ゴミ捨て場から盗まれた着物の行方 蔵の中の呪物?

ゴミ捨て場から盗まれた着物の行方 蔵の中の呪物⓷

着物などは燃えるゴミとして出してしまう等も珍しくはありません。
リサイクルショップなどに持って行ってもなかなか高値がつかないものが多く、タンスの中にしまったままという人も多いのではないでしょうか?
日本の着物は分解することで一枚の長方形の布地になるようになっており、一反から着物を作るという文化が存在することを体験するとこができます。
洋服などは細かなパーツで構成されていますが着物はトルソーなどに布地をピンでとめていくことで着物の形を作れることなどを知るととても面白い文化になります。

帯も同様でありこれはそのまま長方形ものになります。
刺繍などの入ったものは糸なども独自に染めていることも多く、総刺繍の帯などは高額になることも珍しくありません。

盗まれた着物ってどんなものだったんですか?
恵子さん
「呪いというよりも、染料というか反物を染めてる最中に染めている方が流行り病だったらしくて吐血してなくなってしまったのよね。でも着物は茜色だったからいわくつきの反物!!って触れ込みで仕立てて販売しちゃったって言うものになるのよね
うーーーーーーーん、着物に携わるものとして、うなっちゃいますね……結構昔のものだとしても悪趣味だなあ……
恵子さん
明治当たりものだったわねえ。それでそんなものを買い求める人ってのもそんなにまともじゃないのよねえ
でしょうねえ
恵子さん
それで、そんなある意味血染めの反物を買って仕立てて着物にしたはいいけども家族は誰も着てくれなかったから愛人に何も言わずに送ったらしいのよ
お金持ちの考えることはわからない庶民です
恵子さん
で、愛人も素敵な着物と帯だからうれしくて観劇にいったんですって。その帰り道に自動車に惹かれってしまってその着物はまたも血染めになってしまったのよ。さすがにこれにはその主人も手元に置いておきたくないと売りに出したのよ
売れたんですか?
恵子さん
預けていた問屋が火事になって燃えたらしいんだけどもその着物が入った籠だけなぜか無事で、それいらいあちこちを呪いの着物として転々としてきたらしいのよ。とっても実際に呪われていたかってなれば微妙なのよね。私に話が来た時にはもうほとんどそういったものが消えていて本当に最後の残り香みたいな感じだったというか
時間経過で弱まるって言ってましたもんね
恵子さん
戦時中も燃えずに残ってきたんだからどこかに寄贈したらいいと思いますって言ったんだけども、手元に置いておきたくないってうちに宅配できてしまって
ってことは遠方からだったんでんすか?
恵子さん
そうなのよ、青森からおくられてきて……まあ、送られてきたから仕方なく私も一度は開いておこうと思ってつるしておいたのね。呪い系ってその時点で一回こっちに攻撃してくるんだけどもそれもなかったから、頃合いを見て燃えるゴミの日に出してしまおうと思ったの
まあ。安全度があるみたいならそれでいい気もしますよね。普通に考えてゴミあさったりゴミ持って帰る人とか想定しないですし
恵子さん
そうなのよ。それで帯とかもだけども、帯揚げとかも全部一式ゴミ袋に入れてゴミを出す日は早めに出してきたのよ。燃えるものだし
いらない服を捨てるのと同じ感覚ですね
恵子さん
「ゴミ捨て場に残ってもいないしちゃんと持って行ってもらったのねって安心してたのよ。で、それから少ししたらその着物着てる人がいて二度見したのよ
友禅とかそういう感じだったんですか?
恵子さん
絞りだから高いだろうなって着物に詳しくなくてもわかるとは思うわね
絞りはそうですねえ……紬とかはまあおしゃれ着だから礼装にできないですし。礼装としてもまあ絞りなら確かにうん……でもゴミ捨て場にあったやつですよ?
恵子さん
普通はそう考えるわよね。でもまあ、気に入ってるのかその着物で出歩いてるのを何回か見たのよ。で、さすがに見かねてそれは私が捨てた着物なんですがって声をかけたの
ええ
恵子さん
そうしたらね、逆切れっていうの?捨てたものなんだから今更返さないし惜しいとかいうならこの着物の分のお金はもらいますとか言われちゃって
ほあー…………
恵子さん
私も別にいらないから、捨てたものだからいいですけどもただ捨てたものを着ているのが気になったので声をかけただけです。返してほしいとかもありませんし、今の持ち主はあなたなのでっていったら”もっともらってあげてもいいわよ!!“とかいわれたので着物は後ありません。私には不要なものですので、おほほほほほっていって帰ってきたわよ。でも試しにその後にもう一回ちょっとそういう曰くのある着物を捨ててみたの
………………………
恵子さん
捨ててからちょっとした死角になってるところで観察してたのよ。そしたらその人が来てやっぱり持って帰ったの。そのときも、なんだまだあるんじゃんあのおばちゃんさあとか言ってたのよ
無知って怖い!!怖い!!怖い!!
恵子さん
正直にいうと私もいい人じゃないからもう一個できれば早めに処理したい生き物があってね。それもすてたのよ
なんでしょうね、このおぬしも悪よのうとか。こやつめはははははとかいうものが「でてきちゃいますね?
恵子さん
それも盗まれてた……!!!!!
ですよねーーーーーーー!!!!期待を裏切らないですねえ
恵子さん
でもまあ、本当にもう捨てても安全かなって思ってたくらいのものなのよ?そこはわかってちょうだい
ええ、ええ
恵子さん
で、それ以来は出さなかったのよ。そこまでのものもなかったし。かんざしとかは燃えないゴミの日に出したけども。でもねえ、その人がフルセットでつけててね……
完全に味を占めてますね
恵子さん
何度も言うけどもそういうところに破棄してもいいと思うものだったのよ?
続きを……続きをお願いします。気になっておみかんが食べれない……
恵子さん
で、またしばらくしたらその人見たんだけども
どきどき
恵子さん
かんざしの竜眼が動いてたわ(笑)
!?
恵子さん
あれそんなに元気じゃなかったなって思ったんだけども窃盗するような悪い人でそういう人の何かを吸ったらまあ活性化するわよね
あーーーーーーー
恵子さん
竜眼が動くくらいだから着物の方も活性化してるんだろうけども、私は捨てた側だし、私としてもべつに持っていくのはどうとも思わないし。返してくれるなよくらいで
まあ、うん、ですよね
恵子さん
で、一度近所のスーパーでその人にあったんだけども、なんか言いたそうだったのよね。でも私が捨てたものだけども私が捨てたって保証はないわけじゃない。それに捨てたものはもう私のものでもないし。なので会釈して帰ってきたのよ。孫に早く限定のお団子食べさせたかったし
もしや塩バターあんだんごですか?私が買いに行くといつも売切れてて
恵子さん
それそれ。今度呼ぶときにあったら買っておくわね
ありがとうございます~あれ本当に限定なうえに激戦区の商品なんですよね。
恵子さん
あの人もKちゃんみたいにゴミは持ち帰らないってことをすればよかっただけなんだけどもね。でも着物だけじゃなくて色んなものを持って帰ってしまったことで死にかけてたものが息を吹き返し、よどんだものを吸い込んで活性化しちゃったのかなって仮説はできたのよ。だとしたら竜眼が動くのもわかるし、でもあれは捨てた私に対するまだこいつから吸えるぜってものだったのかもしれないし
竜眼のかんざしって竜眼はフェイクの作りですよね?
恵子さん
実際の竜眼なんてないから蛇の目を使ったみたいね。で、うちの神様に相談したところ関与しなくていいといわれたので私はそこで終わったのよ。でもその後にあの人見なくなったのよねえ。嫁ちゃんに聞いても嫁ちゃんも見覚えがないって言ってる感じで。まああの辺のものを全部捨てればいいんだけどもああいう人って捨てないし、そのうちに着物とかがあの人から離れなくなってしまうという非常に良くない状態になるのよ。まあ、私は捨てたからいいんだけどもそれ以来ちょっと反省して布ものにはダイソーの徳用墨汁をかけることにしたのよ。墨汁ってとれないじゃない
ですね。なので書道家の人は墨を飛ばさずにダイナミックな文字を書けるように何枚もの着物を墨で染めてきたって言いますし
恵子さん
神様もそれでいいって言ってくれえたからそれからしばらくはその人のことも忘れてたのよ。で、最近になってその人が別なところに引っ越したことが分かったのよ
お引越しなさったんですね。おみかんもう一個いただきますね
恵子さん
お茶もどうぞ
ありがとうございます~じゃあ、そこでお話が終わった感じですか?
恵子さん
まあ、近隣のあれこれを窃盗してたというか遊びに行ってもってかえっちゃうやつ?嫁ちゃんにきいたら泥ママっていうやつですね。園でも気を付けようねってなりますよって教えてくれたんだけども
泥ママっすか……これは救えないっすね……
恵子さん
窃盗がばれたのもあって引越ししたのかなって思ってたんだけども、どうもなんか顔とかがはれたり原因不明の失神とか火傷みたいなものができちゃったらしくてそれで居づらくなったのもあって家族で夜逃げみたいにして引っ越したらしいのよね
ええと、流行り病と交通事故が合った着物が活性化して……ではないですよね?
恵子さん
察しが早くて助かるわ。まあ、盗んだものだし年代物だしダニとかいたのかもしれないし、ね?
そうですねえ~そうですねえ~
恵子さん
私の手から離れたものはもうそうやってどうなっても私は助けることはないもの。たぶんただの不幸な偶然よ
まあねえ……そうなっちゃいますよね誰でも
恵子さん
今どこで何をしてるのかはわからないけどもこれをきに窃盗とか止めてくれるといいんだけども
その前にその人、生きてるんですかね?
恵子さん
それも私には関係ないことだからねえ。私も別に善人でもないし、慈善事業をしてるわけでもない。仕事しての相談や依頼があるならまだしも、あったとしてもことわるわねえ。まあ断られるんじゃないかしらねえああいったものは。竜眼が動いたときに着物にもかすかに呪詛が浮かんでたし。それを払って普通の生活にするには時間も費用も掛かるわねえ
簡単に何とかするってできないんですかね?
恵子さん
彼女がすべてのものをすてて仏様にすがるかならまあいちばん低価格ではいけるかもしれないけどもああいう人って絶対にそれはないもの。あとは盗んだもの一式の処分もしないでしょうし。ぼんやりとこれが相乗効果かって思ったわね
悪いほうの相乗効果じゃないですか
恵子さん
本当にその後にどうなったのか全く分からないのよ。一応さらっと最初の着物が盗まれたときに立ち話で捨てたものを持ち帰ってきてる人がいて気味が悪いって根回しはしたのよ。そうしたらほかの奥さんでも同じように捨てたバッグや嫁ちゃんの捨てた靴を履いてる人がいて困ってるって話になって、何人か盗まれてるというか持ち帰られたひとは、いたみたいなのよね。子供さんはいないみたいだったんだけども捨てた子ども服とかをフリマサイトに出品してるとか私にはちょっと理解できない人だなあって思ったのは確かではあるわねえ……
ネットとかでよくまとめられてはいるんですけども、ゴミとか持ち帰って価値のあるのものとかの転売とかをする人っているんですよ。私もちょっと前に買ったけども使ったことのないappleテレビってものをゴミの日の前に出してたらなくなってましたもん。箱に入れたままだったのもありますけども、本当にゴミ持って帰る人いるんだあ!!ってちょっとびっくりしましたね
恵子さん
びっくりするわよね。ましてそれを堂々と着てるとか。自分で来てるのか着せてもらってるのかはちょっとわからなかったけども私もこんなことあるんだなってなったわねえ。でもまあ、あれは呪いの着物として存在してきたものだから本来の力を取り戻したというか相性のいい人の所にいったというか……どうなのかしらね?
それこそ着物や吐血した血液が混ざったとかではなく人の間でいろんな悪いものを吸って完成形になって戦争とかを通り過ぎてきて風化しかけたところでエネルギードーンって感じですよね
恵子さん
まあねえ。無事でいてくれたらいいんだけど、とは思うけども私には本当に関係ないからねえ……
訪問着にお太鼓くらいだとちょっと練習すると自分で着れるようになりますからね。自分で着れたり着せてくれる人がいると着物着たくなる人っているんですよ。うちの母親みたいに
恵子さん
お母さんも着物持ってるものねえ
ちょっと前に遠方の友人のおばさんがなくなって貸衣装をしてたから引き取ってほしいって話をもらって少し譲ってもらったんですよ。中には仕付け糸も取られてないものや大島紬や米沢織とかもあってびっくりしました。その中に怪しいものは多分なかったとは思いますが……
恵子さん
Kちゃんはそういうものを避ける能力はすごく高いから大丈夫よ。アンティークのバッグとかでも引っ掛かりを感じて買わないとかもあるし。そういう自分の勘を信じるってすごく大事なのよ
流石に盗品を使うのは予想外ですねえ……使うにしても近所じゃなくどこか出かけるとかでやればまだしも……
恵子さん
こんな素敵なものを持ってるとか見せたかったんじゃない?茜色の絞りできれいだし
着物自分で着れちゃうもあるのかなあ……私も自分で着れますけどもできれば人に着せてほしいなってお思いますよ。自分で着るのよりも
恵子さん
この辺で着物をきてでかけるようなところもないしねえ。ラーメン屋さんとか焼肉屋さんはさすがに違うでしょ?
めっちゃ臭いついちゃいますよ。でもクリーニングとかも出してなさそうだなあ。クリーニングに出したところで血染めが落ちるとかはあんまり感がられませんけども。せめてあせ抜きとか、臭い消しくらいはしてほしいなあ……いくらそういう曰く付きの着物であっても作った人の気持ちとか技術とかを踏まれるはなあ
恵子さん
あなたらしいわねえ(笑)私なんかはあの着物がなくなったわねえくらいなんだけども、好きな人にしてみればそうなるわよねえ
すきというか、高い着物って触るとわかるんですよね。なので七五三とか百日参りとかの時に着物あずかると受け継がれてきたものとかもわかりますもん。母親世代と以下その上の方からのお譲りの着物とかはちょっと怖くて一回絹手袋準備したことありますよ。私、てあれとかで傷から血が出ちゃうこともあるので
恵子さん
そこまでやってくれるなら預ける側も安心できるわね
でもうそういったものを預かったことないですねえ……運が良かっただけかもしれませんが
恵子さん
そうそう出てくるものでもないわよ、布物の呪物は。ほとんどがなんとなく怖いから預かってほしいとか譲られた人がみんな亡くなってしまったからとかだもの。偶然が重なってしまうものが中心であり、ああいったそこそこの呪物自体が珍しいわね。まあ、関西とかならもっとあるのかもしれないけどもそこまで私も追いかけたいものでもないし。余計な詮索も興味も持たないのが一番だからねえ
好奇心が猫を殺すという言葉もありますからね
恵子さん
ほんと。余計なことをして盗んだりとかはしちゃいけないわねえ(笑)
根に持ってますね(笑)
恵子さん
正直ね、声をかけた時に一言詫びてくれたらその着物のいわくを離して捨ててもらうと思ったのよ。でもね、あんな態度を取られたらこっちも人間だもの。親切な気持ちは消えるわよね。もちろんそのあと着物を追加で捨てたり、かんざしを捨てたりしたのもただの偶然よ。本当に持って帰るのかどうかを見ただけであって
車で持って帰る人とかいるみたいですしね。処理場とかに状態のいいソファーとかもちこまれてて、昔だと係の人にいうと自己責任でいいなら持って帰っていいよとかあったみたいですね
恵子さん
その後は私もちゃんと墨汁をかけるようにしてるし。私が墨汁をかけて捨てるのを見てほかの奥さんも墨汁とか脂とかを拭いて捨てるようになっていたもの。みんな盗まれたものを使われるのは嫌よね。いくら捨てたものでも
窃盗犯だけは救われないですね。治らないってもいいますし
恵子さん
万引きとかも一種の病気なんでしょうね。こんな金額で人生捨てるとかすごいわねえって思っちゃうもの。まあゴミを拾って人生捨てちゃ人といい勝負よね(笑)
ですねえ。まあ盗人猛々しいってもいいますし。違う土地でお元気だといいですねって私も口先だけで言っておきますね
恵子さん
Kちゃんもうちの蔵でほしいものあったら言ってちょうだいね
一個もないので大丈夫です。いやあ今回もなかなかすごい話でびっくりしちゃいました
恵子さん
春先の県外遠征のこともよろしくね
かしこまりました。今日はありがとうございました

この記事を書いた人

小さいころから占いに興味があって、色々と勉強しているうちにどんどん好きになり、皆さんにも占いの良さを知ってほしくて記事を書いています。

知り合いに占い師や霊能力者、お寺の住職がたくさんいるので、その方たちにインタビューして記事を書いています。

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