ヒゲ脱毛を検討している人にとって心配な点は、ヒゲ脱毛後に起こってしまうかもしれないトラブルについてです。
ヒゲ脱毛は痛みが伴う施術ということが知れ渡っているため、特に心配事が増えてしまう要因にもなっています。
そこで今回はヒゲ脱毛によって起こってしまうトラブルを解説していき、事前に内容を知っていくことで万が一自分に起こってしまった時に対処がしやすくなります。
近年では脱毛機も進化しており、トラブルも起こりにくくなっていますが予備知識として知っておきましょう。
ヒゲ脱毛の後に腫れるって本当?
腫れが出る原因を詳しく説明するからまずはそれを学んでいこう。
ヒゲ脱毛の施術は、どのような方法でも基本的にはヒゲの毛根部分に直接熱を与えてヒゲが生えないようにするという仕組みです。
この施術は的確に毛根のみに作用させることは出来ず、ヒゲの周囲の肌にも熱を与えてしまうことになります。
それによって肌の中に含まれている水分が蒸発してしまい炎症が起こります。
また、この炎症が強くなるとやけどのような状態にもなり、施術した箇所が腫れとして現れるのです。
腫れはヒゲ脱毛で最も発生しやすいトラブルでもあるので、まずは腫れについて詳しく解説していきます。
腫れやすい脱毛方法はある?
ヒゲ脱毛は主に
- 光脱毛
- レーザー脱毛
- ニードル脱毛
の3つが利用されていますが、この全ての脱毛方法で腫れる可能性があります。
ヒゲ脱毛後に腫れてしまう原因は、施術時に肌や毛根に強い刺激を与えてしまうことなので、「この方法は絶対に腫れない」というようなものはないと考えてください。
特にヒゲは皮膚の薄い場所に太い毛が生えています。
刺激が強ければ強いほど肌にはダメージが与えられてしまうのです。
特に、レーザー脱毛とニードル脱毛は出力の力が強いので普段あまり肌荒れをしないという人も腫れが起こる可能性もあります。
また、この二つは痛みも強いと言われる施術方法でもあるので、施術時の痛みが合わさってアフターケアがとても重要になります。
そのためレーザーやニードルで脱毛を行うサロンやクリニックはアフターケアの時間をたっぷり取ってくれる所を選ぶのがおすすめです。
どんな症状が出る?
ヒゲ脱毛後に起こる腫れの症状は人それぞれですが、一般的に見られるのは施術部分が全体的に赤く腫れしまうことです。
赤みの出方も人それぞれですが、薄く赤みを帯びる・まだらの様に広がっていく、などの症状が見られます。
施術箇所が顔なので見た目にも気になってしまうだけでなく、熱を持ってしまったりかゆみが出たりと人によってその程度も変わります。
ニードル脱毛は毛穴一つずつに施術をするので、赤みもバラバラに出ることがあります。
施術後に全く腫れが出ない人もいますし、多少の赤みが出てもすぐに治まる人もいます。
一概に「この症状が絶対に出る」ということは言えないので、ヒゲ脱毛後に違和感を覚えたらまずは様子を見て、それでも治まらない・ひどくなったという場合は施術を受けたサロンやクリニックに連絡をしましょう。
腫れが出やすい体質はある?
ヒゲ脱毛後の腫れが出るのは個人差がありますが、中でも腫れが出やすいと言われている体質をご紹介していきます。
- 敏感肌・乾燥肌
普段生活をしていても肌にトラブルを抱えている人や、肌荒れしやすい人、普段から乾燥しがちな肌の人は施術後の腫れが出やすいと言われています。
特に慢性的に乾燥肌の人は注意が必要です。 - 日焼け肌・色白肌
レーザー脱毛などの色素に反応する施術では、日焼け肌の人は肌の色素にも反応してしまうため腫れが出ることがあります。
一方、色白の人はヒゲへの照射がしやすいのですが、赤みが目立ちやすくなります。 - 毛の密度が高い・剛毛
毛量が多く、剛毛な人は施術に使う脱毛機の出力を強くしなければいけません。
その分肌にも刺激が強くなるので、腫れも出やすくなります。
自分の体質に当てはまる物がある場合はまずサロンやクリニックで相談してテスト照射を受けてみることをおすすめします。
ヒゲ脱毛後に腫れが出たらどうする?
腫れの出やすさや程度、いつまで腫れが続くのかなどは個人差が大きく出ます。
短ければ施術後数時間で赤みが引きますが、ながければ3日程度続くことがあります。
腫れを軽度に済ますために、クリニックでは施術後のケアを行いますが、それでも腫れや赤みが出てしまった場合は、自分でもケアすることが大切です。
ヒゲ脱毛直後はスタッフがアフターケアをしてくれる
ヒゲ脱毛を行っているサロンやクリニックでは、施術直後に肌にこもった熱を取るために冷却用のジェルを塗布するところがほとんどです。
ジェルを塗布することで、肌に密着させて熱を放出させやすくするのですが、ジェルに保湿効果があるので、腫れや赤み、かゆみの予防にも繋がっています。
このジェルやアフターケアはサロンによって内容や時間が異なるのですが、スピードを重視しているチェーン店舗などはアフターケアが短縮されることがあるので、帰宅後のアフターケアが重要になります。
そのため、施術の日にはあまり予定を入れず、自宅に直帰できるようにしておくことをおすすめします。
また、光脱毛(フラッシュ脱毛)を用いて施術を行う場合、冷却ジェルが不要な機器もありますが、ヒゲは肌の薄い部分に生えているので、それでも赤みとして現れてしまう可能性があります。
そのため、事前にどのくらい赤みやかゆみが出るかといったテストを受けることも重要です。
ヒゲ脱毛後のアフターケアは自分でできる?
帰宅した後も腫れや赤みが取れない場合はもちろんですが、目立った症状がない場合にもセルフケアを行っておくことで、その後の肌トラブルの予防にも繋がります。
簡単なケアとしては、
- 冷やす
冷やしたタオルなどを使い、冷却シートや氷は使わない - 保湿
保湿クリームやパックを使う - 洗顔
低刺激のクレンジング料を使って泡だけでさっと洗顔する
すぐにできる方法ばかりですが、施術後の肌はとても敏感になっていますので、やりすぎてさらにダメージを与えないように注意しましょう。
赤みが気になるからと言って肌に触りすぎるとますます症状がひどくなることがあります。
そのため、一番おすすめしたいのは、何もせずに安静にしておくことです。
どうしようもなくなったら病院へ
施術後は肌の状態が通常とは違うものになっているので、多少の違和感を覚えることがあると思いますが、明らかに様子がおかしかったり、我慢できないくらいの違和感であれば、早急に病院で受診する必要があります。
「冷やしたり保湿をしても刺激が弱まらず痛みが出てくる」
「安静にしていてもどんどん痛みや腫れが増す」
「眠れないほど痛い」
などの症状はすぐに病院へ連絡しましょう。
痛みがあるからと言って市販薬を飲んだり、薬を塗ってしまうと逆に症状がひどくなる可能性があるので自己判断をせずに医師に相談しましょう。
初期段階で受診することで、軽症化させて痕を残さないようにできます。
「考えすぎかな?」と思わずに些細なことでも我慢せずに病院へ行きましょう。
ヒゲ脱毛は失敗する?起きがちなトラブルとは
ヒゲ脱毛のトラブルは個人差が大きく関係しますが、明らかにトラブルが起きそうな場合は施術前にお断りするなど事前に対策がされます。
ここでは個人差の出るトラブルについて詳しく説明していきます。
痛みが強くて耐えられない
ヒゲ脱毛で最初に突き当たってしまう壁は、施術時の痛みです。
最近の美容脱毛は痛くないことを宣伝していますが、基本的に細いムダ毛を施術する光脱毛のことを指しています。
ヒゲ脱毛にも光脱毛を利用した施術がありますが、ヒゲは強い毛なので効果も低く、持続力もありません。
そのため、ヒゲ脱毛を行う時は光脱毛の出力を高くしたレーザー脱毛や、直接施術するニードル脱毛がおすすめされていますが、出力が高い分痛みが強くなります。
レーザー脱毛も徐々に痛みが軽減されるような脱毛機が開発されていますが、それでも痛みに耐えられないという人もいます。
一方、ニードル脱毛は施術の仕組み上、痛みの軽減はしにくくなっておりこの痛みが最も強いと言われています。
しかしニードル脱毛は施術後の仕上がりが段違いですので、痛みに耐えてでも施術をしたいという人が利用しています。
どちらの施術方法を選ぶかは自分の脱毛の目的や、痛みの耐久度などをカウンセリングで確かめてみて検討しましょう。
ヒゲ脱毛をしたのにまた生えてきた
ヒゲ脱毛の効果は人それぞれ効果の出方が変わります。
そのため、一度の施術で効果が出たと感じる人もいれば最後の施術が終わってもまだ足りないと感じる人も居ます。
ヒゲ脱毛のトラブルの口コミにも効果の出方などに言及している人が多くいますが、その口コミの内容が自分にも適用されるとは限りません。
施術後は効果を感じていた人も、しばらくしたらまた生えてくることがありますが、これも個人差によるものがとても大きく出ます。
ヒゲ自体が生える力がとても強い毛ですので、再生力が強いと脱毛後もまた生えてしまうのです。
しかし、以前と同じような太い毛ではなく細くなっていたり、伸びにくくなるという効果も期待できるので、脱毛自体が意味のないものというわけではありません。
毛が太くなってしまった
ヒゲ脱毛に使用する脱毛機は、ヒゲの毛根に直接作用する仕組みですが、その作用によってヒゲが逆に太くなってしまう可能性もあります。
ヒゲ脱毛後のトラブルにも、
「ヒゲが太くなってしまった」
「新しく生えたヒゲが濃い」
と言った意見が寄せられることがあり、一部のクリニックでは施術後にこうした状態になってしまった時の保証をしている場合があります。
逆効果となってしまうかどうかは施術をしないとわかりません。
そのため、増毛の保証をしているクリニックを選ぶことで満足の行く効果を期待できるでしょう。
肌荒れしてしまった
ヒゲ脱毛の施術期間中にニキビや吹き出物が出来てしまうことがあります。
これは脱毛の施術だけが原因ではなく、施術期間中の肌のコンディションも関係しています。
ヒゲ脱毛中は肌の水分が少なくなりがちであり、また施術時の熱や毛根を破壊する際のダメージが蓄積されて肌荒れを起こしやすい状態です。
そこに雑菌が入ってしまうとニキビや毛嚢炎などの肌トラブルが発生してしまいます。
肌荒れがひどい場合、次回の施術ができなくなってしまう可能性があります。
肌トラブルを起こさないためには、とにかくヒゲ脱毛の期間中には肌を清潔に保つことが重要です。
施術直後だけでなく、常に肌の清潔状態と保湿に気を遣うだけでも肌荒れが起こりにくくなります。
やけどやシミができてしまった
ヒゲ脱毛で使用される脱毛機は肌に熱を与えるものですので、軽いやけど状態になることがあります。
症状としては軽いもので、赤みが出たり若干ヒリヒリしてしまう、かゆみが出てしまうなどですが、数日以内に治まります。
施術前から肌が乾燥気味、肌荒れをしている人などはこの症状が強くなって結果的にやけどとなってしまいます。
また、施術後は問題なくても、直射日光を長時間浴びて日焼けをするとやけどしてしまうことがあります。
施術前にスタッフから注意事項として日焼けをしないように、と言われます。
日焼けと聞くと肌が黒くなるまで、と勘違いしがちですが日光に当たり続けると軽い日焼け状態になり、シミができやすくなってしまったり、やけどになりますので、施術期間中は保湿効果のある日焼け止めを塗り予防しましょう。
ヒゲ脱毛後にトラブルが起こったらどうすればいい?
我慢できないほど痛かったり違和感があるときは先に病院に行こう。
ヒゲ脱毛後の肌トラブルが起こってしまった場合の行動についてまとめました。
どのような状態であっても、我慢できないほどの違和感がある場合は放置しておかずきちんと対処しましょう。
施術したサロン・クリニックに連絡
ヒゲ脱毛の施術後に何らかの違和感を覚えたり、肌に異常が見られる時はまず施術を受けたサロンやクリニックに連絡をします。
施術後にスタッフから異常が見られる時の連絡先を教えてもらえるのですぐにわかるように電話番号を登録しておくことをおすすめします。
施術がクリニックの場合は、そのまま受診することが可能です。
施術時のカルテがあり、ヒゲ脱毛にも特化しているので説明不要ですぐに対応してもらえるという強みがあります。
医師がいないサロンで施術を受けている場合は、皮膚科や外科などを受診しましょう。
クリニックを受診しているけれど、そのクリニックまで遠いという場合、移動中に症状がひどくなる可能性があるので、先に近隣にある病院を受診するほうが良いでしょう。
基本的にはサロンやクリニックで一度診てもらい、この状態が想定の範囲内なのか、施術による異常なのかを判断してもらう必要があります。
異常と認められた場合、その場で次回の施術を行うかどうかの相談などができます。
病院を受診する
肌が強いやけど状態になったり、明らかに腫れていたり、耐えきれないほどの痛みがある場合はサロンやクリニックへの連絡よりも先に病院に行きましょう。
特にサロンを受診している場合は、そのまま治療をすることは出来ませんので、症状がひどくなる前に病院に行き、処置してもらうことが大切です。
処置をしてもらって落ち着いたら診断書を書いてもらい、それを持ってサロンやクリニックに連絡して相談しましょう。
診断書がない場合、どんなにひどい状態になっていたとしても申請が認められない場合もあるので、どんなに軽症だったとしても診断書を書いてもらうようにすることをおすすめします。
診断書があれば、コース解約の返金やキャンセル料の免除などもされます。
放置すると大変なことに
ヒゲ脱毛を行っている期間に肌の異常が出た場合、絶対に放置しないようにしましょう。
最初は軽症であっても、徐々に悪化していったり、シミになって取り返しがつかなくなったりすることがあります。
特に痛みやかゆみ、腫れが出ている場合はできるだけ我慢をせずに安静にしてまずは様子を見ましょう。
一日経っても症状がよくならない、むしろ悪化しているという場合はそのまま放置したり自分で対処するのではなくサロンやクリニックに相談することをおすすめします。
特にやけど状態になってしまった時は、放置してしまうと肌細胞が壊死する可能性もあり、こうなってしまうと重症になり当然ヒゲ脱毛もできなくなってしまいますので、軽症のうちに対処しましょう。
ヒゲ脱毛後の腫れトラブルも慌てず対処しよう
ヒゲ脱毛を行う時にはきれいな肌になることだけを考えてしまいますが、もしものトラブルに備えておくことが大切です。
サロンやクリニックでも、施術前やカウンセリングの際にはトラブルが発生してしまった時の説明がきちんと行われますので、しっかり聞いておきましょう。