医療脱毛クリニックをどこでするか選ぶとき、有名なクリニックや価格ばかりに目を向けていませんか?
たしかに、有名なクリニックの価格ばかり見比べて費用の安いところを探していたわ。でも、ほかに何を気にするべきなの?
脱毛で一番大切なことは【脱毛効果を十分に得られるかどうか】です。
そこでポイントになるのが、クリニックが導入する脱毛機器の種類!
クリニックってどこも似たような感じがするし、脱毛器の効果ってそんなに大差ないのでは?
医療レーザーや医療脱毛と一口にいっても、クリニックによって導入する脱毛機器はさまざま。
剛毛や太い毛に適した脱毛器、産毛や細い毛に適した脱毛器、痛みが少ない脱毛器など、それぞれ効果や特徴が違います。
つまり、自分の毛質や肌質に合った脱毛器を選ぶことが重要ってことね
なぜなら、自分に一番効果的な脱毛器を選べば、結果的に安上がりだから♪
合わない脱毛器を選んでしまうと『思ったほど効果なかった・・・』なんてこともありえます。
もしそうなってしまえば、追加で契約をし直したり、クリニックを変えたりするかもしれません。
たしかに、せっかく安いクリニックを選んだのに、追加で契約することになったら意味がないわね…。はじめての脱毛で後悔しないためにはどうしたらいいの?
このページで分かること
医療脱毛クリニックで使用されるレーザー3種の特徴
脱毛器の種類を知るまえに、まずレーザーの種類を知っておきましょう。
現在、医療脱毛クリニックで使用されるレーザーは3種類。
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
- ヤグレーザー
レーザーによって波長が異なるので、それぞれのレーザーには毛質や肌質などで得意・不得意があります。
レーザーによって波長が異なるってどういう意味?
波長とは、肌に届く光の長さのこと。
たとえば、肌に悪い影響を与える紫外線は表皮や真皮層に到達する光。
医療レーザーは真皮層やもっと深い皮下組織にも到達する強烈な光です。
この波長の長さが短いものを『光』長いものを『レーザー』と区別しています。
脱毛サロンが『光脱毛』医療脱が『レーザー脱毛』といわれる理由は、波長の長さの違いってことよ
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは、3種の中でもっとも波長の短いレーザーです。
メラニン色素にしっかり反応するので、毛が黒く肌色の日本人に最適なレーザー。
そのため日本で最も導入され、圧倒的な実績数と信頼があります。
とくにVIOやワキなどメラニン色素の多い太い毛への脱毛効果が高く、シミやソバカス、二の腕のぶつぶつなどを改善する美肌効果にも期待できます。
ただし、火傷のリスクが高まる地黒肌や日焼け肌には照射できません。
また、メラニン色素の薄い産毛や細い毛には反応しにくいデメリットもあります。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは、3種の中で中間の波長レーザーです。
肌質や毛質を問わず幅広く対応するので、アレキサンドライトレーザーに次いで普及しているレーザーです。
このダイオードレーザーには『熱波壊式』と『蓄熱式』の2種類の照射方式あります。
ややむずかしいワードかもしれませんが、分かりやすく説明すると、レーザーを照射するときのターゲットがそれぞれ異なるということ。
つまり、脱毛させるアプローチが違うので、熱波壊式と蓄熱式にはそれぞれ特徴があります。
熱波壊式と蓄熱式については、次の章で詳しく解説します。
ヤグレーザー
ヤグレーザーは3種の中でもっとも波長の長いレーザーです。
メラニン色素に反応しにくく、色黒や日焼け肌にも照射が可能。
また、肌の深いところまでレーザーが届くので、通常より深い部分から生えている毛や剛毛な毛に効果的です。
アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーでも抜けにくい毛や硬毛化したときの脱毛に使われることもあります。
ただし、ほかのレーザーに比べて痛みが強く、やけどや赤みなど炎症トラブルを引きおこしやすいデメリットもあります。
熱破壊式と蓄熱式の違いとは?
脱毛器は熱波壊式と蓄熱式の2つに分けることもできます。
どちらも『脱毛』の目的は同じであるものの、それぞれ毛を破壊する場所が違います。
毛を破壊する場所が違うと、脱毛したときにどんな影響があるの?
熱波壊式の特徴
熱波壊式は別名『ショット式』とも呼ばれています。
メラニン色素に反応しやすく、高出力のレーザーで一気に毛根にダメージを与えて破壊。
そのため、施術中はゴムでバチンと弾かれるような痛みがあります。
毛根を一瞬で破壊する高出力のレーザーなので、脱毛効果は施術後1~2週間で実感します。
メラニン色素が濃い剛毛な毛や太い毛の脱毛には最適ですが、逆にメラニン色素の薄い産毛や細い毛にはあまり反応しません。
また、メラニン色素の多い地黒や日焼け肌には施術できないことがほとんどです。
熱波壊式は毛周期を考慮する必要があるので、1度施術をすると2~3か月程度の間隔をあける必要もあります。
蓄熱式の特徴
蓄熱式は別名『SHR式』とも呼ばれています。
低出力のレーザーでじんわり加熱して毛根にあるバジル領域を破壊。
バジル領域とは『毛をつくれ!』とさまざまな細胞に合図をおくる司令塔のような細胞です。
このバジル領域は、低出力のレーザーで熱をジワジワ与えるだけで破壊できます。
なので、施術中の痛みを感じにくく、肌への負担も最小限。
熱波壊式と比べると脱毛効果に即効性はないものの、メラニン色素をターゲットにしていないので、産毛や細い毛にも高い効果を発揮します。
脱毛効果は、施術してから3~4週間後のゆっくりしたペース実感します。
また、蓄熱式の脱毛器は毛周期に左右されないので、熱波壊式の脱毛器より早いペースで通うことができます。
医療レーザー脱毛器の特徴解説
医療レーザー脱毛器には、搭載されるレーザーや照射方法の組み合わせでさまざまな機種があります。
今回はその中でも代表的な医療レーザー脱毛器5つの特徴一覧と要約を解説しています。
- メディオスターNeXT PRO
- ジェントルレーズプロ
- ソプラノチタニウム
- ライトシェアデュエット
- ソプラノアイスプラチナム
脱毛器の種類 | レーザーの種類 | 痛み | 毛質 | 効果 | 肌質 | 火傷のリスク | ジェル |
---|---|---|---|---|---|---|---|
メディオスターNeXT PRO | ダイオードレーザー(蓄熱式) | ◎ 少ない | 太い毛〇 産毛◎ | 即効性はない(2週間~1か月) | 色黒・日焼け肌・敏感肌OK | ◎ 少ない | 必要 |
ジェントルレーズプロ | アレキサンドライトレーザー(熱波壊式) | △ やや強い | 剛毛◎ 産毛△ | 即効性がある(1~2週間) | 色黒・日焼け肌NG | 〇 普通 | 不要 |
ソプラノチタニウム | 3種のレーザーを搭載(蓄熱式) | ◎ 少ない | 太い毛〇 産毛◎ | 即効性はない(2週間~1か月後) | 色黒・日焼け肌・敏感肌OK | ◎ 少ない | 必要 |
ライトシェアデュエット | ダイオードレーザー(熱波壊式) | △ やや強い | 太い毛〇 産毛〇 | 即効性がある(1~2週間) | 色黒・日焼け肌NG | ◎ 少ない | 不要 |
ソプラノアイスプラチナム | 3種のレーザーを搭載(蓄熱式) | ◎ 少ない | 太い毛〇 産毛◎ | 即効性はない(2~3週間) | 色黒・日焼け肌・敏感肌OK | ◎ 少ない | 必要 |
メディオスターNeXT PRO
メディオスターNeXT PROは、波長の異なる2つのダイオードレーザーと強力な冷却システムをそなえる蓄熱式の脱毛器です。
もともと痛みの少ない蓄熱式にくわえ、冷却システムにより痛みや肌のダメージをグッと抑えています。
また、波長の異なる2つのダイオードレーザーにより、深さの異なる毛を一度の照射で効率的にダメージを与えられます。
比較的あたらしい機種なので導入するクリニックは少ないものの、幅広い肌質・毛質に対応する次世代の脱毛器です。
ジェントルレーズプロ
ジェントルレーズプロは、アレキサンドライトレーザーを使用した熱波壊式の脱毛器です。
黒くハッキリしたメラニン色素に反応するので、ワキやVIOなどの濃くて太い毛の脱毛を得意としています。
そのため、細い毛や産毛にはあまり適さず、色黒や日焼け肌にも照射ができません。
冷却システムが搭載されているものの、熱波壊式の脱毛器なのでゴムでバチンと弾かれたような痛みがあります。
とくにVIOの脱毛時は強い痛みを感じやすいといわれています。
ソプラノチタニウム
ソプラノチタニウムは、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類のレーザーを同時に照射する蓄熱式の脱毛器です。
ソプラノシリーズの中で最新の機種で、太い毛や産毛どちらにも効果を発揮。
ただし、太い毛でも剛毛クラスになると熱波壊式の効果より劣るかもしれません。
ライトシェアデュエット
ライトシェアデュエットは、ダイオードレーザーを使用した熱波壊式の脱毛器です。
世界中で導入する台数が多く、安全性の高さや実績のある脱毛器。
ほかの脱毛器にはない吸引式と冷却システムのダブルで痛みを軽減しています。
肌へのダメージを最小限におさえつつも、細い毛や太い毛をまんべんなく対応します。
ソプラノアイスプラチナム
ソプラノアイスプラチナムは、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類のレーザーを同時に照射する蓄熱式の脱毛器です。
こちらもソプラノシリーズの中で比較的新しい機種。
痛みが少なく、あらゆる毛質や肌質に対応するのでメリットの多い脱毛器です。
今回は、代表的な脱毛器の特徴を大まかな解説よ。もっと詳しく知りたいならこっちの記事もチェックしてみて
クリニックごとのレーザー脱毛器一覧
代表的な5つの脱毛器を導入するクリニックを一覧にしています。
自身の肌質や毛質、痛みなどを考えて、希望の脱毛器がどこのクリニックに導入されているのか確認しましょう。
また、医療脱毛クリニックで人気の全身脱毛プランもついでにチェックしてみましょう。
脱毛器の種類 | レーザーの種類 | 導入するクリニック | 全身脱毛5回(顔・VIO込み)の価格 |
---|---|---|---|
メディオスターNeXT PRO | 蓄熱式ダイオードレーザー | リゼクリニック フレイアクリニック 湘南美容クリニック クレアクリニック | 399,800円 360,800円 6回297,000円 303,450円 |
ジェントルレーズプロ | 熱波壊式アレキサンドライトレーザー | レジーナクリニック 湘南美容クリニック ルシアクリニック 渋谷美容外科クリニック | 405,900円 ― 242,000円 ※1 308,275円 |
ソプラノチタニウム | 蓄熱式3種のレーザーを使用 | レジーナクリニック グロウクリニック アリシアクリニック | ― 289,900円 ※2 264,000円 |
ライトシェアデュエット | 熱波壊式ダイオードレーザー | リゼクリニック ドクター松井クリニック クレアクリニック アリシアクリニック | ― 405,400円 ― ― |
ソプラノアイスプラチナム | 蓄熱式3種のレーザーを使用 | レジーナクリニック リアラクリニック | ― 290,400円 |
ジェントルレーズプロを導入するルシアクリニックの全身脱毛が最安値です。
おなじ脱毛器を使っていても、クリニックによってずいぶん価格が違うのはどうして?
そのほかに、広告費や事業拡大で集客をする、逆に宣伝費をおさえて治療に専念するなどでも、価格は大きく変わります。
価格が安いから効果もないというわけではないし、逆もまたしかりよ
そのうえで、リーズナブルな価格のクリニックを選ぶのがベストではないでしょうか。
レーザーが使えない部位には医療針脱毛(ニードル脱毛)が有効
永久脱毛も可能な医療レーザー脱毛ですが、実はレーザーが使えないケースもあります。
たとえば、色素の濃いアザ、ほくろ、VIOや医療レーザー脱毛では照射範囲外の乳輪、目の周りなど。
また、何度医療レーザーを照射しても産毛や剛毛な毛がしぶとく残ることもあります。
このような場合は、医療針脱毛(ニードル脱毛)がとても有効です。
医療レーザー脱毛で照射できない部位や効果がない白髪の脱毛なども医療針脱毛なら100%脱毛することができます。
医療針脱毛に興味のある人は、ほかの記事で紹介しているのでそちらもご覧になってください♪
※1 渋谷美容外科クリニックは、平日昼と休日夜で価格が異なるため、料金の安い平日昼を記載しています。
※2 アリシアクリニックは、VIO+顔込みの全身脱毛プランがありません。
そこで全身+VIOのプランに顔脱毛5回66,000円を足した価格を記載しています。