人工の神様に会いに行くために岩手の方と電話での打ち合わせに参加させていただきました。
依頼なさったのは持ち主にあたる方も息子さんで自分に近い年齢でした。
この息子さんをMさんとさせていただきます。
初めまして、今回は呪物の可能性のあるものの供養及び除霊ということでよろしいでしょうか?
ですね。自分たちもどのようにしたらいいのかが見当がつかなくて、恵子さんをこちらの霊能者の方に紹介していただきました
こちからは私ともう一人、サポートをしてくれる子を連れていきますので
恵子さんのお手伝いをしていると高確率で言われる質問でもあります。
基本的に私のするサポートは運転や道具を並べること、道具を片付けることなどになります。
よほどでない限り除霊などの際には退席しています。
一般の方なので私と同じように何かができるということは考えないでくださいね
スマホのスピーカーにしたことでこちらの声は私の声もあちらに聞こえることになります。
私は特にMさん聞きたいことはないので顔合わせ感覚で一度お話をさせていただくことになりました。
Mさん、よろしくお願いします。ドライバーと荷物運びを担当させていただいてます。このことで恵子さんは、フルパワーで担当することができますのでご理解のほどよろしくお願いいたします
なるほど、そうですよね。こちらの方で宿泊先などは近くに準備させていただきますので。お車でいらっしゃると言う事ですので駐車場のある所を選ばせていただきますね
ありがとうございます。当日はカーナビを使わせていただきますので、のちほど恵子さんの方にご住所とご自宅のお電話番号の方を送っていただけますでしょうか?今回の行き先のみで利用して出発前に消去する所も確認していただきますので
こういう霊的な仕事ってその時の一期一会がほどんどです。なので、遠いところに行かせていただく場合には帰宅際にその消去まで確認していただいております。これも信用が第一だからこそですし、こちらが悪用することがないということ信じていただければと思います
お気遣いありがとうございます。後ほどいただいたアドレスの方に住所と電話番号の方を送らせていただきますね
それでなんでんすが、それを発見してから何かの異変を感じることはありますか?知らない気配や不安、夢見が悪い、普段ない耳鳴りがある、人型もしくは人型ではない家族以外の何かを見ることがることになる、ですが
私はないんですが、妹がなんか寒いといってますね。でもそれだけであってそれ以外は何もないです。今のところ誰かが何かを見ているとかもありませんし
正直な話、ネットで読んだリョウメンスクナのような物体だと思いました
やっぱりKちゃんがいってる怖い話の何かに似てるみたいよ
人に近い気がしてますが人ではないかもしれないと考えてもいます
では、Mさんはそれに対してはどのような感情をお持ちですか?
正直、家に置いておきたくはないです。何でできているかもわかりませんし、もしこれが人であった場合にどうしたらいいのかとかわかりませんし
私も子供もころから倉には何度も入ってはいましたがこんなものがあるとは思ってもいませんでした。その中で急にある日見つかったというか、いつからあったのかもわからなくて
親父です。それで私も呼ばれて、これはなんだろうということにありました。その際にお寺の方にも、お話はしたんですが断られてしまって。それでほかの霊能者の方にお願いをした所、恵子さんを紹介していただいた形になります。岩手でも何度かお仕事をなさっていると言うことでしたのでできればお願いできればと
もしそれを処理するとして、焼却処分などはこちらでは請け負うことができませんのでMさんにやっていただくことになります。ほかの処分でも同様です。こちらで請け負わせていただくのはそれがなにであるのか、それに何かが入ってた際の除霊、それをただのものに戻すまでになりますがよろしいですか?
問題ないです。気持ち悪さがなくなってくれればいいのと、正直何でできてるのかも分からないような不気味さがあるので。私も親父もこれが何であるのかを知りたいという気持ちがあります
ですね。それと今の所妹さんになんらかの霊障があるようには見えませんので安心してください。おそらくそれの外側に触れたことで一種の警戒状態になってると思われます
よかったです。なにもないならそれにこしたことはないので
地元のお酒、地元の岩塩、地元の水。できれば水は天然のものを組んでいてもらえますか?
大体の流れはわかりました。では○日~○日の二泊三日ほどお時間をいただきます。それよりも早く終わりそうでしたらその時点で撤退させていただきますので
Mさんとの通話はそこまで長いものではなく、要点だけを聞き取ったものになります。
恵子さんの場合には音声で聞き取りながら霊視や遠隔でもあれこれ見ていることが多いのでこれくらいの短さでも何の問題もありません。
聞きすぎた所で解決するものはない場合にはこのよう流れが多いです。
ある日急に出てきた。誰かがその蔵に入れる可能性はない。今ならば出れるかもしれない。海に流してほしいとかそういうものなのかしら
うーんもともと海の方にずっと住んでる人ならそうかもしれませんし、シャレにならない怖い話みたいに山の中から移動してきたとかもないとは言えませんし
その可能性もあるわねえ。どこかに移動されたい、もしくは燃やしてほしい。これかしらねえ
ただ見た感じ妹さんも多分それを見てしまって、それに対する恐怖なんかと思うのよね。霊障とかはMさんの方は全く感じなかったし
うーん、なんか難しいようなすぐに終わりそうな……恵子さんならなんとかできそうな……
もしね。人工物であれば私でもなんとかできるとは思うのよ。ただ本当に何かの条件がそろってしまって神様になりかけているとかだと私ではどうにもできないわね。神様っていうのは人が手を出していいものではないし、人が作れるものではないのよ。もし作ってしまった場合にはそれなりの報いを必ず受けることになる。その神様は存在すべきものではないものだからねえ
そうなりますよね。まずは現物を見てみないことには何とも言えないというか
恵子さんの歯切れの悪い時は大体あまりいい結果にならないことも知っています。
おそらく恵子さんはあまりよくない結果になることを予想していたのでしょう。
高温となれば火葬ですけども、あれってなんか書類とかいりましたっけ?
処理はまあMさんにお願いすることにはなるけども、聞いてる感じだとまあ、人のようねえ
打ち合わせは軽く終わらせることがほとんどです。
恵子さんはその間にも必要な荷物を選んでいます。
帰ってきたお孫さんと奥さんに挨拶をしたところ、その日の夜ご飯まで持たせていただくことになり恵子さんの道具を風呂敷でまとめて行くことにしました。
箱をしっかりと結べるくらいに。縁結びと縁切りが両方できる糸をもらって、それとMさんたちの縁をきり、箱からそれをださないように
あとはまあ、それがどこまでの力を持っているのかによるわよね
ですねえ。高速を使ったらそこまで時間かからずにつくと思いますが
後日恵子さんは愛子さんから縁切り用にも使える糸を一巻分もらってきていました。
この糸は愛子さんが藍染めや紅染めなどを繰り返して自分で染めているものであり、不思議な色合いになっています。
既存ものとしては存在しない色であり、一回染めるたびに様々なものを込めていることもあり一つの武器というか呪物のような存在ともいえます。
出発当日の朝に荷物を積んでいきます。
中でも慎重になるのは神様の入った箱になります。
この箱ができるだけ揺れないように安全な場所に設置していくことも大事です。
今回の荷物は非常に少なかったので箱はシートベルトで固定することを選んでみました。
安全度を挙げればこれが一番という形です。
出発前に忘れ物はないのかを確認して恵子さんがMさんに出発する旨の電話をいれていました。この時に大事なのは恵子さんの家の人に合わないようにすることもあるので、恵子さんはMさんとのお電話を終えた後は自宅にいるお嫁さんに電話して出発したのを確認して、でてきてほしいと伝えていました。
出発日によってはこのようなこともあるのですが恵子さんのご家族も慣れているので特に問題はありません。
こうして岩手に向かって出発することになりました。