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ゆい今回は、現在副住職として神職のほうに籍を置いている友人と、プライベートなドライブに出かけたときの話をご紹介します。
見える人と見えない人の、感覚や体感のズレを、少しでも感じていただければ嬉しく思います。
生まれ持って見える、聞こえるという血筋の家に生まれるは少数ながら存在します。
筆者の友人にもそのような人が少数ですが存在します。
では当時の体験談をご紹介します。
そうだねえ。今回は水族館って聞いたからすごい楽しみにしてたよ
今回は水族館もだけども明治建築とか神社とかも回るけどもいい?
合わないときは待ってるよ。でもだいじょうぶじゃないかなあ。行こう行こう。久々の遠出だし楽しみだ~
恵美さんは元々、寺院の生まれであり代々お家で住職を担ってきています。
寺院自体も歴史があり不思議なことは日常になっている人でもあります。
兄弟の中でも霊的な能力が最も強いことから現当主である住職からの指名で副住職になり、現住職と葬儀をはじめ、様々な事案に同行している状態になります。
(スマホの画面を見ながら)そのコンビニはやめよっか。次のコンビニにしよ
あれ?好きじゃないほうのコンビニのコーヒーだった?
ううん。通り道で最近事故で誰か亡くなってるから。私、余計な仕事したくないから突っ切ってその次のコンビニに行こう。コーヒーはどのコンビニでもいいよ。乗せてもらってるし私が出すよ~
さらっと言うなよ……こっちは一般の部のお客様なんだぞ。プロフェッショナルなことをさらっというのはよろしくないです
つい見えてしまうとそうなるのです。気にせずにまずはいきましょう~
今回は食事の予定も入れているので、そのあたりの場所では自重していただきたいです。食事はおいしく楽しく過ごしたいのが私の希望です
がんばります。ただ、本当に危ない時には違うほうの提案はさせてもらっても大丈夫?
それは大丈夫。お魚のおいしいところを事前に一応何個かチェックしてるんだけども……
次のコンビニで休憩の時に見せてもらえるといいかな。どこがよりいいのかを見れるかもしれないので
休憩のコンビニに向かう途中にはやはり事故の痕跡がありました。
この場所は私たちの住むところから離れているので事故などは事前に知ることが難しい場所になります。
予定してるのはこの三か所のどこかにしようかと。それかおいしいお寿司屋さん
私、お寿司好きー。でも、お魚のおいしいところも気になるね、ここだと水族館からの帰り道だからお夕飯でもいいかもしれないねえ。お昼ならこの道から進めばいいところがあるからそこにもよっていきたいかもしれない。雰囲気も空気もいいし、立ち寄れそうだったら寄っていこうよ。ゆっくり回れば早めのお夕飯とかでもいいしね
ならお昼は恵美さんのお勧めのほうに先によっていってちょい早いお昼にして、建築めぐりがちょうどいいかもしれないね。こういうところはすごく助かるよね
今回長距離だからね。できるだけ安全に楽しめる道があるなら私にできる範囲でそっちを提案はするからね
でもこの辺りの山は特に問題もないし、道路問題とかそれくらいだよね。江戸あたりまで登ればいろんな逸話はあるけどもそれはどこの山道も割と同じだからね。今日はKさんと久々の遠出が嬉しいよ~
まあ、恵美さんが何を言っても私はうわあぁ、で終わらせるからねえ。じゃあ、山道は気をつけて走っていくね
うん。それでいいと思うよ~ガムとかはタイミング見てちゃんと渡すから任せてね
しっかり寝てはきたけども、危ないと思ったらよろしくおねがいしますね
山際を走りながら恵美さんの最近の仕事の話や副住職として参加した霊障や除霊などの話を聞きながら、目的地である街を目指しました。
一見すると物騒な名前の山道であっても、のちの人たちが気を付けられるようにあえてそのように名前にしているという話に納得しながらも目的のお店になんとか無事に到着しました。
中庭とかもあって素敵だねえ……恵美さんはこういうお店見つけるの上手だよねえ
ここね、ちゃんと釣りの神様と海の神様のお参りもしてるんだよ。それがわかるから、こういう気持ちのいい空間になってる。あと、中庭の隅にちゃんと祭殿もある。釣果に対する感謝を海の神様と自分の土地の神様にちゃんとするお店で悪いものなんて出ない。しかもランチタイムだからリーズナブル。とても素晴らしい
いや、それはさすがに御仏に怒られる(笑)これは私の個人的なものだね。見た目も美しく、味もおいしく、素材を無駄にしない。生きることの基本だけれども時々忘れがちになるよね
おいしい。お庭もきれいだし、しかもリーズナブルだし、とてもうれしい
恵美さんの言う良いお店は私たちの思う基準とはさらに違うものがあるのも特徴です。
ですが、一度も恵美さんの決めたお店で嫌な思いをしたことはなく食事が終わってお店を出ると不思議と心身も軽くなっていることが多いのです。
ちゃんとご挨拶して行こう。Kさんの好きなものも結構あるからそっちからのほうがいいよ
恵美さんとのお出かけはこのような先読みが非常に多く、効率よりも満足度を優先してくれます。
実際に神社の宝物殿の開放などもあり、明治建築や天主堂などもじっくりと見ながら時代の資料などを楽しむことができました。
お庭の手入れ終わったばかりで良いものが寄ってきてるはずだよ
江戸の邸宅で二人でお茶を頂きながら庭などを散策させてもらいました。
実際に数日前に庭の手入れが終わったばかりだったらしく、空気も清々しく武家屋敷の本来の空気を体験できたような気がしました。
私ら山の中だから海も見れて楽しみだねえ。水族館とか、いつぶりだろう
Kさんはラインでいく日を出してから参加者希望をだしてくれるし、家まで迎えに来てくれるのも凄くうれしい
通り道だし、車動かすよりも迎えにいったほうがなんとなくよくないかな?って
あまりそういう感覚の人はいないと思うよ。Kさんはちょっと特殊
水族館のなかは深海ゾーンなどはライトアップされており、とてもきれいでした。
恵美さんは海洋生物以外の展示品の「けさらんぱらさん」をみながらにこにこしていたり、水族館を二人でのんびりと回ることになりました。
クラゲもこうやるとアクアリウムなんだねえ。よくネットとかに水槽を載せてる人もがいるけどもこんな風にひかるんだねえ
うん。このクラゲは特殊かな。これとこれ。人を食べてる。大丈夫、食べられたことで浮かんで見つかってるから
ここでこうして過ごせることでそういうものも無くなっていくだろうし……私はそれがわかるだけで元の仏さんのことはわからないからなあ……肉食だからね
食べられないように気を付けないとね。海に何かいるとかも特になかったし、今日はすごく水場を見るにもいい日だと思うよ
うん。ただ、まあ……そういうところに寄ってしまう人はね、そういうものから好まれてしまってるというか……どうにもできないときもあるけども、どうにかはしたいよね
私はそういうのがまったくわからないけども、わかる恵美さんは大変だよね
なれちゃダメなんだろうけども、せめて自分の親しい人にそういう事が起きないように、巻き込まれないようにできるなら悪くもないと思うようにしてる
見える人は見える人で無作為に見えてしまうので、遠出をすると本来の倍以上の疲れが出るそうです。
気心の知れた相手から連れて行ってもらうにもタイミングが大事だから、といっていました。
さあ、少し早いお夕飯だ。家の近くになったらその時は別に軽いもの食べよう
このてんぷらは○山の近くのやつだから、霊験あらたかというか源流水を引いてるから体内の汚れと悪いものも流しやすくなるよ
さくさくでおいしい。そばつゆでそのまま天つゆにするシステム、おいしい
おそばのお水も天然水を使ってる。遠くに来た時はこういうおいしくありがたいものを積極的に食べたいよね
しかし、おいしい。何度かこの辺りは走ってるけどもこのお店は気付かなかったなあ
見える余裕がなかったんだと思うよ。ここもいいお店だねえ
お店の人も天ぷらやおそばの説明を、少し早い時間の来客になった私たちにしてくださいました。
恵美さんの言うように、霊山のふもとにある畑で作っており、お水にもこだわっているとのことでした。
うんうん。迷ってるけども大丈夫。Kさんの好きなものが出てくるから迷ったことが正解になるよ
当初の計画に入れていなかった明治建築をみつけ、恵美さんの言葉の意味を知りました。
現在も別施設として現役で使われており、見学も可能であり同じようにゆっくりと回ることになりました。
ここは庁舎だったほうだね。すごくまじめな人だったから、その気持ちがまだこの椅子にも残ってる。こんな貴重な椅子や机をこうして触らせてくれるとかもすごいよねえ……すごく苦労もしたけども、この人が去った後でもここの村の人たちはすごく感謝をしていた。だからここに、天皇家の紋もある。由緒正しい庁舎であって、こんなふうにきれいな風景の季節にこれたのは僥倖だねえ
ああ、すごく良いねえ。これ、Kさんも私も歓迎されてるねえ……当時の風景と光に近いものを出してくれてるっぽい。ここは本当に気持ちのいい場所。ここを守ってきた人の意思がまだ残っていて……うん、迷ったことが正解だった
ここはね、何回か来たいなっては思ってたんだけどもそのたびにこれなかったんだよね。こんなところにあったんだねえ
来るにもタイミングってあるからね。今日のこの景色を超えれるものがその時にあったとは思わないし、この風の匂いを知ることができたかといわれたらそれもなかったかと思うよ。何事も吉日がある。今日はKさんにも私にも善き日だったのよね
少し遅くなりそうだから帰りはどっかで少しだけ何か食べていくことになるねえ
そうだねえ。いい景色といい人の気配と意思、そのあとの食事はおいしいものになるねえ。私、お寿司がいいな。回ってるけどもすごくおいしいあのお店
色々食べれてお寿司以外もあるあのお店ね。通り道だしゆっくりと向かおうか。つく頃にたぶん夜の開店時間になるはずだし
この後は恵美さんと軽めにお寿司を少し食べ、一路帰宅を目指しました。
普段は少し不安を感じる長距離(往復三百キロオーバー)でしたが不思議と不安を感じることもなくしっかりとハンドルを握ることができました。
お互いの仕事や時間の都合で遠出はなかなかできませんが、見える人と全く見えない人が二人で出かけたらこんな会話も出てくる、といった具合に楽しんでいただければ嬉しいです。恵美さんはほかに逸話もあるので次回はそのあたりも直撃してみたいと思います。
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