お母さんの中身が霊的なものに入れ替わった話、その後2 旦那さん視点

お母さんの中身が霊的なものに入れ替わった話、その後2 旦那さん視点
旦那さんも少しは悩んだんですよね
恵子さん
そうね。実際にあれが入った状態で三人で話をしたときにも、人ができないような動きで体をねじったり目を回転させたりしてたからね。あの時点で体を意識的に動かすことや多少の修復能力があるのはわかったわ。で、これは本当に化け物です。私でも正体をすべて特定するのは難しいほど様々なものを取り込んでいます。中には獣や精霊も入ってます。本性がでないとはまだ断言できません。って説明したのよ
はい
恵子さん
そのときもあれはなんというか……体をなじりながら小島よしおみたいな感じだったわね
完璧にホラーじゃないですか
恵子さん
まあその時はまだ私も消してほしいという話になる可能性も考えてたからあれも私に対してのあおりがあったわけだし。でも、旦那さんはあれと数日間毎日向かい合って話をしたのよ。その間もあれは体の動きを楽しむように目を回転させたり黒目だけになったりとかしながらね。その中で旦那さんはあれと対話をした。もちろん怖かったでしょう。化け物が化け物として隠さずに自分の妻の体で遊んでいるんだから
で、どうなったんですか?
目次

娘さんの気持ちと安全を最優先する

恵子さん
旦那さんがまず出した条件は娘さんを大事にすること。危害を加えない、目の前で人間がしないような行為はしない。母親として接してほしいということだったのよ。その前から娘さんが本人格の奥さんから精神的にも食事とかも含めて虐待に近いもの受けていたのをあれも見ていた。あれの中にいる子供の存在がそれをとても悲しんだことであれも子供が悲しむことはどんなものなのかをぼんやりとつかんでいた。のでここはすんなりとクリアできそうな話になったらしいのよ
それは本当に切ないですよね
恵子さん
あれもそれに関しては意見を出してきた。子育てはしたことがないがこの中にいる子供が悲しいことを見ていた。だからこの中にいる子供がそういう気持ちがなくなるようにはしたい、って
吸収してはいても、それぞれの特性や何かを大事にしてる感じなんですかね
恵子さん
あれの中にはざまざまなものが入りすぎていたのよね。子供の部分を残していたのも気まぐれかもしれないし。化け物なんて気まぐれでわがままなものなのよ。それと対話をすることを選んだその勇気をあれは汲んだ部分はあるわね
なるほど……
恵子さん
多少わからないことや間違いがあっても”ママはいままでちょっといろんなことを忘れちゃってるから〇ちゃんもいっぱいママに教えてね。ママは〇ちゃんのことだいすきだからね“って言葉にすることで娘さんにとってはあれが本当のママになってしまったんでしょうね
娘さんは被害者で、多分今も被害者なんでしょうけども……今のママの方が優しいし一緒に遊んでくれる。お菓子も一緒に作ってくれたり嫌なことがないママになってくれたんでしょうね
恵子さん
今更ね、母親になりたいとか思っても取り返しがつかないこともあるのよね……あれは学習する化け物だからこれからもきっといろんな節目で母親として娘さんのそばにいてくれるとは思う。あれが自分が化け物だということは旦那さんとの間だけのことでしょうし。娘さんも母親だと思ってるのは間違いないしねえ……本当に生き生きしてて、帰りにも娘さんと来てくれたんだけども“ママが結んでくれたの”って三つ編みとかをみせてくれるくらいママが大好きだったわ。あの子が幸せならそれでいいんじゃないかって思えるくらいに
幸せの形は違いますからね。日本でも神様と結婚した話とかもありますし
恵子さん
神様ってのは本当に色々いるのよ。人型じゃないほうがはるかに多いし。霊的なものだってどれも同じじゃない。どこまですり合わせて妥協点を見つけるかはすごく難しいわね。今回はその部分を考えるとすごくスムーズではあったけども
娘さんは幸せだからいいって感じですかね
恵子さん
そう考えておくのがいいかもしれないわねえ

旦那さんとのこと

でも、家族は旦那さんもいるわけで旦那さんとはどういう形になったんですか?
恵子さん
旦那さんは転勤もあるから家族でできれば移動したいっていうがあったのよね。で、旦那さんはまず娘さんの前でおかしなことはない。もし、意図せずに出てしまった場合にはフォローはするというのをあれと取り付けたのよ
ええ
恵子さん
でも旦那さんはどうしても夫婦であるから夫婦としての生活もあれに希望した。私からしたらチャレンジャーだとは思うわけよ
私から見てもチャレンジャーですね
恵子さん
あれはあらゆることに興味があり、そして霊的な力を衰えさせたくもなかった。旦那さんの夫婦での生活というのは精力を吸収して自分のエネルギーにするという部分では願ってもないことだったのよ。普通の夫婦として生きていくならまあねえ。いずれは子供をもう一人と考えるならあれがなにであれ慣れることができるならいいと思うし
深い言葉ですねえ……
恵子さん
ただ、旦那さんが言うにはしばらくは、ふらつくくらいまで吸収されたみたいねえ……そこも話をしながらお互いの妥協点を見つけてなんとかしたみたいだけども
なるほど……
恵子さん
あとは食事よね。家族で食べる分には一般的な食卓を覚えてもらって娘さんの好物とかを取り入れながらパターンを作っていったみたい。ただ、あれは血の滴るものや臓物を定期的にとりたいというのを旦那さんとの話の際にもってきたのね
豚の内臓とかですか?
恵子さん
内臓とか生肉に近いものよね。ただ、生の内臓とか生肉ってあまり食べないじゃない。まして小さい子のいるお家だと細菌感染とかも怖いし
ですねえ……小さい子が細菌感染して痛ましい事故とかも起きてますし
恵子さん
なので、家族で外で焼き肉とか食べた際のレバーとかをほぼ生で食べるとか焼き肉コーナーにある内臓類を軽く焼く程度でという部分で何度か試してみたみたいね。あれも種類がこれだけあるならまあいいみたいなことをいってきたらしくてね。とくにレバーとハツ、スナギモとかを好むみたいね
レバーは結構レバ刺しが好きな人が自己責任で食べちゃうみたいですね。私もレバ刺しは好きですけどもお店の方で安全な状態のものじゃないのはちょっと食べれないというか……
恵子さん
レバーとかはダイレクトに血の味がするからなんだとは思うけども、娘さんからしても”ママはホルモンが好きなんだな“って記憶も変わっていくだろうし。見た目がかわいい奥さんだから食べながら”おいしい~“っていうだけでもイメージは変わっていくのよね。たとえ中身が化け物であってもね
ごま油と塩で食べたいですよねレバ刺し
恵子さん
あなたも割とレバ刺しすきだものね
非合法にしてまで食べたいかと言われたらそれはないですけどもね。レバーやホルモンが好きって言う人は多いので生系が好きなのかなって思われる感じになりそうですね
恵子さん
何かあっても病気をしてから味覚が変わったらしいで通すことにしたみたいだし。その辺も二人で決めたならいいんじゃないかしらね。自宅で生肉や臓物をすすり食いとかもしないし、娘さんの前では食べないってルールもできてる。定期的に刺身やレアステーキとかレアハンバーグは食べるけども旦那さんと娘さんには普通に焼いて自分のだけ生にしてるくらいの機転は聞くのよ
人じゃないってだけでかなり優秀な人材な気がしますね
恵子さん
まあねえ……でも人じゃないって最大の欠点じゃない。契約を反故にされたらあっちの方が力は上なんだから。ただ、あれにもプライドがあるから約束は守るとは思うけども。旦那さんのフォローや協力があって二人並んでいると普通の夫婦で親子になるのよね
なんか人であって人じゃないっていうのはすごく難しいですねえ……
恵子さん
でもねえ、私と対面した時に”夫がお世話になっています“ってけたけた笑いながら白目をむいたり黒目だけになったりとかやってくれたわよ。言ってることとやってることを全く違うものにすることができる。もしあれの前に立ってるのが一人だけならその一人だけを狂わせるくらいは普通にできるわねえ……娘さんに何か起きた際にやるだろうけども普段は少しからかってやろうくらいの感覚じゃないかしら
その人じゃない方は神様にはなれないんですかね?それだけ力があるならなれるような気もしますけども……
恵子さん
なれなくはないだろうけども悪いほうの神様になるわねえ……とかく作っているものが不穏なものばかりなのよ。神様ってあまり自由がないからあれはあの体が終わるときに次を考えていくんじゃないかしらね
漫画にもすごい強い化け物が人の体を乗っ取って、人の気持ちを知ったりして人として生きてみようって考えるものとかありますからね。そういう風になるのかもしれませんよ
恵子さん
希望的な考えよね。でもそういうものを忘れてはいけないわね
この先のことは私は全くわからないし、恵子さんから聞いてるだけではありますけどもなんとなく幸せでなんとなくいびつなだけどもいびつでもいいと思えるおうちになるんじゃないですかねえ

子供を産む可能性

そういえば妊娠や出産を体験してみたいっていってるんですよね?
恵子さん
体が女だから女でしかできないこととして体験してみたい。自分の血がどこまではいるのか、どのような配分や配合で子供が生まれてくるのかが気になるみたいね。日本では割とまあ、表には出ない話だけども人外との子供ってなくはないのよ。そうすることで依り代や神おろしができるような存在に育つ可能性が高くなるからっていうことなんだけども
神様の血の入っている巫女さんというか神社の家系の方もいますものね
恵子さん
そういうこって最終的には供物になることが多いから長生きできないっていうのがあるんだけども、あれが生むのは普通に寿命まで生きるだろうし人間というには違うものになっていくと思うのよね。旦那さんも二人目を考えるならこれが化け物であることをもう一度思い出して考えてくださいってはいったけれどもね。あれの力が全身に浸透して血液とかもあれの成分が入っていった完成した時に二人目を考えてる気はするのよね。いますぐっていうのは本当に普通の人間の子供が生まれてくる可能性もある。あれが見たいのは人以外と人間の間に生まれる存在だから母体の改良が終わるまでは妊娠しないんじゃないかしらね。でもそこも他人様の家の話だからあまり私らがくちだしするのもねえ
急に近所の人モードですね
恵子さん
見せに来なくてもいいし、無理に顔を合わせなくてもいいって言ってあるわよ。でもけたけた笑ってまた目をぐるぐる回してくるのよ。あれは自分がどれだけ今この体を支配しているのかとかも見せたいんでしょう。特に私みたいな仕事だとね。愛子さんに少し愚痴ったら“やだわやだわ、私だったら怖くてどうにかなってしまうわ”って言ってたわねえ
それが普通の感覚だと思います。私らが少しマヒしているというか。私は怖いことに加担はしたくないので触れたくはないですね
恵子さん
あなたはそういう部分に関してすごく警戒してるものね
ホラー映画とかもお金払って怖い思いするのは嫌なので行きません
恵子さん
そういう感覚を持ってる人だと、あの夫婦をなんとなく避けるというかあまりかかわりを持たないでおこうってなるんじゃないかしらね

人ではない

人外であっても人を装えるくらいに高い知性と擬態の感性を持ってるっていうのはすごいですよね
恵子さん
ある意味自動除霊装置みたいなものよね。あれが強いからあれよりも弱いものはその場所から出ていくし、出ていかないとなればあれに食われるだけだから結果はほぼほぼ同じになるのよね。そこにいないっていう部分だけども
人ではない存在とあまりな良くしたことないので何とも言えないんですけども人じゃないことのデメリットって何になるんですかね?
恵子さん
私たちとは感覚が違うのよ。交通事故とかを見たら”怖い””気をつけなきゃ“とかが私たちの考えじゃない。でもね、あれがみるのは”いいにおい“”おいしそう“”ちょっと食べてみたい”とかなのよ。それを抑えて生きていくこと、そういったものを前に出さないようにすることが基本になってくるのよ
いいにおいとかは理解できないですね
恵子さん
まあ、人間の中でもそういう所が好きとか死体を見たいとかいう人はいるけどもそういうものとも違うのよね。だから人と人以外のもっていうのは決定的に違う部分があるのよねえ……その辺は旦那さんもそのたびに訂正して教えていくことで何とかなってるみたいだけども。誰かに聞かれたときには病気をしてから少しそういうことを言うときがあるので、ゆっくりと直していければって思ってますっていい夫婦にしてごまかしてしまうことが多いみたいね
わあ~
恵子さん
いつ何時そういう発言が出るかわからない。それが人じゃないものよ。神様や霊的な存在の人型のものと生活したり、婚姻したりするということはそういった部分のすり合わせを人間のほうがやらなければいけないことが大きなストレスになるとは思うけどもね
むずかしいですねえ
恵子さん
今から娘さんが育っていく中で自分の母親がどこか何か違うと思うことも出てくるからねえ……どこかで説明することはでてくるのかもしれないけれどもそれも覚悟してだとは思うし
意外と町の中とかにいるのよ。人以外の存在も。でも見えないように気づかないようにしている人もいるし、そういう人に対してはそれらもあえて何かをしようとはしない。人の中に紛れてひっそりと生きていくのが好きな人ではないものって多いのよ。そういった人ではないものは自分たちに関与しない霊能者には寛容な部分があるわね。見えていても見えないようにしたりしてる人にちょっかいを出してくるのは人型ではないし、とかく自分を見てほしいって気持ちが強いわね。人型を作れたり人型を作れるけども能力を高くする方を選んで人型を作らない存在の場合にはいたずらにあおらず相手を見て対応してくるという部分はあるわね。そのあたりは総じて高い知能をもってるしこちら側と交渉や対話をしてくることもある。あおってきたりするのは知識は低めなのよね。あれは知能が高く賢い。さらに狡猾でもある。だからそこまで極端なミスもしないだろうし、娘さんも大きくなってからが”うちのママちょっと変わってるけども私は好きだよ“ってくらいになるんじゃないかしらね。時間をかけてあの家庭はあの家庭の形を作っていくだろうし。あれも人間の体がどこまで耐えれるかとかも学んでいくでしょうし
いつかは定住するんですかね?
恵子さん
こっちには多分帰ってこないんじゃないかしらね。実家に立ち寄ることはあっても旦那さんのほうだけかもしれないし。奥さんの実家の反応とかは私も聞いてないわねえ……旦那さんも転勤がなくなるまでは家族での引っ越しが中心になるし、コロナとかが落ち着いたら海外転勤なども視野に入れてるって言ってたわね。海外なら多少のずれも個性で通せる部分はあるし悪くはないと思うわね。それで帰国してからどこかに定住すればいいだけだし
小学校とかに入ったらまたいろいろと大変でしょうしね
恵子さん
今の所はまあ、でこぼこな感じはあるけども、もとの主人格の奥さんよりはすごく今のほうが移動先や会社の人に好評なのも事実だし。どうしても霊感商法とか何かを買わせたり、見えないのに霊感占い的なものをすれば評判はまあ下がるわよね
偽霊能者とか偽占い師ってなくなりませんよね
恵子さん
適当にいっても当たることもあるし、Tさんみたいに誘導やリーディングのできる人ならばそこそこ的中率も出せる、そういった部分でお金儲けを覚えちゃうと戻れなくなるんでしょうね。私は働いた分の対価はいただくけども、無駄に何かを求めたり買わせたりはないわね。お札が必要な場合にも最初の料金にすべて入っているように明細も切ってるし
恵子さんはたまに命がけな感じがしますね
恵子さん
命はかけないわよ(笑)そこまでの危険なものは断っちゃうもの。まあ、あの家族は私が来なくていいといっても事情を知ってて話ができるのが現状私だけになるからこっちに来るたびに顔を合わせることにはなりそうだけども
(笑)
恵子さん
次にこっちにくるときはあなたも同席してみましょうか。話の種にもなるわよ
怖くないならお願いします。いや今回は聞いてるだけでも結構鳥肌が出ちゃいました。ここみてください、鳥肌ですよ
恵子さん
あなたにはいろいろと手伝ってもらってるからね
興味深い話をありがとうございました

この記事を書いた人

小さいころから占いに興味があって、色々と勉強しているうちにどんどん好きになり、皆さんにも占いの良さを知ってほしくて記事を書いています。

知り合いに占い師や霊能力者、お寺の住職がたくさんいるので、その方たちにインタビューして記事を書いています。

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