ちらちら見える気がするとか。それと環境の変化がなかったかも。転職とか引っ越しとか。もし転職や引っ越しなら職場や引っ越し先の近くになんらかの神社とか社、遺跡とかがないか。あとは近親者や親類などで亡くなった人がいないかとか。その辺を聞かせてもらえるだけでも大分違ってくる
そういうものでも霊障って起きる感じです?
恵美さん
引っ越しとか転職って意外とあるよ。本人は環境の変化での疲れって思ってるところはあるけどもそれにプラスして何か引き寄せてしまったとかもあるし
なんかうれしくない出会いですね
恵美さん
そこに今まで他の人も来たんだろうけども、たまたま相性がいいとかで取り憑かれたとかは珍しくないからね。だから、いたずらに心霊スポットとかは行かないほうがいい。持ってきてしまってほかに相性のいい人に移動してしまうとかの二次被害とかもあるから。そうなると元凶を見つけるのが、ちょっとどころかかなり大変
それは面倒な
恵美さん
本当にあるから困るんだよね
不用意に近づかないは大事だねえ
恵美さん
あとはなんというか、管理されてないっぽい神社とかも遠目に見るのはいいけども近づいたりはあんまりねえ。ただ、通り抜けただけでマークされたりもあるから面倒というか。基本的に霊的な存在は我がままだと思えってばーちゃんもいってた
基本的にわがまま
恵美さん
そうじゃない場合もあるけども、まずは自分の要求を先に出してくるというかね
それは私らではどうにもできないね
恵美さん
部屋の中で線香焚くのもありっちゃありだけども、逆に異臭を消しちゃうときもあるからね。部屋が臭いとか水場が水の臭いじゃなくて臭いとかはちょっと部屋自体が相性がよくないときもある。臭いって結構わかりやすい異変だったりもするからね。もちろん普段からアロマとか消臭の何かを使っていて、臭いがなんかおかしいとかも変化に入るし
部屋に異臭がするとかでも相談して大丈夫なの?
恵美さん
異臭はわかりやすい形になってるだけで相談に来てもらえればその人がちょっと何か違うとか、わたしだったら何かが憑いてるとかは分かるわけよ。相談にくるさいのきっかけとか、どういったらいいとかはわからないって人が多いんじゃないかな
たしかにそれはあるかも
恵美さん
気のせいかもしれないけど、○○なんですとかでも話すことで楽になる事もあるし、不安が少し収まる時もある。お寺ってそういう場所でもあるからご先祖様にお参りしてついでに立ち寄るみたいにすれば特に問題なく、お寺にいる誰かとは話せると思うよ。こっちも参拝にきてるのかな?って意識するし
たしかにすごく相談しやすい流れ
恵美さん
参拝にきてると大体こっちから声はかけるよ。ろうそくとか、お線香とかの火種使ってる可能性もあるから、あとで見ておこうって思うし。お茶でもどうぞっていうことも多いし。そこで話してもらえればいいかなあ
たしかにお寺に行くとお茶飲んで帰ってきてる気はする
恵美さん
そんな感じで話をしてもらえれば。明らかに何かって思う時はこっちから何かありましたか?ってほとんどの所でなると思う。なかなか話にくいとかは、ある問題だけども僧侶は霊現象や霊的なものに関してはわりと柔軟な職業だと思う
たしかに
恵美さん
メモとかに書いてきてそれを見せてくれるだけでも大丈夫でもある。話にくいとかの時はそんな感じでも。お寺は割と他のルートも含めて解決には近づけてくれると思う
相談の仕方とかはすごく悩むからそれでもいいんだってなればいいよね
恵美さん
メモに〇日に変な音が聞こえた。〇日に誰かに背中を押された気がする。みたいに箇条書きでもいいし
それでも大丈夫なのか
恵美さん
十分かな。何がいつから起きたとかが分かるから。口頭で説明しにくいときとか、口頭に追加情報とかもらえればかなりスムーズにいくかな。些細なことでもいいから書いてるだけで大分違うし
すごく分かりやすいし相談の際に便利だと思える。今日は本当にありがとうございました。また色々とお願いするのでよろしくお願いします
恵美さん
こちらこそよろしくお願いします

この記事を書いた人

小さいころから占いに興味があって、色々と勉強しているうちにどんどん好きになり、皆さんにも占いの良さを知ってほしくて記事を書いています。

知り合いに占い師や霊能力者、お寺の住職がたくさんいるので、その方たちにインタビューして記事を書いています。

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