偽物霊能者が本物を目指したら…… 見えることによる弊害とは

偽霊能者を本物になった事で起こる弊害とは~Tさん編⑦

本来霊的な存在とは我々とはコンタクトの取れない存在です。
そのコンタクトの仲介をしてくれるのが霊能者であり、霊能者は多少なりとも自分の能力に適した修行を積まれることがほとんどです。
これはただ見える、聞こえるだけでは日常生活においての弊害が多く霊能者地震の心身の疲労につながっていってしまうからです。

目次

霊感がある、見える人には代償もある

霊感がある、見える人には代償もある

ただ見えるだけ、聞こえるだけでは結構大変ですよね
恵子さん
四六時中誰かに監視されて話しかけられてるようなものだからね
その時点で無理を感じますね
恵子さん
私がただ見えるだけ、聞こえるだけのときは寝れなかったわね
そんなことになるんですか?
恵子さん
相手はこっちの都合なんて考えないもの。自分の話を聞いてほしい、成仏させてほしいという本能だけだし。それにこっちの能力がどれくらいあるかなんて考えてくれるようなものじゃないわよ
それは寝れないですね
恵子さん
見えるだけというのもきついと思うわよ。一般的に思われている人の形を強くい残しているものなんて割と少ないからね
と、言いますと
恵子さん
人だったものや人の一部を残したものだけとか多いのよ。どろどろの液体みたいなものの中に目玉と白い腕だけがはっきりとしてるとか、事故や自死でなくなった時の状態とか。どこに対しての形が強く残るというのがわからないからね
そういうクリーチャーというかクトゥルフ的とか……そういうのから追いかけられるのは私なら耐えられないですね
恵子さん
祓うっていっても誰でもできるものでもないのよ。できるものや適性ってあるわけで
ええ。恵子さんは祓うほうで愛子さんは縁を結んだり切ったり、芽衣子さんなら呪的なものとかそういうのですよね
恵子さん
そうなるわね。言っても私なんて大したものじゃないのよ。愛子さんみたいに生れ持ったものでもないから。生まれ持ってる人達は霊的なものと付き合いも長いから自分の特性もだけどもああいった存在を上手に扱うことができる
専門家みたいなものですからね
恵子さん
じゃあ、いきなりその環境におかれたらKちゃんだったらどう思う?
何もできないのに見えちゃう聞こえちゃうはどこかの安全な滝つぼとかにいくかそれこそ死んでしまいそうな気がします。ちょっと耐えるのにも厳しいというか
恵子さん
それが普通の感覚だと思うわね。それに祓えないなら見えていても見えないふりを身に着けたりすることも一つの方法になるのよ
確かに皆さんが見えるからどうにかできるわけでもないですもんね
恵子さん
そういう方法を身に着けるにも結局はこういう能力を持ってる人を紹介してもらったりしなきゃいけないのよ。そこで透視や霊視されて自分自身が原因でそうなってるとなったら?
私だったら手伝いたくないですね
恵子さん
霊能者も人間だからね。そういう敬意を払うべき相手に対してぞんざいな態度をとるものに関しては厳しい目になるわね
ですよねえ……だとしたら現状Tさんを助けてくれる人はいない状態ですよね
恵子さん
そうなるわね。こういった修行をつけてくれる人というのも年々少なくなってきているのよ。私も自分の代で終わりだと思うし、よほどじゃなければ次の世代の育成とかは考えてないもの
すごく大変ですものね。それはたまに同行させてもらっていて思います
恵子さん
こういう世界ではなく見えない聞こえないほうが本当に幸せになれるんだけどもね
Tさん生きてますかね
恵子さん
大丈夫でしょ。ただ普通の生活をするのはすごく大変なんじゃないかしらね

偽物霊能者が、霊視に目覚めると何が見える

偽物霊能者が、霊視に目覚めると何が見える

人の形のほうが少ないというのは怖いですねえ
恵子さん
いつからそこにいるのかわからない。今までその存在をだれも認めてくれなかった。そんな存在が自分を見てくれる声が聞こえるという相手に出会ったら?というのが霊的な存在との基本的な関係になるわねえ……私なんかは人の形じゃないのも多いからまああれなんだけども
そういうのも慣れたくないですね
恵子さん
それが大量にいたり、どこかに、出かけてもそういったものがまとわりついて来るのよ
普通の感覚だと耐えられなくなりますね
恵子さん
ある意味普通であることを確かに捨てなければいけないのよね。そうなってから普通というものがどれだけ安全だったのかもわかってしまう
Tさんは今その状態になってるわけですよね
恵子さん
いきなり見えるようになってしまった、というのとも違うのよ
ど、どういうことですか?
恵子さん
確かに状況だけ見ればいきなり見えるようになったには変わりないけども
はい
恵子さん
今まで見える、聞こえるを演じてきてるわけよ。こんどはよりはっきりとこっちの希望を伝えられる。そう考えてしまうのよ霊的なものは
あわわわわわわわわわわわわわわ
恵子さん
霊的な存在というのはどれだけ善良に見えても人とは考え方が違ってるものなのよ。むしろ穏やかな姿ほど警戒すべき事の方が多いわ。それだけの形を保ってられる存在と考えていけばそれがどれだけ強さなのかも推測できると思うけれども
強いものほど常に笑顔というやつですかね。映画で見ました
恵子さん
そんな感じねえ。余裕があるから笑ってられるのよ。この余裕をね、私たちも持たなければいけない。相手に圧されたら飲まれてしまうこともあるからね
恵子さんそれよく教えてくれますよね。外に行った時に感謝をすること、敬意をもつこと、必要以上に怖がらないこと。って
恵子さん
すごく大事なことよ。どんな場所であれ私たちはお邪魔させていただく側だもの。踏み荒らさないようにすることはとても大事なのよ
その条件をTさんは全部踏んでしまってるという事ですよね
恵子さん
まあ、だれに連絡をするのかはあれだけども一度見えるようになってしまったものを見えないようにするというのはすごく大変だから、見えることに慣れて生きていくしかないのよね
そうなっちゃうんですねえ……
恵子さん
私は体験してないんだけども、昔は小さな子が見えてしまう目を持っていると見えないようにする訓練とかもあったらしいわよ。そういう専門の方がいて普通の生活ができるように霊的なものとのつながりを遮断してくれるというか
小さい子って不思議なものが見えたり独自の感性をしてますよね。ただの黒い点であってもお花に見えるとかお星さまとか
恵子さん
私たちよりも先入観がないってすごく大きなことよね
疳の虫?とか謎の単語もありますよね
恵子さん
今みたいに病名のないものに関しては疳の虫っていう言葉を使ってたんじゃないかしらね。今で言う所の療育的なものをするにも、今よりも偏見があったし。だから“この子には疳の虫がついてる”とすることで疳の虫を追い出し、躾を見直していくことで一般社会に対応できるようにする。暴力性や他害性を抑えるには幼少期にそういうおまじないをすることで子供はもちろんだけども親の気持ちも切り替わるでしょ
ですねえ……今でいう精神や心の疾患は昔は認めたくないものの一つだったというのはいろんなものに書かれていますし
恵子さん
霊的なものもそれに近いわね。見えない、もう見えなくしたという暗示をかけたり訓練をすることで日常を過ごしやすくする。もちろん、それでは抑えられないくらいに強い力をもっているならば伸ばすほうに行く事の方が多かったと思うわよ
江戸末期から明治にかけは千里眼との存在が大きなものだったともいいますよね
恵子さん
そういった能力でいいおうちで大事にされるようになったり、今でいう占い師として高額を稼ぐようになる子も多かったわよ。自然の中で培われた感性というものは純粋だからね
とても不純な生き物なので刺さります
恵子さん
今でもそういう子はやっぱり産まれてしまうのよ。ただ、前よりも私たちのような存在が減ってきてしまっている
恵子さんは事故で見えるようになった側ですものね
恵子さん
私も最初のころは非常に困ったわよ。初めからこういう形にするつもりはなかったし、家族と自分を守れるのを最優先にしたもの
Tさんはどうなるんでしょうか?
恵子さん
今度、彼女がどの方向に進んでいくかだと思うわね。まじめな所だと
たぶん今すごく困ってますよね
恵子さん
困ってるわねえ。それはうちの神様の小さいほうが見に行ってるけどもあれを見れないのも困りものよねえ
あのモコモコしているという噂の
恵子さん
小さいほうの神様も十分強いわよ。そういったものとの縁をもつにも、本人が悪いことしすぎたから結べたとしてもあまりよくない神様になってしまうわねえ……
今までの過剰分をどこかに収めるとかでも難しい……
恵子さん
言葉は悪いけれどもお金払うから助けて、チャラにしてっていうのを神様が聞き入れてくれるわけがないからね
思った以上に大変な状態ですね
恵子さん
人間よりもずっとシビアな存在よ

見えるだけ、聞こえるだけの場合の弊害は非常に大きく日常生活を営むのが難しくなってしまうようです。
どんなに善良に見えても相手は霊的な存在であり、人ではないと構えることは非常に大事になります。

恵子さん
私もすごくいい霊的な方だなって見ててひどい目にあったり痛いめにあったりとか多かったわよ
恵子さんでもあったんですね
恵子さん
そういう痛い目にあったからこそ構えられるようになったものあるわね。強い存在っていうのはだいたい二種類に分かれるのよ
どんなですか?
恵子さん
一つは人間っぽい形を作れているもの。この形を維持するだけでも大変だからそこそこの強さといってもいいと思う。もうひとつは様々なものを取り込んで完全に異形になってしまってるものね。これは人の形を作れるけれどもあえてその形を捨ててるの
なんでですか?人に似せたほうがだまし討ちとかできるんじゃないですかね
恵子さん
人の形を作ることにそそぐものを自分の力を増幅する方向に使っているのよ。私の修行先に封じられてるのがそれね。もう人の形なんて不要なのよ。それだけの純粋な存在になってしまっている。異形であることを認め受け入れて自分が強いことを知っている。私は生きてる限りあれには勝てないだろうし、命がけであれをどうにかしたいなんても思わないわね
恵子さんですら、無理っていってたあの丸い物体ですね
恵子さん
そういったものも見えるようになってしまってるから、すごく大変だと思うわね
恵子さんみたいに縁を結んでもらってイタコ的な修行を積ませてもらえる場所や方法を案内してもらえる可能性はないですものね……
恵子さん
私は本当に自分と家族の安全を、って希望だけだったのよ。今でこそ、こうだけどもね。自分や家族への危害をなくし、安全に過ごせればそれに越したことはないわよ。特に孫も生まれたばかりだったから、どうしてもそんなものは近づけたくなかった
今からでもTさんを崖からどーんしてみるとか……
恵子さん
ああいう目にあったからって誰でもそうなるとは限らないのよ。私は本当にたまたま神様の心ひとつで助けてもらえた。それまでは私だって特に意識はしてなかったのよ。山菜とかを取りに行く時に、お堂の前にお参りしたり、少しおすそ分けしていく程度だったもの。でもそれが神様の心を動かしていた。神様の機嫌がよかったんだと思うわ。今はうちの神さまになってもらってはいるけれども、私が役目を終えたら神様もまた山に戻られるんじゃないかしら
小さい神様もですか?
恵子さん
どうかしらねえ。その時にならないとわからないけれども、家神様になってくれるかもしれないし。山奥では信仰心も人の声も少ないからねえ。神様っていうのは私たちが思う以上に寂しがりだから
だとしたらいまそういうのが見える聞こえるTさんはかなりやばいのでは
恵子さん
こっちからどうこうはしないわよ。しいてするなら待つだけねえ

嘘が暴かれた偽物霊能者のその後

嘘が暴かれた偽物霊能者のその後

この数日後に恵子さんにはTさんからの連絡が入ったようです。
恵子さんの予想したとおりに見えなくていいものが見えることで家から出ることも難しくなり、満足な睡眠をとるのも大変になっていたようです。
恵子さんはTさんが自分でどうなってしまったのを理解するまでの時間として接触を避けていた部分もありました。
それだけ霊的なものというものはやはり特殊な存在といっていいでしょう。

恵子さん
Tさんから連絡があったわよ
あらら。やっぱり恵子さんの予想通りでしたか?
恵子さん
だいたいはそうねえ。まあ今度ちゃんと会うことにはしたけれども私でもどうにもならないことのほうが多いからねえ
私の好きな言葉は無理はしない、安全第一です
恵子さん
寝れないのは大変よねえ。みんな通る所ではあるんだけども
寝れないと私は厳しいですね
恵子さん
寝れないようにいろんなものがくるんでしょうね。私の所にも来るけども私は無視して寝てしまうけども
寝れるもんなんですね
恵子さん
自分の生活と安全を守るってそういうことなのよ。日常生活を普通に近い状態で過ごすために何をしたらいいのか、どうやって安全を作ればいいのかとかになるわね
武装も時には必要になるということですね。私は縁のない世界にいたいです
恵子さん
Kちゃんのいう安全なところにいたいというのも十分自分を守る行動になるのよ。危ないところには立ち入らない。踏み込んでいけない部分を理解する。この踏み込んでいけない部分に踏み込んでいくのが除霊になるのよ
そういう感覚になるんですかね?
恵子さん
その覚悟でこっちもかかることのほうが多いわね
日常生活が送れないのはあまり想像したことがないんですよね。前に骨折した時、傷をおった場所が、鎖骨とか指だったのでそれが、すごくきつかったのはあるんですが
恵子さん
痛みで寝れないとかは原因がわかっているのよ。原因がわからずなぜ眠れないのか?ってなるときついわね。不眠であっても睡眠障害やストレスという予想がついていれば寝れないにしても不安は少ない。でも、霊的なものというのはその不安しかない状態だからねえ
Tさんの無事を祈っておきますね。でもTさんの代わりになれるかとか言われたら心の底からご遠慮させていただきます
恵子さん
自分でやってしまったことはある程度自分で決着をつけるべきなのよ。私たちは彼女がどうなるのかを見守りましょう
ですねえ……今日はありがとうございました。またお邪魔させていただきます
恵子さん
いつでもきて頂戴

この記事を書いた人

小さいころから占いに興味があって、色々と勉強しているうちにどんどん好きになり、皆さんにも占いの良さを知ってほしくて記事を書いています。

知り合いに占い師や霊能力者、お寺の住職がたくさんいるので、その方たちにインタビューして記事を書いています。

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