台湾には赤い封筒を拾うと死者との結婚、冥婚をさせられるという都市伝説があります。
この赤い封筒の話は日本での都市伝説ブームにも乗りメディアはもちろんですがユーチューバーなどが台湾で拾ってみたなどの動画をアップしたりと日本でも浸透してきている状態です。
以前にも日本人旅行者とこの赤い封筒の事件をインタビューさせていただきましたが現地では実際にどうなのかを今回は千鶴さんにインタビューさせていただきました。
目次
台湾から日本に一時帰国中の霊能者に聞いてみた
こんにちは。そちらのほうはどうですか?
千鶴さん
お久しぶりです。なかなか帰国できないのはありますけどもこっちは割と日常を取り戻してる感じはありますね。政治的な部分はあれとして私たち一般人は感染対策しながらあれこれしてますね。ただまた地震が増えてきているので先生はその辺の心配をしてますけども
先生なら地震の予知とかしそうですよね(笑)
千鶴さん
うちも場所的に少し揺れやすいんですけども先生が家にいると家の中は無事ですよ(笑)全く揺れないんです。でも外の風景は揺れてるという。すごい不思議な感覚ですよ
すげえ(笑)
千鶴さん
先生の場合は神様が伴侶みたいなもんですからね。なので家ごと守られてるだろうし、うちには霊的な人がそこそこ同居してますし。猫もいますからね
実は千鶴さんちの猫のような何かが気になってます
千鶴さん
宅配とか何か届くときは教えてくれるので便利ですよ。私の前では言葉は発しませんが先生は普通に会話してますし
冥婚の赤い封筒、今でも文化は残っている?
いいなあ。あそでれなんですけども、前にも聞いたんですが台湾の都市伝説の赤い封筒の話を聞きたいんですよ。実際にいまでも赤い封筒ってあるんですか?
千鶴さん
動画サイトとかにあるようなあからさまに真っ赤のものとかはないですねえ。ただ、そういう動画を撮るために赤い封筒を準備して現地の人をエキストラにしてみたいのはありますね。ただ、あからさまではないけれどもまだある所にはありますね
どんな感じになるんですか?
千鶴さん
若くして亡くなられたりすると形式だけ封筒を置くことはありますよ。でもそれは拾う人がいないようにして封筒も自然に朽ちるように目立たないところにおいてるというか。形式だけやっておこうという感じですね
なるほど、形骸化はしてるけどもって感じですか
千鶴さん
ですね。十代半ばから二十代で未婚で亡くなったり、家柄的に形式を大事にするとかだとそんな感じでやってる方はいなくはないです。なので、動画サイトとかまとめサイトみたいに街中に赤い封筒っていうよりも田舎とか少し都市部から離れたところでというのが中心ですね。ただ、中には本当に冥婚としての儀式をさせたい人とかもいるので翌々日とかになってもまだ封筒があるときは触らないように現地民は注意してますね。いくら形だけとはいえ死者との入籍なので場合によっては引っ張られてしまうとか、一生結婚できないような状態にならないとは言い切れませんから
日本だと亡くなった人同士の冥婚が中心で、生きてる人の名前とか姿は決して使わないようにというのが冥婚のスタンダードなものですよね
千鶴さん
普通はそうでしょうね。でも、どうしてもなくなった子供の願いをかなえてあげたいという親御さんはいつの時代でも国が違えどもいるんですよ。日本でも生きてる人の名前や写真を使ってしまってとんでもない事態になってしまったとかはありますから。こっちもそれは同じで、どうにかして花嫁や花婿を準備してあげたいという気持ちで亡くなった子供さんが一人ではなく家族ができるようにという思いでやられる人もいます。まあ……あまりよくないことに利用する人もいますけども
と、いいますと?
千鶴さん
亡くなった人の家が例えばですが家柄や立場がよい、そこの冥婚に取り入りたくて第三者を供物にするなんかもないとは言えないんですよ。ほかにも亡くなった人と幼少期に婚姻や婚約をさせてしまい親世代の安泰を保証してもらうというかね。そういう状態で大人になって離婚をして結婚できる人もいますけれども、できない人も出てきちゃうんですよ。冥婚をしてしまったがゆえに伴侶が彼の世にくるまで現世にとどまる存在として形ができてしまったり、伴侶の恋愛を壊してしまったり。これは子供さんには何の罪もないので本当に親世代の私利私欲のために使われた結果になってしまいますね
怖い話ですね……
千鶴さん
私も先生から聞いた分なのであれなんですけれどもね。あとは嫌いな家の子供をだまして拾わせてその家をよくない方向に向かわせるとかもあったみたいですからねえ
因習とかの怖いところですよね
千鶴さん
こっちって霊廟とかも結構派手なところがあるんですよ。一般の家庭の方だと普通に葬儀とかするんですがお金持ちやちょっと特殊なお家とかだとそういうところに持ち込まれるというか。その際に冥婚とか、人形婚とかもありましたからね
人形婚?
千鶴さん
封筒の代わりに人形を作って一緒に安置する方法ですね。でもこの人形も結局は誰かモデルがいるんですよ。そうなるとモデルになった人に災厄がかかってしまうこともある。モデルだけならいいんですけども、肉人形と称して人間を入れてしまうとかもあったらしいですからね、本当に昔だと。その辺はやっぱり大陸文化なんでしょう
田舎で赤い封筒を見かけたら、本気の冥婚狙いかも
民族的な文化とかも合わせると本当に難しいですよね
千鶴さん
なので、あからさまに赤い封筒を街中で拾わせようとかは企画的なものかなって私は思いますね。でも、少し路地から外れたり田舎道とかで興味を持たせて封筒を拾わせよう、拾ってみたいなって、場所に置くのはガチのほうかなって
中にお金を入れて拾わせるとかはどうなんですかね?
千鶴さん
いわゆる紙銭ですかね。それも死後の世界で使う用のお金であることがほとんどなんですが、観光客にお金が入っているからって拾わせるという形に変換されてる気はしますね。現世で必要なものよりも彼の世で必要なものを持たせないとあちらに片足突っ込んだ状態にはできないですから
確かに冥婚した場合には生きてる人に必要なのは彼の世で使うものですからね
千鶴さん
離婚できるからって言って冥婚させるとかもまあ、ないわけでもないんですがね。ただ、結婚してしまった場合には相手が離婚に応じなかったり離婚してもずっと思ったままで霊的なトラブルにつながったりするのでその辺からも海外の観光客に拾わせるという話になったのかもしれないですね。年に数件はトラブルで出てきますよ(笑)
本当にわからなくて拾ってしまうとかだと困っちゃいますよね
千鶴さん
こういうのは先生がやってくださるんですけども、幼い子供さんとかが多いのでしっかりと離婚させて縁も切らせて守護霊も強化してあちらからの干渉は受け付けないようにしてるみたいですね。まあこの家にいると霊的な存在と結婚してもそこまで害はないんじゃないかとか錯覚しちゃいますけども、それは付き合い方がわかってる状態だからですからね
残念なイケメンさんとか
千鶴さん
猫とかもですね。でもそれって本当に人口比率にしたら1%くらいなんですよ。なので無理に亡くなった人と縁を結んでしまうと人生を捨てることになる時もあります。中には冥婚相手の体に入ってしまうなどもありますからね
怖いですね
千鶴さん
現世でもっと過ごしたいから冥婚したいというのを親に伝えるとかもいますからね。生きてない人っていうのは生きてる人よりもはるかにわがままですからね
それはよく聞きますね
冥婚の封筒だけではなく、台湾ホラーは「赤」が多い
千鶴さん
赤って色が台湾だと割と都市伝説に入ってくるんですよね。赤い服の少女とか。これは日本でも映画公開されてると思いますよ。台湾でもリバイバルで作られてすごいウブームになったんですよ。特に今って見えない疫病が蔓延してるからそういう精神的な恐怖がスーッと入ってくるんでしょうね
ホラーはちょっと見ないんですよね。お金払って怖い思いするのが嫌なので……
千鶴さん
元ネタは妖怪の魔神仔(モーシンアナ)って言われてますね。私も魔神仔はそこまで詳しくはないんですけども、子供の姿で山とかに迷った人をからかったり助けたり割と気分屋な存在らしいですね。台湾って狭いわりに定期的に行方不明とか怪死があるんですよ。その際に生き残ったほうの人が幻覚をみたとか魔神仔を見たとかそのときに魔神仔が赤い服を着ていたとかそういうのが重なって都市伝説になってるんでしょうね
初めて聞きました……もしよかったら今度その魔神仔の話も詳しく聞きたいです
千鶴さん
先生に聞いてみますね。もしかしたら退治とかで何か知ってるかもしれませんし、退治じゃなくても怪異とかはだいたい知ってるはずなので
でもそんな存在はあるっていうのは初めて知りました
千鶴さん
日本だとどうなんでしょうね?さとりとか山人とかが近いのかなあ……あとはサンカとかですかね。サンカとかも私は宗教が生み出した都市伝説だと思ってるんですけども
なんでしたっけ出雲族とか土蜘蛛とか大和族とかそういう分野になってくるやつですよね
千鶴さん
ですねえ。私もその辺ってほとんど触ってこなくてこっちきてから知った部分が多いんであれなんですけども……
私もその民族を分けた種族的なものとかはノータッチですねえ。ただ、山にはいろんなものがいるのは何となくわかります。ただ、疲れていたりすると見えるものとして共通な幻覚があるみたいに魔神仔も遭難したときとかの極限状態で見えてるとかなんですかね?
千鶴さん
いやー、魔神仔は見る人によって姿が違うんですよ。子供だったり、サルっぽかったり、赤い服を着ていたとか。その中で共通してるのが小柄って部分ですよね。なので様々な人が作り出してる姿はあってもその中で赤い服は共通じゃないんですよね
こっちの〇トンネルでつかれてる時に見える存在で作業服を着た人というのがあるんですがそれみたいな感じですかね
千鶴さん
〇トンネルの作業服の人は本当に作業服の霊的なかたなので魔神仔ともちょっと違ってきますね。あの方は疲れてるときとかお酒を無理やり抜いて誰かを迎えに行ってるときとかが共通条件で見えるんですがそのときが見える波長になってるから見えるのであって普段もいますよ。昼間とかはさすがに見えにくいとは思いますけども。安全に、気を付けてほしいという形であの方は出てきてるので。魔神仔はなんというか助けてくれたっていう人でも食べ物をもらって後でみたら糞や虫だったとかあるので人ではない存在ですね。たまたま赤い服を着てた時の話と封筒の伝統とかで魔神仔は赤い服を着ているとか担ってきたという気はしますけども
台湾て風景とかでも赤いランタンとか赤い提灯が多いですよね
千鶴さん
実際に街中歩いててもあかい窓枠とかも多いですし伝統柄のお店なんかだと赤とか碧とかをすごく上手に組み合わせてますからね。もともとの生活にも赤って色が浸透してるんだと思いますよ
異国文化はあまりわからないのですごく興味深いですね
千鶴さん
あんまり言わなくなりましたけどもこっちの旧暦七月って鬼月っていうときもあるんですよ。なので8月とかは割とホラー映画や都市伝説が多く放送されますね。魔神仔とか人面魚とかは人気高いですよ
人面魚ってあの顔の所というかお魚の額の所が顔っぽく見えるやつですか?それならみたことがあります
千鶴さん
や、どっちかというと普通の食用のでかい魚をつったら魚から声がしてふとみたら魚の腹の所に女の人の顔が出てきていて“うまいか?”とかいってくる系です。食べるともれなく死ぬというか
私のしってる人面魚と違う……
千鶴さん
私もあの鯉は見たことがありますけども無害ですからね……こっちの人面魚は非常に害があるので……ただこれも先生に聞いてみたんですけども“たまたまその辺にいた根性の悪い霊的な女が魚に付着してろくでもないことをしたんだろう。私は食べたことがない”ってテレビ見ながら言ってましたね。まあ先生の場合は食べる前に諸々の処理をしちゃいますし先生の神様がいるのでそっちが守りに入るから人面魚も好きこんのでケンカ売りには来ないと思いますけども
納得しますね
千鶴さん
ほかにも天変地異とか大きな戦争とかが起きる前に真っ赤な夜空になるとかも都市伝説でありますね
赤に関連してますね
千鶴さん
都市伝説って人の話や恐怖が付着して作られていくものだと思ってるんですよ。山の中でで会う魔神仔が街中に場所をかえて赤い服を着た少女になって新しい恐怖の存在になっている。赤い服の少女なんかはこっちでいうとこのUSOジャパンみたいな番組で映像を流したことがあったらしくそこから実際に街の中に紛れ込んでいるとかの話になっていき都市伝説となったというか
映像あるんですね
千鶴さん
人工的な付加とかでどんどん強くなっていき実態になるというパターンかもしれませんけどもこの辺もちょっと先生に聞いてみないと私だけでは判断できないですね
技術や映像の発展で、心霊現象もアップデートされている
いや本当に興味深いし、濃い話ですね。ちょっとドキドキしてます
千鶴さん
封筒もですけども様々な噂がつくことで、怖さが時代に合わせてアップデートしていくんですよね。特にデジタルデバイスが中心になってきた事やAIイラストとかで作れるようになったことでより映像が鮮明になってきたのがあると思いますね。都市伝説とかシャレにならない怖い話系ってアップデートされてるものが多いですよね。きさらぎ駅とかそれこそ、映画のリングの貞子とか
きさらぎ駅なんかは定期的にテレビで取り上げられますね
千鶴さん
元が創作であったとしてもそれに対する恐怖があればその恐怖を餌にしてやってくる存在ってのはいますからね。そうやって作られた都市伝説や化け物を相手にすることも増えていくんだと思いますよ。それだけ人の気持ちというのは霊的なものを強くもするし消滅させることもある。都市伝説が好きとか心霊スポットが好きとかはいいんですけどもそれで人に迷惑かけるのはやめてほしいってのが現場の人間の考えですね~
現場の人間(笑)
千鶴さん
ですよ。普通に怖かっただけでも何かが憑りついてるとかで呼ばれたりするとちょっとなあってなりますもん(笑)
それは確かに現場の人への迷惑でしかないですよね(笑)
千鶴さん
なので、危ないことはしないのが一番ですよ
また改めてお話を伺うと思いますのでよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました
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