岩手の人工の神様のお話(番外編)亡くなった旦那さんと娘

いざ岩手に 岩手の人工の神様のお話(番外編)

岩手に向かって高速と使いながら進んでいくことになり、久々の等距離移動に緊張していました。ひとまず目的に近いインターを目指していくことになり恵子さんも機嫌がよくドライブをするにもいい感じになっていました。

目的がちょっと問題のあるものであっても移動は楽しいことが多いです。

天気よくてよかったですねえ
恵子さん
そうねえ。目的はあれであっても
お寺の人には断られたって言ってましたよね
恵子さん
お寺の人も困ると思うわよ実際のところ。仮にそれが人であったとしてもお寺じゃどうにもできないし、まして人に似てる何かだったらちょっと嫌じゃないかしらね
確かに嫌ですね
恵子さん
得体のしれないものは断っていいと私も思うもの。まあ、今回は寄り道せずに岩手に向かっていくことになるんだけども
ドライブインにはよります
恵子さん
そうね,高原アイス食べるって張り切ってたものね
「あれ食べないと岩手に来た気にならないんですよ
恵子さん
ドライバーのいる、ありがたさよねえ
そういっていただけると。ただ本当に簡単なことしかできないのであれなんですが
恵子さん
だいぶ人の流れももどってきたわねえ……

パーキングで休憩をしながら軽いものを取っていたところ、恵子さんが外を眺めていました。
食器を下げながら恵子さんの荷物をもって外に一緒に向かいます。
恵子さんが向かったのはお母さんと娘さんの二人で、娘さんが少し泣いてたようです。

恵子さん
あの、すこしよろしいですか?
お母さん
あ、はい……なんでしょうか……

突然知らない二人に話しかけられてお母さんは私たちを少し怪しんだのは仕方がありません。
ですが恵子さんと同行する場合にはよくあるので必要な説明の際には自分がさせていただくことがあります。

お母さん
あの、なんでしょうか
恵子さん
このような外見(特徴のある外見や、ほくろ、髭の場所などを説明していく)の方に心当たりはございませんか?
お母さん
!!!!!!!!

おかあさんは言葉を失っていらっしゃいました。
おそらくは恵子さんが言った姿の人に心当たりがあるからです。

恵子さん
失礼かもしれませんが、もうなくなっていらっしゃる方ですよね?
お母さん
はい。亡くなった夫です。昨年亡くなって、今から夫のお墓参りとあちらのお義理母さんにご挨拶を娘としにいくところで……
恵子さん
旦那さん、心配で先にきちゃったんですね。娘さんは旦那さんが見えてるんですよ

娘さんに視線を移します。

恵子さん
こんにちは。ここにパパいるよね?
娘さん
いる!!!
恵子さん
うんうん。おばちゃんにもパパ見えるからね
娘さん
うん

娘さんと恵子さんが話を少ししている間に自分の方からお母さんに恵子さんの説明を軽くさせていただきました。
恵子さんは霊能者あること、霊易な存在が見える、聞こえる、その存在がいいものか悪いものかの判断ができる、といった部分です。
祓えるなどはよほどでなければ伝えません。
大体のかたには全社の説明で問題はなく勧めていくことができます。

お母さん
その、娘はどうなるんでしょうか?今日になって急にパパがいるとか言い出して……
その辺もたぶん恵子さんが何とかしてくださると思います。あの方はそいう方ですし、案外なんとかできるものはしてくれると思います。娘さんもまだ小さいですし
お母さん
今まではそういうこともなくて、私も夫もそういう霊感というものは全くなくて
私もまったくないですね。恵子さんの運転手と荷物運びをしてる感じなので
お母さん
霊感がない方でもお手伝いできるんですか?
ですねえ。運転とか荷物運びってそれだけで体力を使っちゃうので私みたいなのが、その部分を担当すると恵子さんもコンディションをベストで保てますからね
お母さん
怖くないですか?
と、いいますと?
お母さん
その、霊感のある人だと今回みたいに見えないものが見えるんですよね?そういうものがすぐそばにあるというわけですし
あー。それはですね……私は見えないし聞こえませんがそういったものがあるんだろうなってくらいの感覚ですし、お仏壇に手を合わせるのも一種の儀式ですからね
お母さん
そういわれるとそうですよね……私も娘も夫の写真に毎日手を合わせ話もしますし……まだそこにいてくれているような気がするんですよ
多分それはいるんじゃないですかね。いることが悪いことではないと思います。恵子さんも行くべき時期がきたらいくだろうし、その後でも守ってくれるし時に手助けだってするだろう。っていいますから
お母さん
そこにいてくれるならそれだけでいいですね
さっきも恵子さんが旦那さんが心配で迎えに来たって言ってますからね
お母さん
すごく心配性のひとで、亡くなる直前まで私たちのことを考えててくれて。その時にすぐに自分のことは忘れて再婚してほしいとかも言われてるんですよね。そんな簡単に忘れませんし再婚も全く考えていませんよ(笑)
心配性でもあり。愛情の深い方でもあったんですね
お母さん
闘病で自分の方が辛かったはずなんですけどもね
とても素敵な旦那さんなんですね
お母さん
過去形にはしないんですね
一応文章を少し書いてますので……今現在も旦那さんが愛をもっているなら素敵な旦那さんのままでよかったのではないかという感じですかね
お母さん
たまたまでもこうしてこんなふうなこともあるんですね
ですねえ。恵子さんとは岩手には前にも来てるんですがその時に食べた高原アイスがおいしかったので何か何でも高原アイスを食べるって条件できてるんです。おいしいですよね、高原アイス
お母さん
ですねえ。うちの子も大好きで
なので私は自分の食べたいという気持ちを最大限に発揮して食べてます
お母さん
こうして夫のことを話したのは久しぶりです
あ、恵子さんも話が終わったみたいですね
恵子さん
娘さんとお父さんと少し話をさせていただきました。娘さんは特にそういったものが見えるというわけではないですが旦那さんとは、たまたま波長があってしまってる部分と、娘さんもお父さんが大好きなんですよね。なので旦那さんの家が近くなるにつれて見えてきたんだと思います。なので一定の時期が来たら、また見えなくなるかと思いますよ
お母さん
夫は心配性で、娘をすごく大事にしてくれたんですよ
恵子さん
今でも変わらないですよ。旦那さんはあなたと娘さんのことを変わらずに愛してます。なのでこうして心配で娘さんに見えるようになってしまった部分はありますが……珍しいこともないです。たまにあるんですよ。こういったことは
お母さん
そうなんですね……いまこちらのかたとお話をしていて
恵子さん
そういうこともあるんですよ。でも、世界はまだまだ不思議なこともたくさんあるのでどのように受け取るかで全然変わってきます。私は見えるものをそのままに伝え、聞こえることをそのままに伝えるだけなので
お母さん
夫はなにか言ってますか?
恵子さん
無理せずにゆっくり来てほしい。無理に実家に止まらないで近くのホテルでもいいって言ってますね
お母さん
夫らしいですね(笑)
恵子さん
でも、旦那さんのご両親は決して悪い人ではないですね。私もですが田舎の人間特有の強さはありますが、あなたや娘さんに悪いことはしません。甘えられる所は今後も甘えてください。あちらのご両親にとって娘さんは息子さんの残されたたった一人のお孫さんでもありますから
お母さん
ですね……とてもいい人たちで。なので親族終了書類も夫婦関係終了の書類も私は出す気はないんですよ。夫のことだから再婚を進めてほしいとかいうかもしれませんが
恵子さん
ですねえ(笑)でもそれも少し旦那さんと話をしたんですが、もしそれでいいならそうしてほしい。自分の妻はあなただけなのでって涙目でいってまして
お母さん
いつもね、そういうのを言わないんですよ。そういうのをちゃんといえとずっと言ってたんだけどもね(笑)
恵子さん
男性ってそういう方が多いですからね。先がどうなるかはわからないとしても、今はその気持ちで変わらないでいいと思いますよ
お母さん
ほかに何か言ってますか?
恵子さん
うーん、多分今夜か明日か、そのあたりでちゃんと自分で言いに来ますので安心してください。先に聞いておくと不安になることもないと思いますので
お母さん
そうですね……本当にこうしてたまたまですがお会いできて……ありがとうございます。これから岩手に向かわれるんですか?
恵子さん
ええ。○○まで用事があるので知り合いの子にこうして運転をお願いしてるんですよ。なんだかんだと体力を使うので
お母さん
本当にご縁ですね。ありがとうございます
恵子さん
いえいえ。もし何かあって縁がある、必要な時はおそらく旦那さんがまた私たちを引き合わせてくれますので安心してください
お母さん
ありがとうございます
恵子さん
それでは、私たちは出発させていただきますね

親子連れと別れて再び車を高速道路にもどします。
こういった縁はあるときもあれば、ないときもあるので本当に縁であり、縁というものは人がどうにかできるものでもないと思えてきます。

よかったですねえ、あのお母さんと娘さん
恵子さん
旦那さんがとかく心配性で涙もろくてね。それで旦那さんと話をして私が伝えるよりも奥さんの夢なり前なりにたって自分で言いなさいよって言ったのよ。自分でいって怒られてきなさい。奥さんはまだまだあなたの妻なんだからっていったのよ
確かに怒られそうだなあ
恵子さん
ね。でもね、そういう喧嘩できるのも夫婦だからこそなのよ。片方が亡くなっていてもあの二人はまだまだしっかりと夫婦なのよね
なんだろうって私もびっくりしましたよ。ちょっと驚いて買おうと思っていたものを買い忘れたので帰りに買おうと思います
恵子さん
でもねえ、ああやってあなたも軽い説明や話をしてくれるじゃない?見えない、聞こえない側からの立場で話してくれるのですごくありがたいわよ。私がどうこうと説明するよりもそうやって下地を作ってくれる役目っていうのはなかなかできる人はいないからね
珍しく褒められた気はしますが、あんまりいつもと変わらないですよ
恵子さん
今からお邪魔することも見える人は誰もいないからね。なのでKちゃんみたいに見えない人がいれば対応や話の仕方もかわってくるのよね
お役に立てればいいんですけどもね。今のところ予定の時間に到着しますよ。ナビがあるので大丈夫だとは思いますけども、もし近くでわかりにくいときはスマホのナビと併用しますので
恵子さん
人の心っていいほうにも悪いほうにも変わるのよね。さっきの家族みたいに亡くなってもあの旦那さんは変わらずにあの家族では父親なのよね
変わらずにそこにいてくれる、心配してくれてるというのを聞けるだけでも安心できる気はしますけどもね
恵子さん
そういうこともあればそうじゃないこともある。どらもいいほうに行くこともあればそうじゃない結果になることもある。今回の件もどっちに行くのかは私も見てみないとわからないのよね……本当に人は色んなものを背負ってしまうからねえ……
岩手もですけども東北は飢饉と豪雪がセットになることが多かったのと、冬になると寒いだけではなく家から出ることもできなくなっちゃいますからね。だからその前に漬物や干物を作ったりして、それが今では名産品になったりしたりもありますからね
恵子さん
そうなのよね。悲しい出来事をベースにしたものとかが進化を遂げて芽衣さん品や古典文芸品になっているとかもあるからねえ……本来の目的とは違った意味をもってしまうのとかもあるからねえ
ああ、ありますねえ。座敷童なんかも家にいる限りは家を繁栄させてくれるけどもいなくなったら家はつぶれる。だからどうやって家から逃がさないようにするかでの悲惨な話もあるって言いますし
恵子さん
座敷童って名称だと岩手が中心だけどもわりと家を守るという形の子供の存在は多いし、ヤモリなんて生き物だって元は家を守るほうの文字なんだけどもね。最近だと座敷童ってことばが独り歩きしてしまってるのはあるわねえ
確かに岩手以外でも座敷童って聞くようになりましたね
恵子さん
家を守らせるために強制的に神格を持たせているということもないとは言えないからね。そうなってくるとその神格が消えた時の対価の請求が怖いわよね。本来は家の筋にある子が早世してそれでも家にいたいという願いで生まれてくるというのが基本なんだけども
家を守るって部分だと大人でも大丈夫な気はしますね
恵子さん
実際にはそういう存在も多いわよ。続にいう人がそこにいて守っているパワースポットなんかもあるでしょ?名前の入ったところとか
ありますねえ。○○塚とか○○森とかそういった感じの
恵子さん
そういった場合だと、まあ大体が分別のある大人だからいいんだけども、本当に子供だと力の使い方を間違えると大事故が起きるのよね。それでああいった家守や家神系って永続なものではないから消えるときは消えるし、自然消滅もある。それで家がつぶれるとかではなくてそれはその栄華や富に甘えていたから元の状態に戻ったことが耐えられないってことで結果として家がつぶれてしまうってことなんだけども
納得できますねえ
恵子さん
特に子供っていうのは判断能力だって曖昧なのよ。仮に数百年、住みついている場合だとたぶん代替わりもしてるのよね。座敷童って名前を受け継いでているというか
受け継げるものなんですか?
恵子さん
何もすべてが人間でもないだろうし、子供でもないだろうっていうのはあるわね。私もその辺はあまり詳しくないし、基本的にはそんな長いこと居るのならばもう成仏させてやったほうがいいだろうって考えちゃうもの
恵子さんはそっちが本業ですからね
恵子さん
どうしてもねえ。そこまでもう残らなくていいし無理しなくてもいい。次の世はもっと楽しいから早くおいでって思ってしまうもの
子供さんはそうなっちゃいますよね
恵子さん
今回はどっちに転ぶかがわからないのよね
不安ですがまあ、いくしかないですよね
恵子さん
まあ、いつもどおりにいきましょうね
はい

この記事を書いた人

小さいころから占いに興味があって、色々と勉強しているうちにどんどん好きになり、皆さんにも占いの良さを知ってほしくて記事を書いています。

知り合いに占い師や霊能力者、お寺の住職がたくさんいるので、その方たちにインタビューして記事を書いています。

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