霊能者の相談現場から〜嘘が招くトラブルと心霊エピソード

現役イタコに直撃インタビュー!イタコが困った事件
執筆者:ゆい

霊能者や占い師に相談してみたい!でもこれは聞いていいことなのかしら?
この気持ちは誰にでもあると思います。
霊能者に相談する機会はあまりないかもしれませんが、実際に聞かれて困ることやどのように聞いてほしいかなども入れながら現役イタコの恵子さんに過去の事例をインタビューしてきました。

目次

霊能者に嘘をつくとどうなる?試す相談者の末路

今回はイタコをやってて困った事案とかを聞かせていただこうかと
恵子さん
はいこんにちは。困るのは偽情報とかを事前に伝えてくる人なのよね。で、私が違いますよねって訂正すると“あなたを試していた”とかいう人は困るわねえ。そのような行動が原因で人の恨みを買ってしまって、それで疲れてしまったとかが出ちゃうから
出だしからひどいですね
恵子さん
こういう人って何か都合悪くなると“あなたが見えるか確かめたい”とか言い出すのよね。その人についてる者もあきれ顔になってることが多くてね。一回祓ったとしてもまた違うものを連れてきてしまう。それで20回以上相談に来た人がいて、最後には私が断ったのよ
それはすごいですね……
恵子さん
とても迷惑なのと、私自身いい気持にはなれなかったから断ったら“あなたに断られたらどうしたらいいかわからない”とか言い出してね。20回目には結構ひどいものを付けていたのよね
どんなものですか?
恵子さん
そこそこ霊能力のある人というか、霊的な体質の人の恨みを買ってしまったのよね
どうなったんですか?
恵子さん
これが最後です。あとは何を言っても私は受けません、って言って弾いたんだけども
はい
恵子さん
人間そう簡単に変われると思う?
…………………
恵子さん
その後の事は私の範囲ではないからね。あまりにもやらかしすぎるといろんな所から断られてしまうことになっちゃうからね

事は私の範囲ではないからね。あまりにもやらかしす

怖いですね
恵子さん
孫の幼稚園の保護者にもいたわよ。偽霊能者が
えー!
恵子さん
しかもね、あなたには悪いものがついているっていって結構高額な要求をしてたらしくてね
悪徳な何かを感じますね
恵子さん
で、こういう人の周りにはだんだん良くない者がやっぱり来るのよ
うわぁ
恵子さん
でも、私はそういう人は自分で何とかした方がいいって考えてしまうのと、偽物でもお金もらえるくらいの何かがあるのならば自分で落とせる部分は自分で落としてしまうべきだと思ってるの。なので、こっちから接触することはしないのよ。何よりも面倒じゃない。私から見て面倒だなってものを付けてうろうろしてるのよ
それは面倒ですね
恵子さん
ざっと見て、悪い神様の残滓、金銭トラブルでの恨みとかがあってね。孫にもその人の子供さんには近づかないように一応言ってたのよ
お孫さんに何かあったら嫌ですよね
恵子さん
そうしたら、孫がね“あの子なんか怖いから遊びたくないの”っていうのよ
本能で回避してますね
恵子さん
でもね、ほかの子供もその子と遊びたくないって避けるのよ。そうなってくると今度は幼稚園の方でいじめとして受け止めてしまうのよ
確かにその状況だとそう見えてしまいますよね
恵子さん
そうなると被害も拡大しちゃうのよ。何よりも私が出ることになるのをできれば避けたかったのよね。ほら、あの子のおばあちゃんあれなのよとか言われるのがね
それは確かにちょっと避けたいですね。特にこの辺だと
恵子さん
引っ越しでこっちに来た人って聞いていたからねー
距離を置いていてもまぁ、この辺だったらそこまで大ごとにもならないですからね
恵子さん
なので、うちの孫はそうでもなかったんだけども仲のいいお友達がちょっと良くない者を持ってきてしまってね
どんな者だったんですか?
恵子さん
蟲になりかけてるものとかね。蟲っていうのはまあ、呪いとかそういうのに使うんだけども、そんなものが寄ってくるくらいには悪いものを引き寄せてしまうようになっていたのよ
怖いですね……いわゆる虚言で、ですよね?
恵子さん
そうよ。でも言霊になるくらいに長期間やってしまったんでしょうね。引っ越しを繰り返さなければいけないほど
万引きとか窃盗の癖が取れなくて引っ越してリセットをする人はよく聞きますが
恵子さん
似たようなものね。人が集まらなくなったら移動させるという感じだもの。
前の所がどうなのかは何とも言えないけども、一度得た賞賛が手放せないんでしょうね。でも……こういう霊的なものをもてあそぶ虚言ってのは本当に危ないのよね
そしてどうなったんですか?
恵子さん
結局私が対面することになったのよ。その時点で勘のいい人ならその人には近寄らないくらいにはなってたわね。こっちに来たからそうなってしまったのではなく、積み重なったものって言ったほうが正しいというかね
はい
恵子さん
これも一回綺麗にした所で繰り返してしまうのがわかってたから気が乗らなくてね
リセットされたからって好き放題しそうな気がしますね
恵子さん
なので、虚言をやめればおさまりますよって言ったんだけども
はい
恵子さん
本人がもうやめられないっていうのよね。みんながちやほやしてくれる、今のこの状態を何とかしてほしい、って
はったおしたくなりますね
恵子さん
人間って中身が出るとだいたいこうなるって感じだから私はそこまで思わなかったわよ。とるのは構わないけども、私もあなたにいいようにされるのは嫌だから一つだけ残すわねって条件をだしたのよ
私、恵子さんとそこそこ親しくさせてもらってるのでそれを言われたら、私ならもうやらないので全部取ってくださいって言ってしまうのですが
恵子さん
本人が納得したから、一つだけ残して全部処理してきたわよ
…………その一つをお聞きしてもいいですか?
恵子さん
彼女のよどみの一番下にいて、その澱みの一番濃いものや怨念を持ったまま朽ちていったものをずっと吸い続けてきたものをのこしてきたのよ
…………とんでもない化け物じゃないですか
恵子さん
質は悪いわね。どれを残すとは言ってないもの
でも、それを選んだってことは何か理由があったんですよね?
恵子さん
私みたいな野良のイタコとかは案外横のつながりがあるのよ。その中で少し縁のある方が彼女の虚言で手痛い目にあったと聞いたのよ。なので、少しの仇討もあったのかもしれないわね。その人がこの人の虚言で今は何もできなくなってしまったからね
虚言で霊能者を追いやった感じですか?
恵子さん
なんというかあまり詳細には言えないけども、虚言で他人を陥れてしまったというと考えてもらえれば。されたほうは今までの信頼を失いかねないのよね。その人は彼女が引越した後に周りの人の気持ちでまた、霊能者として活動をゆっくりとしているけれども…………偽物がそういう部分でやめられなくなった、誰かを傷つけるのが楽しくて仕方ないとか元々の性格とかも大きいんだろうけども、まあ悪化したんでしょ
なるほど……で、その幼稚園の方はどうなったんですか?
恵子さん
よどみの中にいたのは好きでいたわけではないのよ。いつでも表に出てやろうってチャンスを待っていた。そのうちに振り落とされてきた同じような何かを飲み込んで食らって、ゆっくりと力を付けたというかに詰めてきたというか。憎しみを煮詰めたような存在なのよね。それが今度は表に出てくることになった
うわあ
恵子さん
でも、それはとても賢いの。宿主からは決して離れない
……若干詰みですね
恵子さん
かといって私に危害を加えることは一切しない。私がその何かに場所を与えたわけだからね
………………………
恵子さん
その奥さんはなんというか、時々人が変わったようにいい人になってるのよ。その時には幼稚園でもすごく人気があるの
もしかして
恵子さん
人が変わってるんでしょうね。私はそこまで責任はとれないし、また引越していくと思うから。そうやってゆっくりと本物が今度は飲まれていくのかもしれない
怖いですね
恵子さん
でもねえ、旦那さんも子供さんも、人の変わったような奥さんの方がいいって思ってるのよね。虚言でゆっくりと自分とすべてが奪われていく。とてもこわいけれども、被害を受けるのは彼女の一人なのよね
そこまで見えてたんですか?
恵子さん
全く予想外だったわよー!でも、その人が変わった状態で、丁寧に感謝されたんだけども寒気がしたわよ。そのときにああ、入れ替わる時間が出てきたんだなって確信はできたんだけども
何とも言えない結末ですね
恵子さん
子供さんがねえ”ママがお弁当作ってくれたの”って見せてくるんですって
…………何とも言えない結末ですね
恵子さん
虚言をやめてあれをしかるべき人にはがしてもらえば、彼女は彼女としていきていけるけども……家族にとっては入れ替わっているお母さんが幸せをくれる。昔のホラー映画みたいだとは思ったわよ。実際に自分が目の当たりにするとは思ってもなかったもの
だとその、澱みの中にいたのは女性だったんですかね
恵子さん
人であったものだろうけども、男か女かはもうわからないのよね。それにとっては再びの人生であるならば性別なんか些細なことだろうし
怖い話ですね……
恵子さん
めったにない体験だったわ。でも、思えばそれもあれの計略だったんだろうねえって
恵子さん
霊的な中でも相当な力を身に着けてそれを隠して、無意識に私にそれを残すように仕掛けてきた。知謀と計略がないとできないから狡猾であり、そういう資質を高めていったんでしょ
何とも言えない結末です
恵子さん
引越した先で幸せになる時間が、引越すたびに増えていくことになるんだろうなっては思うけども、その先のことは私の範囲ではないからねえ
怖いお話でした

心霊の意外な一面〜守護霊のおもしろエピソード

霊能者に相談ケース2 守護霊が困った存在

霊能者に相談ケース2 守護霊が困った存在

もっとライトな困った話とはありますか?ちょっとヘビーすぎました
恵子さん
守護霊がうっかりしてるとか?
それがいいです。聞きたいです
恵子さん
お祓いを頼まれてお邪魔したら、その前にいたはずの守護霊の一人がいなくなってたのよ
ええええええええええ
恵子さん
私も気になって、足りないなあって思ってたら走ってきて
走ってくるものなんですか
恵子さん
ちょっとちがうところを見に行ってた、と
うっかりというかなんというか
恵子さん
で、この依頼してきた人というかお家がみんな割とうっかりというか天然っぽいというか。ご先祖からすごく引き継いでるのがよく分かったのよ
すごくわかりやすいですね
恵子さん
でもねえ、人の好さがわかるのよ(笑)助けてくれそうな霊的存在に話をしてきたり、除霊中にもちゃんと刀を構えてほかの霊的なものが来ないように警護してくれたり
いい感じの守護霊さんですね
恵子さん
終わった瞬間に見たら座り込んでたけどもね。武士でも何でもないから、刀も自信がなかったけども子孫が困ってるから!って奮起したのよね
いい人が見えすぎてますね

心霊との共存〜霊能者が見る日常の風景

恵子さん
守護霊って面白いものが多いのよね。あなたの場合は……鴨とかね
私には見えないので今どうなってるんですかね
恵子さん
鴨なんだけども、鴨っぽさは残しつつなんか強くなってるというか。あなたみたいのは割と特殊ね
ほかにはありますか?
恵子さん
守護霊が会議を始めたとかもあるわよ
会議
恵子さん
その場でどれがいいのか、あの時はどうだったのか、今どうすべきなのかを話し始めてね。一斉に話すから全部聞こえてしまって。その間はお茶いただいてたわ
どうにもできないですもんね
恵子さん
悪気はないんだろうけど、霊的なものになるとこちらを忘れて何かをするとかも多いのよね。悪い結果にならないならば私は介入しないで時間を少し待たせてもらってるだけだしね
それだけ大事に思われてるってことなんでしょうね
恵子さん
お家についてる守護霊とかだと、茶の間やリビングで一緒に生活してるのが見える時があるわね。若くして亡くなった方が子供さんの宿題を除いてたり、危ない方向に行こうとしたときさりげなくドアを閉めたり
見える人だと情報量がなんだかすごいことになりそうですね
恵子さん
日常生活を一緒に過ごせるならそれに越したことはないのよ。買い物に行ったりしたときに”この人はこの子のおばあちゃんだな“とか見えるとなんかほっとする部分があるもの。霊的なものって悪いイメージが強いかもしれないけども、多くはとても穏やかで優しいものなのよね。だから、たまにお仏壇に手を合わせたり、お盆とかでなくともお墓参りに行ったりしてほしいなって気持ちはあるわよ
家の中でだといろんな姿が見えそうですね
恵子さん
好物とかがお土産でくると、さりげなくお供えするようにしたりする守護霊もいるわよ(笑)そんな風景が見れるからまだ、イタコとかを続けようって思える部分もあるわねえ
ほっこりしますね
恵子さん
守護霊もだけども、霊的なもの通しで喧嘩したり、その横を何も気にしないで何かが通り過ぎたりとかね。見えるっていうのは大変だけれども、上手に付き合っていくことはできると思ってるわ
山に行って何かと出会ったとか聞いてると大変なんだろうなっては思います
恵子さん
でも、それも縁であり、縁もないよりはいいかなって思ってるの。縁があるからこそ、うちの神様とも出会えたわけだからね。ただ、だからといって私たちが霊的なものよりも上とは思ってもいないし、あちらの好意に甘えてるって私は考えてるわね
山に行くと定期的になんか拾ってきますよね?
恵子さん
ブドウ畑を見に行ったりすると、立地なのか結構いろんなものは見えるわね。山っていろんなものがいるけども、見えないならばそこまで危険なものが寄ってくるとかもないと思うし、ここは嫌だなって思ったら立ち去ればいいだけなのよ。山でもうっかりしてる何かとかはいるからね。元がサルだった何かが枝から落っこちるのが見えたり、蜂だった何かに追いかけられてたり
にぎやかですね山
恵子さん
犬だったらしい何かがいたときは、手当ができないから考えてたら“籠に入ってる山ブドウが欲しい”って言われてね。それを渡して帰宅したらしばらくしてお礼が届いたりもしてたし
等価交換なんですねやっぱり
恵子さん
何事も双方にいいようになるのが一番には間違いないからね。なので、私もできることはできるだけしたいし
今回もありがとうございました
恵子さん
また近いうちにちょっと用事ができるからよろしくね

この記事を書いた人

小さいころから占いに興味があって、色々と勉強しているうちにどんどん好きになり、皆さんにも占いの良さを知ってほしくて記事を書いています。

知り合いに占い師や霊能力者、お寺の住職がたくさんいるので、その方たちにインタビューして記事を書いています。

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